デパートなどの大型店舗では、従業員に火災発生等の緊急事態を伝えるとき、隠語を用いた放送を行うのをご存知ですか?
たとえば、2階の婦人服売り場で火災が発生した場合に「○○の会の皆様、2階婦人服売り場にお集まりください」とか、「大阪市からお越しの○○様、2階婦人服売り場で梶(火事)様がお待ちです。」などと、予め特定の暗号のような言葉を定めておき、まず火災の発生した場所を従業員に伝えるのです。
加えて、例えば「8階にて書籍をお買上頂いた星田(ホシダ)様、5階東階段前へお越しください」と流れると「万引犯(警察用語で犯人をホシと言うことから)が5階に逃げましたよ」という合図だったり、某百貨店では「西武守子(にしたけもりこ)」さんが店内放送で呼ばれたら、それは不審物が発見されましたという合図だったりと、店舗によってそれぞれに合図があり、この他種類も様々だそうです。
いざという時にはこのような放送を流して事態を従業員に伝え、まだ不確かな情報によってお客が慌てて騒動になることを未然に防いでくれるのです。
もちろん、こういった放送は流れないに越したことはないのですが、実はけっこう頻繁に流れているという噂もあります。
次にデパートなどに行った時には、普段気にも掛けない店内放送に耳を傾けてみると何か新しい発見があるかもしれませんね。
事務局 農澤
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