川沿いを走り始めてまもなく、今年初のヒバリの声。走りを緩めながら、空を見上げた。10メートルほど上空にさえずっているヒバリが見えた。
この週はウォーキングを一日お休みしていた。だからジョギングを終えても5,000歩ほど不足する。週の35,000歩を完歩するため、ジョギング後にウォーキングをすることにした。
ほぼダラダラ歩きだが、子供達のかつての通学路を歩いてみることにした。
精進川沿いに小学校へ向かう。
本当はこのコースは学校で決められた通学路ではないが、自宅への最短コースなので、娘がよく使っていた。
あまり車は通らない道だが、一台車が前方から走ってきた。
エンジンの音に驚いたのか、右手の川から4、5羽のカモが驚いて飛び立ち、私の目の前を横切っていった。
こうした予期せぬシーンに出くわすと、うれしい。私にとっては、ささやかな壮観だ。
カモが飛び立った川を眺めに行ってみると、全羽飛び立ったかと思いきや、一組のカモの夫婦がのんびりしていた。
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至近距離でカモ取り放題。写真ね。
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川をたどって進むと学校のほぼ隣に位置する広いあじさい公園に到着した。
タモを使って、川の生き物を取っている親子がいた。
土手の上から柵越しにバケツの中を覗いた。川エビらしきものと小魚。
「何が取れるんですか」と心の中で何度も言いかけたが、ついに声に出すことが出来なかった。
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公園には、まだ溶け残りの雪がある。
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Uターンして本来の通学路を歩くとまだ雪が残っている。
いつの間にか「精進川遊歩道さくら並木」という名前がついている。
桜はまだまだ咲きそうにない。
通学路には樹齢のかなりいった大木が多い。
これは老木が切られたあとの切り株。その横に、ふきのとうが芽を出した。かわいい。
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クロッカスかな。茶色が多い景色の中で、美しい。
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これを写したのは、大木のそば。オニグルミの実が数個落ちているところを見ると、これはオニグルミの木なのだろうか。
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ほぼこの大木の下でスマホを構えて写真を取っていたのだが、花の色がきれいに出ないので、試行錯誤、方向を変えたりしていたら、まるで雨が降っているように、大木下の枯れ葉がポツポツと音がする。
降ってきたかなと思って手を差し出すと、雨は降っていない。小さな樹皮か何かが降ってきているのだろうか。音のする方を何度も見るが、目視出来なかった。
不思議だが、心地の良い音だった。
その大木の足元周辺。笹が生えてきている。
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ヤドリギに寄生され過ぎな木を発見。
この木は止まりやすい木なのか、この時もヒヨドリが複数羽止まっていた。
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遊歩道を抜け、幼い息子が好きだった住宅街の小道へ入ってみた。
赤と白のコントラストが美しい人様の家の塀。
この先で、息子と大量のクルミ拾いをしたのだった。懐かしい。
ほぼ家の前まで来たが、歩数を確認するとあと800歩足りない。家の周りを一周して、35,000歩を達成して帰宅した。