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ポジティブな私 ポジ人

終活から就活へ

「64歳から女優。それも悪くないなあ」
そう呟いて目覚めた。

変な夢を見た。

状況は何故か昔の職場。
俳優の吉田鋼太郎そっくりの上司から、「今度“URAラーメン”っていう映画撮るんだけど、出ない?」と誘われたのだった。
ユーアールエーラーメン?変な名前の映画だなと思った。

彼は続けて様々な映画の話をするのだが、早口で話すので聞き取りづらく、私は何度も「えっ?」「えっ?」と聞き直していた。
その時私は何故かブラックチョコレートを食べていたのだが(ホントはミルクチョコが好き)、映画出演の誘いを受けて気を良くし、最後の一枚を彼に「食べないですか?」と聞きながら、渡した。
彼は快く「ありがとう」と言って、私から手渡されたひとかけらを口に入れたのだった。
その直後、私は今がコロナ禍であることに気づき、素手で触ってしまったこと、自分が端っこを齧ってしまっていたことを思い出し、「あっ!」と声を上げてしまうのだった。
同時に彼もコロナ禍の非常識な行為に気づいたらしく、「最近はどうしてたの?」と何気なく私に尋ねてきた。私が「ほとんど家にこもってます」と言うと、少しホッとしているように見えた。

そして冒頭のセリフへと繋がる。

私の以前の職場は映画関係でもなければ、吉田鋼太郎の様な上司も居なかった。

こんな夢を見たのには、理由があった。
多分、再就職の面接を控えているからだ。

退職後、月に一度ハローワークへ足を運んでいる。今月中に最後の認定日が来る。

退職後は、たっぷりの自由な時間を得て、日課のウォーキングと称してブラブラ豊平川周辺や天神山を歩いている。
自然と親しむそんな日々は、楽しくかけがえのない時間だ。その反面、社会との関わりが無くなり、コロナの懸念もあって出かけることも、友人と会うことすら控えてしまい、寂しい限りだ。加えて、老人である自分を社会がもう必要としていないのでは無いか、という観念にも囚われがちだ。

終活から就活に気持ちを入れ替え、ハローワークを通じて、短期の官公庁の事務の仕事を申し込んだ。
その時点で2名の申込みがあると聞いていたので、私が3人目。応募ギリギリのタイミングではあったが、もしかしたら、行けるかな?と甘い考えを抱いていた。結果は「不採用」。
よ~しそれなら、事務系の仕事を何社でも受けてやるぞ。50社でも100社でも!と考えたのも、束の間。
求人欄を色々見るうち、定年がほぼどの会社も65歳であることをうっかり忘却していた。自分の実年齢と共に…。自分の年齢を認識していない事に、自分でも呆れた。笑ってやって下さい。

求人欄には例外的に65歳より前から就職している人は、1年契約更新で70歳まで働けるところもあったが…。今の私はまさに崖っぷちの年齢。急がねば…。

その一方で、まだちゃんと働けるかな?という心配があるのも真実だ。
昨日より今日は老いている。一週間経てば一週間分。二週間経てば二週間分きっとどこかが何かが衰える。それは致し方無い事実だ。けれど無理ない程度に労働に関わり、今の自分の社会での実力を試してみたい自分がいる。職場を通じて、社会からまだ求められる自分でいたい。つまりは「現役でいたい」それが正直なところ。

社会との関わりといえば、地域社会と関わればいいじゃないかと言う考えもあるだろうが…町内会、ボランティア活動などなど。
今は、言ってしまえば「稼ぎたい」。稼ぐことができるうちは…。稼ぐことが、生きている実感を伴うのだ。“NO work NO life”私は働く事が好きだ。
働けても、後せいぜい5年位のものだと思う。シビアな社会で働けるのも。そうしたら、私も納得できると思うのだ。もう十分働いたと。

職探しの求人欄は、事務系から肉体労働系に変更した。事務系は年齢的にも、自身のPCスキルからいっても、無理であると判断した。

仕事探しは楽しい。採用されるか採用されないかは別として、「どれにしようかな~」とワクワクする。これまでの人生、何度かそんなふうにして仕事を選んできた。
申し込みをして面接後、「不採用」の通知を受けて落胆したこともある。けれどもその都度、「じゃあ次!」と気持ちを切り替えて、何度も応募をして、希望の職場に就いてきた。

27歳位の時の事だったと思う。
ある弁護士事務所で面接を受けた時のこと。その面接まで、他社の「不採用」通知を複数回受け取っていた。それで頭の中に「ここも駄目なら、次に行こう」という考えがあった。
せっかちな私は面接が終わった直後に、「もし、不採用ならこの場で伺っても良いですか?」とそんな事を言ってしまった。不躾にも程がある。でも、当時は「ここなら行ける」と思っていた所も落ちて、開き直っていたのかもしれない。

面接の弁護士は年配の男女二人だった。私の言葉にかなり面食らっていたが、私の面前で「どう?僕はいいけど…」「私も」と短い会話を交わした後、その場で採用となった。
どうせここも駄目だろうと、その前提で結果を待っていた私としては、意外な展開に驚きを隠せなかったが、終わりよければすべてよし、幸運だった。

人生100年。かつては55歳だった定年が、60歳、65歳と引き上がり、職場によっては70歳となった現在。年配者の再就職の仕事は、高学歴でなければ肉体労働が主流だ。体力がなくなっていくのに、皮肉なことだ。

政治の世界では定年は無いみたいだ。
麻生太郎氏は現在81歳(2020年8月5日現在)。来日中の米国のペロシ下院議長は82歳だという。
それをニュースで聞いて、ペロシさんより18歳も若い私。まだまだ働けると勇気をもらった。肉体労働だけど…。

面接は明日。



コメント一覧

ポジ人
@duchsparadise だっくす天国様、コメントありがとうございます。
子供、特に息子は私が退職して喜んでたんですけどね。私にとっては、働くことは苦ではないのに。

ペロシさんホントにすごいですよね。飛行機のタラップを降りるときに、手すりを捕まっていておやっ?と思った所、年齢を聞いてビックリです。バイデンさん79歳ですって。

面接のエールありがとうございます。落ちて元々という気で、頑張ってきます。

暑さにお気をつけてお過ごしくださいね。
duchsparadise
「肉体労働にチェンジ」されたのですね♪もう「楽しんで」としか言えないです。

私はもうそんなバイタリティないですもの。

70歳を超えると、一年が4年経つように感じます。気持ちは若いつもりですが、顔や手のシミ、シワ、多量の飲み薬、嫌でも老いを感じます。

ペロシさん、82歳なんですね、あんなに飛び回って、どんだけタフなんだか。

面接成功しますようにお祈りしていますよ。
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