つい先日中山峠に雪が積もり、気温はだいぶ下がって来たけれど、今日も河川敷を走ってきた。
働き始めて早3ヶ月目に入った。肉体労働のせいか体重が1キロ減った。それだけで、走りやすかった。たった1キロなのに、体が軽く感じられる。
肉体的老化はフシブシに感じられるものの、64歳10ヶ月超の肉体は、有り難いことに、すこぶる健康で元気だ。この頑丈な肉体を与え、育ててくれた父母に感謝しなければ。
早くにこの世を去った父は、死後も私を守ってくれているような気がしてならない。
その父は、不養生の見本のような人だった。そんな父を反面教師にして、これまで健康に気を付けてきた。
父は、昭和ヒトケタ生まれだったから、戦時中の食べ物の無かった時代を経験した。そのせいか、食べ物に対しての執着が強かったのでは無いかと思う。「飢え」を経験していた昭和世代は、とにかくたくさん食べさせる事を良しとしていた。食べ物は残さず食べることを強要されたし、満腹になるまで食べ物を勧められる。
若い頃は、親戚の家に行っても、会社の宴会でも、皆「食え、食え」とうるさいほどだった。事実私も食べることが好きだったので、すすめられるままたくさん食べた。
父もまた、食べる事も飲むことも大好きな美食家だった。
そのせいで、栄養過多の肥満体、そして高血圧、慢性的な生活習慣病から腎臓を悪くした。
様々なことに、賢く判断を下し、私にも色々と生活一般正しいアドバイスをしてくれた父だったのに、自分の健康の事となると、からきし駄目だった。
言うまでもなく、食べる事は生きるために必要な事だが、適度な量を栄養価の偏りなく食べるのはなかなか難しいものだ。
誰しも小学校の家庭科の授業で、理想的な食事や栄養素について学んだはずなのに、そのとおりにはなかなかできない人が多い。私もその一人だが、頭の片隅には「基礎的な栄養素をバランスよく摂らなければ」という思いはいつもある。
最近新聞にはよく健康に老いるための医師によるアドバイスが掲載されている。
筆頭に来るのはやはり、
・バランスの良い食事。
それに加えて、
・適度な運動
・良質な睡眠
・知的活動
・趣味を持つ
・コミュニケーションを楽しむ
・タバコを吸わない
などと続く。
自分に当てはめて検証すると、
・食事はまあまあ。
・週一のジョギングと一日5,000歩は歩いている。
・働き始めてから夜更かしをあまりしなくなったが、平均睡眠時間は5時間ほど。ショートスリーパーだから、問題はない。
・知的活動については、Duolingoから逃れられなくなっているから、オーケー。
・趣味はまあいいか。
・コミュニケーションは職場の同僚や友人との会話かな。女性同士の会話は何かと盛り上がって、楽しい。
・タバコについては言わずもがな。
自分は良いとして、ほぼ一日中家にいる夫に当てはめてみると、心配しかない。
それでも要件を満たしている事が2点ある。8時間の睡眠とタバコをやめたこと。
その他の要件を私の知らないところで、やっていてくれれば良いのだが…。元々人と関わるのが嫌いな人だからなあー。
同じ新聞を読んでいるのだから、彼も目にしているはず、読んだはずだしわかっているはずだと思うが…将来が不安だ。
しかし、以外にこういった場合、健康に気を付けている人の方がポックリ逝くこともある。心配するだけ無駄なことだ。それに、ピンピンコロリが理想的だと考える人も多い。
人生の結末は神のみぞ知る。どうなるかわからない結末に、ついつい思いを馳せてしまう悪い癖。読みかけのサスペンスなら、結末はすぐわかるのだが。
悲観でも恐怖でもなく、自分の最期が気になるこの頃。
最期のその先が更に興味津々だ。