食後は毎日温かいコーヒーを飲んでいたのだが、さすがにこの暑さに耐えられず、ここ数日アイスティーを飲んでいる。
ガラスのコップに目一杯氷を入れたら、熱々の紅茶を一気に注ぐ。
ステアするとカラカラという氷の音が、涼しさを誘う。美しい琥珀色。鼻から抜ける香りも良く、お茶だから飲みやすく、美味しい。
食事の時は麦茶、食後は毎日アイスティー。お茶三昧。
そんな訳で、いつもはほとんど減らない紅茶が、あっという間に無くなってしまった。
仕事帰りに、今日の買い物リストの中で絶対に買い忘れてはならないものを、3つリストアップ。
リプトンの紅茶、明治のアイス「ファミリア」、井村屋のあずきバー。
明治のアイスは、カップ入りの小さなアイスを買うよりも、価格的にとてもお得なアイスだ。近所のスーパーで、2,000ml入りで850円ほどだ。
昨年夫がほぼ毎日のように食べていた森永のMOWは140ml入りだった。その量で換算すると、14個分ほどに相当する。
ファミリアは割安でしかも美味しい。少し溶けたのを練って食べると、ソフトクリームの様だ。最近のわが家のお気に入りだ。
井村屋のあずきバーは、昨夜見たテレビ番組「カンブリア宮殿」で取り上げていたものだ。
井村屋は海外にシェアを拡大すべく、味をリニューアルしたという。
あずきバーの原料からコンスターチを除き、餡の製造段階で選別除去されたあずきを粉にして、コンスターチの代わりに使用したという。
これまでよりもあずきの含有率が濃厚になったと言うことだ。それを聞いて、あんこ好きの私の心が動いたのだ。
あずきバーは若い頃に一度くらいは食べたことがあったかも知れないが、ここ数十年間食べたことがない。「絶対食べなきゃ」と翌日買うことを誓ったのだ。
今日の仕事帰り、”子供のお使い“みたいに、買うのを忘れない様、心の中で繰り返す。
坂道を下りながら、
「紅茶とアイスとあずきバー」
なんども繰り返しているうちに、節がついてくる。
「♪紅茶とアイスとあずきバー♫」
そのうち節を取りやすく、頭に「あ」が付く。
「♪あ、紅茶とアイスとあずきバー♫」
「♪あ、紅茶とアイスとあずきバー♫」
そして、シャウト!
あ、紅茶!
アイス!
あ・ず・き・婆(ばあ)!
あたしの事かい!?と突っ込みを入れる。
昨日のテレビではスーパーであずきバーの箱買いをしているのは、年配の女性が多かった。正に“あずき婆ちゃん”。私も仲間入り。
心の中で、買い物リストの繰り返しを続けながら、坂道を下りきって、スーパーで忘れること無く買って帰った。
ただそれだけの、つまらない話。