娘と別れて帰宅した翌日は、何もする気が起きなかった。その上「もしコロナに感染していたら。そして、もし夫にうつしてしまったら」という不安が始終付きまとった。
ディズニーシーという多くの人が集まる場所で、丸一日人と接近したり、密な状態で過ごしたりしていたのだから、目に見えない“例のウィルス”は私の体内にいるかも知れないし、いないかも知れない。見えないのだから厄介だ。
ディズニーシーのアトラクション乗り場は、どこも消毒液が置いてあったが、乗り物の手すり等は消毒をしていないようだった。
マスクの装着を義務付けられてはいたが、いわゆるソーシャルディスタンスについては、地面に表示はあったものの、ほぼ意味のないものになっていた。
行列は間断無く続き、そのまま建物内に入っていくので“密”でもあった。
入国制限緩和前だったので、外国の方の姿は少なく、行列では皆ある程度会話はしていたけれど節度あるものであったし、マスク着用も良く守られていた。
消毒液とマスクを除けば、アトラクション自体はコロナ以前の状況とほぼ変わらない状態だったのではないだろうか。
テレビのニュース等ではオミクロン株は「すれ違っただけで感染する」と言われている。ディズニーシーでは多くの人とすれ違った。感染していないとも限らない。心配だった。
PCR検査は、症状が出ないうちに検査すると陰性になることがあるので、症状が出てからの方が良いという医師のアドバイスを読んだ。
発熱や喉の痛みなど症状は出ていなかったので、検査を受けてもあまり意味がないのではないかと思った。
コロナ感染症の潜伏期間を調べてみると、1~14日とされている。5日ほどで発症するらしい。ただ、オミクロン株はまた別で、潜伏期間は2~3日で7日以内に発症するそうだ。
ディズニーシーへ行ったのは6月3日だから発症するとしたら6月10日以内ということになる。
6月5日に帰宅してから大事を取ってマスクを付けていたのだが、夫が「大丈夫だから」と言うので、すぐ外してしまった。部屋の中では距離をとり、出来るだけ無言。
3日間は別室で寝ることにした。自分の体調をみながら、日中は夫と距離を取って過ごした。
コロナに感染していないという確証があるわけではないので、どうしても気分が暗くなりがちだった。
それでも、旅の記憶を忘れないうちにと、ブログを書き始めた。書くことで楽しかった旅行の追体験をするようで、次第に気分が上向いてきた。
娘の笑顔が浮かんでくる。楽しかった4日間を思い出しながら書き起こすのは、楽しい作業だった。
結局コロナ感染症の方は、今現在も症状が出ていないので、感染しなかったと結論付けて良いだろう。
マスクを付け、手指の消毒をこまめにしていれば、やはり感染対策としては大いに意味のあることだったのではないだろうか。いやそれとも、ただ私の運が良かっただけなのだろうか。
何れにしても、これからも戸外であれ屋内であれ、自宅以外ではやはりマスクをつけ続けていく生活が安心だとつくづく思った。
4回目のワクチン接種券が間もなく我が家にも到着すると思う。
ワクチン接種後の体調の事を考えると、接種することを少々ためらってしまう。これまで2回目、3回目とワクチンを接種するたびに、ほぼ丸一日寝て過ごさざるを得ない状況だった。感染症対策とはいえ身体にかなりこたえるし、大げさに言えば残り少ない人生の丸一日を無駄にしてしまうことになる。なーんて言ってみたけど、日々無駄な一日を過ごしちゃっている私。褒められたものじゃない。ゲームを長時間している身で、「残り少ない人生を無駄」なんて言える立場じゃないよなあ。ワクチン接種より、先ずゲームの方をやめるべき。わかっちゃいるけどやめられない。
でも、真面目な話、4回目の接種は迷っているのは事実だ。どうしようか…。