確かその曲が収録されているCDが家にあったはずだと、探し出して新調したオーディオで聞いた。若々しい雅夢のデュオ、「あー、いいわー」と聞いていた。
この曲が収録されたCDは「青春の時代(とき)」という4枚組のセットで、丁度私が青春時代を過ごした時期に流行ったフォークソングやニューミュージックの名曲が収められた、かなり気に入っているCDだ。
これを購入したのは今から16年ほど前だったと思うが、きっかけはテレビのCMだった。
最近でも演歌やクラシック音楽など様々なジャンルで放映されているのを見かけるが、結構長めのCMで、収録曲を少し長めに切り取りながら紹介するものだ。それらを聞いていると、当時の思い出がよみがえり、元々が大ヒット曲にして名曲なので、その時代を過ごした者にとっては、いたく“ささる”CMなのだ。
その罠にハマり、フリーダイヤルで申し込んだものだった。
ただ、商品が届いた時には、安易に申し込んで失敗したなという、苦い思いも経験した。
それというのも4枚組の商品はCDのプラケースを緩衝材で梱包もせず、ただひとまとめに薄いフィルムでシュリンクパックされた状態で届いたのだ。
当然のごとく手荒い配送で、プラケースは破損していた。救いは中身のCDに傷は及ばず、商品自体は良いものであった事だ。
そんな事があってからは、安易にテレビショッピングの類には十分に気をつけようと思った。
現在なら、悪い評判はSNSなどで直ぐに広まるし、調べさえすれば評判が良いか悪いか一発でわかるので、被害に合う事も以前よりは少なくなっているのではないだろうか。
まあ、そんな事もあったけれど、価格は安めであったし、CD自体の楽曲は良いものなので、これも一つの社会勉強と考えることにした。
室内にこのCDを流しながら、愛はかげろうを歌った三浦和人さんが出演したその番組のことを調べていた。
小室等さんが司会だったよなぁと思い出しながら、その番組を探し当てた時、突然夫が「小室さん、名前がなかったって」と言った。
私は、小室等さんの話は一言も夫と話していない。心を読まれているのか。夫婦も40年近く一緒だと、心が見えるのか。でも、名前がないってなんだろう。
何の事かわからず、「えっ、どういうこと?小室等の名前がないって…」と聞いた。
すると、夫が「圭さん」と言った。
ああ、小室さんは小室さんでも、皇室関係の小室さんの試験の結果のことだったのか。
皇室関係の小室さんにはお気の毒な結果だったが、自分の勘違いがおかしくて、ちょっと笑ってしまった。