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ポジティブな私 ポジ人

自撮りの写真

3月下旬、久しぶりに女友だち二人に会った。ほぼ2年ぶり。人と会って話す事の喜びを存分に味わった。

会うなり、Iさんは
「疲れた顔してる」と私を見て言った。「えっ、そう?そんなことないよ」
と私は言いながら、心の中では、「疲れた顔」それは正確に言うと、私が2年分老けたということなのだと察した。

私は3人の中では最年長。二人は50代後半。

悲しいことに、60代を超えると信じられないくらい、老化が加速し始める。
タレントさんでも、少し見ないうちに、大きく容貌が変わって驚くのも、この年代あたりからだ。
2年の月日をまたいで再会した私の容貌は、2年分お婆さんになっている。

出かける前に、白髪を隠したり、丁寧にメイクアップして、いつもは3分で済ませるところを、気がつけば20分以上鏡の前で奮闘し続けた。だけど、意味なかったな。

女はある年齢になると、男性と会うよりも、女性と会う時の方が、“身なり”にいつも以上に気を使う。

40代の時にクラスメートの女友だち二人と会ったときに、一人が「昨夜は日頃しない高価なパックをした」と告白した。
その時は口には出さなかったけど、「何でそこまで」と密かに驚いたけど、今ならその気持ちがよく分かる。
張り合いたいわけじゃない。優位に立ちたいわけでもない。
これは、女の性(さが)。

独身で若い時の化粧は、男性へのアピールであったかも知れないけれど、年をとってからは相手が男であれ、女であれ、誰であっても、美しくありたいのだ。

娘がたまにペットと一緒に自撮りをした写真をラインで送ってくる。
親バカだと自覚してるけど、その写真を見るたび、若い、かわいい、美しいと見入る。

60を半ばへ到達しつつある自分の顔は、自撮りだとどう写るのか。
スマホのカメラ機能を開け、被写体を自分に切り替える。その瞬間、見えるスマホを操る老婆の姿にあ然とする。

いや、鏡で毎日会っている自分と違いすぎる…と思う。ここまでじゃない。頭の中で、必死に弁護、自分の姿を擁護する自分がいる。
すっぴんのまま、一番良い顔を作って自撮りしてみる。ひぇ~、こんなもんか。これが私なの?
側にいた夫をつかまえて、無理矢理見せる。
「ねえ、私の顔ってこんな風なの?」
夫は鼻で笑って「いや、ちょっと違うね」という。
気を使ったのかな。でも、少し安心する。

別の日、化粧をしたついでに、再び自撮りでどの程度に写るのかの検証をしてみた。
出窓の前に立って、思いっきりの笑顔で自撮りしてみる。
おっ、ちょっとは等身大の自分に近く写ってるぞ。嬉しい。

この写真、遺影にいいかも。
Yeah(イエイ)!






コメント一覧

ポジ人
@ran0809 ran0809様、コメントありがとうございます。

大病からの寛解期になられ、休み休みでもやりたいことを出来るように成られたとのこと、良かったですね。

おっしゃる通りです。私も与えられた命を、一生懸命楽しみながら過ごしたいと思っています。
ran0809
私も恐らく同年代。見た目より体力の低下に愕然です。私は40代半ばから大病を患い今は寛解期で、したい事ができるようになったのですが、休み休みです。
いつまで生きるか分からないのが真実で、今を生きるだと思ってます。
ポジ人
@nognogblack ノグブラック様、コメントありがとうございます。

80代、90代の人から見たら、ノグブラック様もまだまだ青年並ですよ、きっと。

「今を大切に生きる」そうですね。そのとおりですね。
nognogblack
ボクも鏡を見る度に思います。
『このお爺さん、誰?』

鏡に映る知らないお爺さん…
自撮り🤳なんかとても出来ません。

若い人の美しさが眩しく羨ましいです。

キラッキラに輝いているのに『本人達は全く気が付いていないんだろうなぁ』と思います。

現在のボクの姿は80代、90代の人から見たらどうなんだろう?

『今を大切に生きなきゃ』…って思いを新たにします。
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