シャボン玉、お絵描き、工作、絵本の読み聞かせ等、そしてたまに公園。
我が家の子供達はインドア派だった。
息子は車が大好きだったので、ミニカーを折あるごとに買わされ、特にトミ○のミニカーを沢山持っていた。
このミニカーの遊び方、息子はミニカーを手に持って床でゆっくり転がすだけ。息子はそのミニカーの車体を注意深く眺め、車輪が回って進んで行くだけで楽しかったのだと思う。
いつも「一緒に遊ぼう」と息子に誘われ、“子ども目線に合わせ”(単に横になりたいだけ)、右手で頭を支えて横たわり、左手でミニカーを操る。ミニカーを前後に二度三度転がすのだが、直ぐに眠気が襲って来てしまう。
横たわるのがいけないのはわかっているのだが…。
眠っている私に気づくと、その度に息子に「起きて、遊んで」とせがまれた。
一度は起きて、遊びはじめるのだが、結果は同じ。
すまん、息子よ。私にとってミニカーで遊ぶ事は、どうにも苦手な遊びだったのだ。
一方娘の場合はと言うと、いつもは兄が遊びの対象だからだろうか、兄がいない時は一人遊びが多かった。
いつも、お気に入りのぬいぐるみ達とお話しながら遊んでいた。
知人からもらった小豆(すでに食用には適さなくなったもの)をお菓子の箱などに入れ、お砂場の様にして遊んだり、手作りの発泡スチロールの食品トレーに紐をつけて作ったソリに、ぬいぐるみの皆さんを乗せて引っ張ったり、娘にとってはぬいぐるみがお友達だった。
私はただそばで見守っていれば良かったので、ぐうたら母は随分楽をした。
そして、見守りながらいつもの様に身体を横たえていたものだから、またしても知らぬ間に眠ってしまうという事がよくあった。
その日もうっかり眠ってしまい、ハッと目を覚ました。辺りを見回し娘を確認すると一人で遊んでいてホッとした。
我ながら酷い母親だ。
これではいけないと思って起き上がろうとすると、横になった私のお尻の上に小さなハンカチが置いてある。はて?
そのハンカチは私が横になって娘を眺めていた時、プーさんのお布団代わりになっていたハンカチだ。
プーさんの上に掛けて遊んでいたそのハンカチが、今私のお尻の上にあるという事は…。
私が眠ってしまったので、プーさんの“お布団”を私に掛けてくれたと言う事らしい。
プーさんと比べると私の巨体に小さすぎた為、お尻にちんまりとハンカチが乗っかっていた、ということだった。
(→左から右へ 3コマ漫画)
自分のおしりの大きさを強調するような、小さなハンカチがやけにおかしかった。そして3歳児なりの優しさ、思いやりがうれしく娘の成長を感じられた。
クリスマスが近かった時期の忘れられない出来事だ。