見出し画像

ポジティブな私 ポジ人

洞爺湖温泉三人旅(1)

会社には在籍しているけれど、有給休暇消化のお休みに入った。
3日で曜日の感覚が無くなった。
城山三郎の小説じゃないけど「毎日が日曜日」リアルに。

「旅行でもしたら」そう言ったのは息子だったろうか。
それも良いなと思い、温泉旅行を思い立った。
当初、昔夫とよく訪れたお気に入りの登別温泉「滝乃家」へ行こうと考えていたが、旅行プランを探してみると、一人3万円超えのプランしかなかった。
昔はオンボロの旧館があったのでお安く泊まれたが、今は無理なのだと悟った。
そんな訳で、楽天トラベルで安いプランを探してみた。

結局、老舗ホテルの80周年記念でリーズナブルなプラン「洞爺湖一望をお約束」と銘打った「絶景を楽しむ洞爺湖ベストプレイスパック」をチョイスし予約した。

11月29日、朝10時に札幌を出発。
今回家族全員で行きたかったのだが、娘は都合がつかず、息子を加えた3人で行く事に。

先ずは息子を拾いに自家用車で苫小牧へ向かう。高速道路を利用。

車内のダッシュボードを見ると、懐かしいサイモンとガーファンクルのCDが目に入った。夫が車で聞く為に、最近買ったらしい。早速かけてみる。
聞き慣れたイントロの“I am a rock”
歌詞を口ずさんで見る。昔一生懸命覚えた。
“Mrs. Robinson”
ダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスそしてアン・バンクロフト出演の映画「卒業」。ラスト・シーンが鮮烈。
そして“Scarborough fair”
“The Sounds of silence”etc.
どの曲を聞いても、青春時代の様々な事を思い出す。いつ聞いても古さを感じさせない名曲ばかり。彼らの声も素敵。
車内で二人で懐かしむ。

1時間後、高速道路を降り、苫小牧市に到着した。
目の前を大型動物が悠々と道路を横断中。よく見るとエゾ鹿!さらに、もう一頭。ここは市街地なのに。

エゾ鹿の出没率は道東より苫小牧の方が高そうだ。
息子によると、最近も10頭以上の群れを見たと言う。小高い丘の公園などへ行くと、よく遭遇するそうだ。

エゾ鹿は札幌の市街地でもたまに出てくるようになった。
今年はヒグマが数度出没し、住民もヒグマに襲われた出来事があった。
大昔、本州の人たちが札幌の市街地にヒグマが歩いていると勘違いしてる事があり、道民は「まさか!」と大笑いしていたものだったが、もはや笑えない。現実となってしまった。

苫小牧市では、シカとの衝突事故なども起きているようで、行きも帰りも何処からか飛び出して来やしないかとハラハラした。

息子には、11時半頃到着と伝えていたが、30分も早めに着き、慌てさせた。
息子が加わって、3人揃い洞爺湖温泉へ出発。

CDはサイモンとガーファンクルが終わり、今度は夫の好みでスウェーデンの男女4人グループのアバがかかる。
ダンシング・クイーン
20代の頃、向かいの古アパートからエンドレスでこの曲が半日ずっと聞こえていた日があった。
あの頃アバの人気はすごかった。
女性二人の声が魅惑的でスタイルも良かったし、身体に密着するパンツスタイルがセクシーだった。
2枚組のアルバムだったが、流れる曲のほとんどを知っている事に自分でも驚いた。その位、あの頃街中に流れていたのだ。

午前11時半頃、目的地の洞爺湖に到着。
わかさいも本舗で昼食をとった。


「噴火湾ホタテ御膳」を食べる。
ホタテの炊き込みご飯、ホタテの味噌汁、漬物と小鉢がついて1,045円とリーズナブル。
これでもかとベビーホタテが貝殻ごと汁物に沢山入っていた。満足満足。

ホテルのチェックインまで時間があったので、10年ほど前子供達と行った有珠山噴火の際の「災害遺構」が現在どうなっているか気になり行ってみることにした。

車で向かう途中「金比羅火口展望台」の看板があった。
ここには訪れた事が無かったので、早速行ってみることにした。

展望台へ着いてみると、料金所の様な小さな建物があったが、人は居らず車を駐車し、車外へ。

思いがけない絶景だった。
金比羅火口がよく見える。噴火後の穴には深緑色の水がたたえられている。


また、洞爺湖を一望出来る美しい眺めも堪能出来る。遠くの山は羊蹄山。

ネット上の口コミを見てみると、ここの展望台は私有地らしく、駐車代金1,000円(5人まで)の料金がかかるらしい。歩いて行ったとしても1,000円徴収されるという事で、注意が必要な様だ。
オフシーズンで料金所に人がいなかったようで、料金の徴収を免れる事が出来、(申し訳無いが)良かった。

展望台から降り車を駐車して、目的の災害遺構へと通じる道を3人でいざ進もうとすると、管理小屋から老齢の管理人さんが出て来た。
「現在は冬季休暇に入った。雪も降ったので足元が滑り危険なので」と説明され止められた。
残念だが致し方ない。以前訪れたところだし、また出直す事として引き返す。

目の前には、災害遺構の一部。
道路が水没し、その際に巻き添えを食らい、沈みかけた白いマツダのルーチェも痛々しい姿を晒している。
噴火災害の恐ろしさがこの一部でも、充分に伝わる。

洞爺湖温泉三人旅(2)へつづく

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「旅行」カテゴリーもっと見る