それは、10年以上前に古本屋で手に入れた一冊の本に基づいて行なっている。
「経絡リンパマッサージ からだリセットBOOK」
著者は渡辺佳子(わたなべけいこ)さん。
古本屋さんで、その書棚にあったリンパマッサージ系の本をパラパラめくって、一番わかりやすくて使いやすそうだと思って、何気なく買ったものだ。
これまでは、この本の項目の「〇〇に効く」という部分的な使用をやったりやらなかったりといった利用にとどまっていた。
有り余る時間がある今こそ、本格的にリンパマッサージに取り組もうと、この本を引っ張り出した。ついでにネットでも検索してみると、リンパマッサージについて詳しく説明しているサイトがあり、名称が「銀座ナチュラルタイム」だった。
何と、何気なく購入した本の著者が正に銀座ナチュラルタイムの総院長で、経絡リンパマッサージの第一人者だったのである。
本書によると、リンパ系の働きとは「体内に侵入した異物から体を守る免疫系や不要物質(老廃物)を回収し、運搬する働きをになう下水道のようなもので、体の浄化システムとして大切な役割も果たしてい」るとのことだ。
リンパの流れが滞ると、余分な水分や老廃物がたまりやすくなり、むくみやコリなど様々な不調の原因になると書いてある。
本書にはリンパマッサージだけでなく、ツボの指圧も併用して更に効果を増す方法等が、詳しく紹介されている。
随分昔の事になるが、造顔マッサージで有名な田中宥久子さんが、何かのテレビ番組で芸能人にマッサージの仕方を指導している様子をYou Tubeで見た。
その簡単な造顔マッサージを覚えて、もう何年もの間お風呂で顔を洗う際に行なっている。
それを続けてきたのは、ある美しい女優さんが、年を負うごとに顔のむくみがひどくなっていくのをたまたまテレビで見て、自分はそうなりたくないと思ったのと、父親に似たほっぺたのプックリした形を何とかシャープな顔立ちに変えたいという気持ちからだった。
考えてみれば、造顔マッサージもリンパマッサージの一種だろうと思う。
以前、ほんの半年の間、美容サロンに行ってみた事があった。顔のマッサージを終えた後、必ず行われるのが鎖骨のリンパを流す事だった。流すと言っても、ほんの数回撫でるだけだ。こんなので、効果が有るのかという位のものだったが、充分効果は有るらしい。
そんなふうにして、これまで折に触れ、知ったリンパマッサージというもの。
最近つくづく思うのは、全身のリンパを流してこそのリンパマッサージだということ。
「経絡リンパマッサージ」の本には、様々なマッサージの手わざを解説しているが、とにかく“さする”一択で実践してみることにした。
お風呂に入るたび、泡立てた石けんで全身を洗うついでに、やってみることにした。アバウトな私のことである。何のことはない、心臓から遠い部位から石鹸をつけた手で、リンパを流すべき方向へとさすりながら体を洗うだけのことだ。力もいらず、これで健康になるなら、しないのは損である。
その効果かどうかはわからないが、とにかく最近体の代謝が良い。連日30度超えという気温のせいかも知れないが、汗が滝の如く流れ、ジョギングでもなかなか落ちなかった平均31%の体脂肪が、一気に28%まで落ちた。体重も2キロ近く減った。果たしてこれは、リンパマッサージの効果なのかどうなのか。
今週の終わりを境に、気温が平年並みになるらしい。リンパマッサージの真の効果を見極めるのは、9月に入ってからということになりそうだ。
人体に備わっているリンパという浄化システム。その滞りを解消するリンパマッサージ。リンパを流して体の中から美しく。ステキなことではないですか。
体の不調を訴える事が多い娘。彼女が帰省したら、ぜひ伝授したいと思う。