再び美術の更新です。
今回は国立新美術館の「アーティストファイル2013」に行って参りました。
先日行った「Domani・明日展」と同時開催ですね!
なんとまあ贅沢な・・・!!
"Artist File"とは。
国立新美術館が開館以来毎年やっている、現代美術新進気鋭の作家を紹介する展覧会です。
海外の新人作家も数人参加していて、海外の最新のアートシーンに触れる上でとても貴重な機会となってます。
しかも大学生なら入場料300円というお得感!!
去年は開催されなかったようで、今年は二年ぶりの開催なんだとか。
だから一昨年の作品は思い出せたのに、去年の作品は思い出せなかったわけか・・・
一昨年行ったとき、Tara Donovanというアーティストの作品に圧倒されたのは今でも覚えています。
日常品を用いて巨大なインスタレーションを創り出す様はまさに圧巻でした。
遠くから見ると全く何かわからないのに、近くに行ってようやくそれが何なのかわかる。
あの茫漠とした感覚が繊細な物質に溶けていく感覚、とても心地よかったです。
詳しい解説は"Rima's Weblog"というブログにも書いてあります。
非日常のインパクトが日常にほだされていく感覚とでも言うのでしょうか・・・
とにかく、とても心地よかったですね~。
で、今回のアーティストファイル。
何人か取り上げて紹介したいと思います!
まずは、今回のチラシの表紙を飾ってる韓国のヂョン・ヨンドゥ氏の《Wonderland》という作品から。
子どもが描いた絵を可能な限り実現して写真に収めるという手法で、なかなか面白い試みでした。
子どもの世界は幻想と現実が混ざり合って存在していて、それを現実に引っ張ってくるとどうなるのか。
子どもの視点を大人にも体感させるような作品です。
新しい現実の様相を想像の世界から引っ張ってきたというべきか・・・
念写みたいですな。
ただ、この想像は西洋風の人で具現化してほしかったな~と思うことが多々ありました笑
韓国人の子どもが想像したモノだから韓国人で再現するのが妥当なのでしょうが。
やはり、アジア人系の顔だとどうしても違和感を感じてしまうイメージが多かったです。
そして、子どもの描いた絵は本当に幻想なのかという話も大事。
子どもは我々が見えている現実を描写しようとして、単に技術が足りなかった可能性もあるわけですから、子どもが見ている世界が半幻想的だという主張は一考の余地ありですね。
そして、一番インパクトが大きかったのは、國安孝昌氏の《Spiral of MIDOU》インスタレーション作品。
これのインパクトたるや・・・圧倒的存在感で部屋を埋め尽くしていましたね。
まあ、ハコ型美術館でやるとこのインスタレーションに関しては効果が少し薄くなってしまうような印象もあります。
それでもなお圧倒的存在感なので、是非行って体感してみてください。
インスタレーションは見ないとわかりませんからね!
リンク先の写真は屋外でやっていて、本来の良さを活かしきっているみたいですね。
屋内での展示にはまた少し違った良さがありましたね。
写真は有機物と無機物が交配(或いは闘争)してるかのような様相ですね。
今回の展示では、美術館という無機物とどのような関係を築いたのかに注目です!
で、最後に、一番好きだった作品。
ヤング・ブリティッシュ・アーティストの一員でもあったDarren Almondの《Fullmoon》という写真作品。
最初はなんかぼやーっとした幻想的な写真だな~とか思ってたんですが。
実は満月の夜に長時間露光して撮影された写真なんだとか。。
満月の淡い光が幻想的な世界を創り出しているのですね~。
満月の灯りだけでこうも世界は相貌を変化させるのかと思うと・・・
幻想的世界は毎月訪れていたということに感動です。
日常の非日常化を可視化した彼の試みは個人的にどストライクでしたね。
ターナー賞にノミネートされた彼の《あなたがいれば・・・》という作品もあります。
人の愛情を感じる神秘的な空間構成になっているので、こちらも是非。
うん、書いてて思ったけど。
なかなか良い作品が多かったですね~。
来年もとても楽しみです。
hona-☆
今回は国立新美術館の「アーティストファイル2013」に行って参りました。
先日行った「Domani・明日展」と同時開催ですね!
なんとまあ贅沢な・・・!!
"Artist File"とは。
国立新美術館が開館以来毎年やっている、現代美術新進気鋭の作家を紹介する展覧会です。
海外の新人作家も数人参加していて、海外の最新のアートシーンに触れる上でとても貴重な機会となってます。
しかも大学生なら入場料300円というお得感!!
去年は開催されなかったようで、今年は二年ぶりの開催なんだとか。
だから一昨年の作品は思い出せたのに、去年の作品は思い出せなかったわけか・・・
一昨年行ったとき、Tara Donovanというアーティストの作品に圧倒されたのは今でも覚えています。
日常品を用いて巨大なインスタレーションを創り出す様はまさに圧巻でした。
遠くから見ると全く何かわからないのに、近くに行ってようやくそれが何なのかわかる。
あの茫漠とした感覚が繊細な物質に溶けていく感覚、とても心地よかったです。
詳しい解説は"Rima's Weblog"というブログにも書いてあります。
非日常のインパクトが日常にほだされていく感覚とでも言うのでしょうか・・・
とにかく、とても心地よかったですね~。
で、今回のアーティストファイル。
何人か取り上げて紹介したいと思います!
まずは、今回のチラシの表紙を飾ってる韓国のヂョン・ヨンドゥ氏の《Wonderland》という作品から。
子どもが描いた絵を可能な限り実現して写真に収めるという手法で、なかなか面白い試みでした。
子どもの世界は幻想と現実が混ざり合って存在していて、それを現実に引っ張ってくるとどうなるのか。
子どもの視点を大人にも体感させるような作品です。
新しい現実の様相を想像の世界から引っ張ってきたというべきか・・・
念写みたいですな。
ただ、この想像は西洋風の人で具現化してほしかったな~と思うことが多々ありました笑
韓国人の子どもが想像したモノだから韓国人で再現するのが妥当なのでしょうが。
やはり、アジア人系の顔だとどうしても違和感を感じてしまうイメージが多かったです。
そして、子どもの描いた絵は本当に幻想なのかという話も大事。
子どもは我々が見えている現実を描写しようとして、単に技術が足りなかった可能性もあるわけですから、子どもが見ている世界が半幻想的だという主張は一考の余地ありですね。
そして、一番インパクトが大きかったのは、國安孝昌氏の《Spiral of MIDOU》インスタレーション作品。
これのインパクトたるや・・・圧倒的存在感で部屋を埋め尽くしていましたね。
まあ、ハコ型美術館でやるとこのインスタレーションに関しては効果が少し薄くなってしまうような印象もあります。
それでもなお圧倒的存在感なので、是非行って体感してみてください。
インスタレーションは見ないとわかりませんからね!
リンク先の写真は屋外でやっていて、本来の良さを活かしきっているみたいですね。
屋内での展示にはまた少し違った良さがありましたね。
写真は有機物と無機物が交配(或いは闘争)してるかのような様相ですね。
今回の展示では、美術館という無機物とどのような関係を築いたのかに注目です!
で、最後に、一番好きだった作品。
ヤング・ブリティッシュ・アーティストの一員でもあったDarren Almondの《Fullmoon》という写真作品。
最初はなんかぼやーっとした幻想的な写真だな~とか思ってたんですが。
実は満月の夜に長時間露光して撮影された写真なんだとか。。
満月の淡い光が幻想的な世界を創り出しているのですね~。
満月の灯りだけでこうも世界は相貌を変化させるのかと思うと・・・
幻想的世界は毎月訪れていたということに感動です。
日常の非日常化を可視化した彼の試みは個人的にどストライクでしたね。
ターナー賞にノミネートされた彼の《あなたがいれば・・・》という作品もあります。
人の愛情を感じる神秘的な空間構成になっているので、こちらも是非。
うん、書いてて思ったけど。
なかなか良い作品が多かったですね~。
来年もとても楽しみです。
hona-☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます