K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

アンドレイ・タルコフスキー『惑星ソラリス』

2016年06月29日 | 映画
スタニスワフ・レムのSFは現代社会でも一切色褪せない先進的な発想があります。事実、昨年日本公開となった『コングレス未来学会議』でも、電脳世界と現実の混淆という悲劇で観客を魅了しました。 そんな彼の代表作とも言える『惑星ソラリス』を鑑賞。大学のロシア映画の講義で一度観ていましたから二度目の鑑賞になります。タルコフスキーの映画の中では、最もポピュラーな作品ではないでしょうか。 <Stor . . . Read more

アンドレイ・タルコフスキー『サクリファイス』

2016年06月15日 | 映画
大学二年生、まだ駒場キャンパスに通っていた頃に、ロシア映画の講義をとっていたことがあります。 エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』から始まるわけですが、旧ソ連時代のプロパガンダ映画の変遷などを辿りつつ、最後はタルコフスキーの『惑星ソラリス』の鑑賞で終わりました。 そのタルコフスキー鑑賞の一環でチラリと見せられたのが、『サクリファイス』を撮影中のタルコフスキーのドキュメンタリー映像。映画史に . . . Read more

澤村伊智『ぼぎわんが、来る』

2016年06月11日 | 文学
こんにちは、暑くなってきましたね。最近寝不足なただけーまです。中堅社員になりつつあるので早寝を心がけたいものです。 久しぶりに文学の更新です。日本ホラー小説大賞を受賞した澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を読みました。 ホラー小説はかなり久しぶりで、赤川次郎の『忘れな草』以来だったかも?夢野久作もホラーっぽいのは何点かありますが、ホラーと銘打つほどではないですね。 この作品、本当に面白いで . . . Read more

『マジカル・ガール』

2016年06月04日 | 映画
こんにちは。6月に入ってしまいましたね。じっとりした梅雨は大嫌いな、春生まれのただけーまです。 今回はカルロス・ベルムト監督の『マジカル・ガール』で更新。強烈なトレーラーとメインビジュアルだけで引き込まれてしまう本作ですが、なんと監督が「魔法少女まどか☆マギカ」に影響を受けているとのことで、ますます期待値が高まっての鑑賞でした。 <Story> 白血病で余命わずかな12歳の少女アリ . . . Read more