K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

Ai Weiwei: Making Sense

2023年07月22日 | 美術
大変ご無沙汰しております、と書き出すといかにもビジネスメールのようですが、渡英して以来一度もブログを更新できず気づけば1年もの間放置しておりました…自分には継続力が足りないなとつくづく思う限りです。本当は去年ボテロの展示や2022年の映画ランキングについても書きたかったりしたのですけれども。ロンドンに住み始めてから、美術愛好家の私としてはこの上ない体験ができていますが、特にテート・ブ . . . Read more

ミロ展 ー 日本を夢みて

2022年02月28日 | 美術
たまにはタイムリーな情報共有を、ということで先日会期が始まったばかりのミロ展をご紹介します。渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中です。ミロ展 - 日本を夢みて | Bunkamura《展覧会概要》スペインのバルセロナで生まれた大芸術家、ジュアン・ミロ(1893-1983)。ピカソと並ぶ現代スペインの巨匠として日本でも広くその名は知られていますが、ミロの創作活動の裏側には日本文化への深い . . . Read more

ベルナール・ブッフェ回顧展 - 私が生きた時代

2021年02月13日 | 美術
こんばんは。もう会期が終了して暫く経ってしまいましたが、Bunkamura Museumで行われていたベルナール・ビュッフェの個展に行ってまいりましたのでその備忘録を書いておきます。   ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代 | Bunkamura   《展覧会概要》 20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)。 . . . Read more

May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic

2020年08月02日 | 美術
こんにちは。疲弊しつつも夏休み突入です。と言っても都民としては特にすることもないのですが……今日は久しぶりに美術の更新ということで、日本を代表するアーティスト集団Chim↑Pomの個展「May, 2020, Tokyo / A Drunk Pandemic」をご紹介します。http://anomalytokyo.com/exhibition/may-2020-tokyo-a-drunk-pande . . . Read more

アイ・ウェイウェイ『ヒューマン・フロー 大地漂流』

2019年03月04日 | 美術
ご無沙汰しておりました。トルコ語の勉強に追われ、受験生のような気分のただけいまです。 今回は少し前になりますが、『ヒューマン・フロー 大地漂流』の鑑賞録をば。 中国を代表する現代アーティストのアイ・ウェイ・ウェイが初の映画を撮るとのことで鑑賞。題材は作家性でもある難民問題。 同じく難民をテーマにしたジャンフランコ・ロージの『海は燃えている』も傑作だったし今回も傑作の予感!とハードルを上げての鑑 . . . Read more

終わりのむこうへ : 廃墟の美術史

2019年02月10日 | 美術
珍しく美術で連続更新です。 今回は松濤美術館で開催されていた『 終わりのむこうへ : 廃墟の美術史 』に行ってまいりました。 《展覧会概要》 栄華や文明の痕跡を残しながら崩れ落ちようとする建造物や遺跡。「廃墟」は西洋美術のなかで、風景画の一角にくりかえし描かれていました。18世紀から19世紀にかけて、興味深いことにいわゆる廃墟趣味が流行すると、「廃墟」は絵画の主役の地位を確立していきます。 . . . Read more

カタストロフと美術のちから展

2019年01月23日 | 美術
1月ももう半分終わったって本当ですか? 年齢によって主観的な時間の長さが変わる感覚、心理学で「ジャネーの法則」って言うらしいですよ。 今回は美術の話。六本木の森美術館で開催中の『カタストロフと美術のちから展』に行ってまいりました。 ここは夜遅くまでやってるので、社会人としては本当にありがたい。 森美術館は今までにも「宇宙と芸術展」や「シンプルなかたち展」、「LOVE展」など、一つのテーマを . . . Read more

モネ それからの100年

2018年08月08日 | 美術
こんばんは。台風ですね。来週から北海道なので早く去ることを祈ってやみません。 今回は久しぶりに美術の内容で更新です。横浜美術館で開催されている『モネ それからの100年』に行ってまいりました。 モネという画家がいかに偉大で後世のアーティストたちに影響を与えてきたかを、モネの作品と現代アーティストの作品で辿る展覧会です。 なので、モネの作品は20点ちょいしかないという、モネを目当てにやってき . . . Read more

戦後美術の現在形 池田龍雄展-楕円幻想

2018年06月17日 | 美術
西武線の中村橋駅に練馬区立美術館という地味にお気に入りの美術館があるんですが、そこで戦後美術の現在形 池田龍雄展-楕円幻想 という興味深い展示をしていたので観てきました。 池田龍雄どこかで聞いたことあるなあと年表を見てみると、なんと《世紀の会》の参加者!私が卒論で扱った勅使河原宏や安部公房と系譜を同じくするアーティストでした。なんでも絵画部を新設したのだとか。 そんな彼の作風は過去から現在 . . . Read more

ASEAN設立50周年記念 サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで

2017年11月12日 | 美術
おはようございます!会社で急遽異動になり、てんやわんやのただけーまです。 今回は、国立新美術館と森美術館で同時開催されたASEAN設立50周年記念 サンシャワー 東南アジアの現代美術展 1980年代から現在までに行ってきましたので、その感想を……今更ですが。 「サンシャワー」は、「天気雨」を意味し、東南アジア地域では頻繁にみられる気象現象です。「晴」れてるのに「雨」が降る二律背反的な単語で . . . Read more