K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

現代アート云々

2011年08月21日 | 美術
今日はサークルの人が偶然6人同じ店に入るという珍妙な体験をして、

渋谷でお昼に安くておいしいランチって限られるのだなあと思いましただけーまです。

すいません、つなげましただけーまです。


あ、ごめんなさい、またつなげちゃいましただけーまですいません。



というわけで、今回も滑り込み?だよな多分・・・
な、六本木森美術館のフレンチウィンドウ展に行って参りました!
いやあ、モダンアートの展覧会ということで。
非常に楽しみにしていたわけですが。

思ったほどよくはなかったかな・・・
まあ、楽しみにしすぎていたというのももちろんある。

というか、最近結構それが多い笑


以下長くなりますが、モダンアートに対する私的見解です。
もちろん様々な学者の引用の寄せ集めですが笑


基本的にモダンアートというのは、
すっごい簡単に言うと普通をぱろったものなので。
どれもはちゃめちゃな様相を呈していますが。
根底には似通ったものがありますね。

大衆消費社会によるイメージの氾濫が、ポップアートの原動力ということで。
その系譜を未だに引くモダンアートもまた、そうしたマス・イメージと関わりを持たざるを得ないわけです。

そうした思想が氾濫する日常を非日常化、芸術化、つまりパロディ化するわけです。
もう、アートっていうかコンセプトが主流なんだと思いますね。

哲学哲学ほーい^^

だからこそ芸術哲学とか、美学といった学問分野があるんでしょうし。
てか、専門ですし←

美学の主要な考え方に、ウォーホルの"Brillo Box"でいわゆる「アート」は終焉したというものがありますが。
まあ、その指摘も幾分かは正しいところがありますね。
ただ、そのスタイルが違うだけであって。
本質は同じだって印象は確かにあります。

スタイルのみで勝負しているからこそ、様々に「目」新しい感覚をモダンアートは与えてくれるのでしょうね。
そして、目だけじゃなくなってきているというのも、モダンアートの特徴でしょう。


とまあ、理論云々はこのぐらいにして笑

例にもれず、今回の展覧会もひっちゃかめっちゃかな作品が多かったですが。

個人的に気に入ったアーティストを列挙!


・サーダン・アフィフ<どくろ>
金属の玉を床一面に敷き詰めて、天井に描かれた髑髏を反射して我々に見せる作品でした。
いやあ、よく考えてるねー!笑
どこにおくとどういう角度から見えて云々っていうのも計算してるんでしょうかね^^

・トーマス・ヒルシュホーン<スピノザ・カー>
これは笑った。スピノザ推しすぎwww
車にスピノザにまつわるあらゆるものを張り付け、
作家だけでなく、生の観客にも制作を手伝わせたそうな。
作品がコミュニケーションツールになるっていうのもモダンアートの特徴と言えますね。
てかスピノザって何の人だっけ?
パンセとかそんな単語を思い出した。汎神論だよね?
ggrのめんどいんでとりあえず笑
あ、そうだ、あってるはず。
それがロシアで発展して汎在神論になったんだ。

・ニコラ・ムーラン<ノヴォモンド>
人間がいない世界を空想で作ったと。こういうの好きだわ。
今年の冬に行った選抜奨励展の枝史織<舞台>をほうふつとさせます。
多分人間がいなかったら何もない空間がだだっぴろく広がっていて地平線が見えて普通な世界なんでしょうね。
うん、モンゴルとか北海道の大草原みたいな景色ばっかり。
うひょーテンションあがる!
ぼくがモンゴルとか北海道行きたい理由はそこにある。

・マチュー・メルシエ<無題>
デュシャンの<フレッシュ・ウィドウ>に影響されて作ったと思しき作品。

透明な ど こ で も ド ア っ ぽ い や つ です。

ガラス越しに対象を見ると言うこと自体を何気なくしているわけですが、
そうした透明化した視覚を可視化していくような作品。


とまあ、ざっとこんなもん。
今回は出展されていたインスタレーションアートが意外と面白くなかったです。
あと、メディアアートも・・・!

アーティストファイル2011で鑑賞した。
インスタレーション作家のタラ・ドノヴァンとか亀と・・・鬼頭健吾、
メディアアート作家のビョルン・メルフスには及びませんでしたね・・・

少々残念なり^^

でもまあ、楽しめたので良かったです!

次回はマドリードリアリズムの巨匠、
グスタホ・イソエの展覧会でも行きますかな。

あ、それよりもグローバルニューアートがそろそろ終わってまう!

行かねばだー・・・

hona-☆

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