今日、東京は雨で

こんばんは。

東京は今日は雨で大変でした。

今日、先月亡くなった友人の送別会がありました。

バッハが好きな子だったので。

「主よ、人の望みの喜びよ」
「G線上のアリア」

の２曲をカルテットで演奏してきました。


その子は、同じ吹奏楽サークルのフルートパートでした。

１年生の頃、帰りの電車の方向が同じで。

吉祥寺に向かう電車で、出身地の話題で絡んだのが最初の会話でした。

サークル内で同じ係になって、一緒に係の仕事をして。

同じ授業なんかも取ったりして。

割と一緒に居る時間は多かったと思います。

その分、失った悲しみは深いものがあります。



友人が亡くなる経験をしたことがなくて。

その子が歩けなくなったのを見て、２日間泣きました。

お見舞いに行くのが怖かった。

次行った時に、この子は何ができなくなってるんだろう。

多分、病で人を失う感覚っていうのは概してこういうものなのかもしれないですね。


脳の病気でした。

忘れられてしまうのが一番怖かった。

「おれ、誰かわかる？」

そう聞いて、うなづいてもらえる度に安堵している自分がいた。

数回の旅行でしばらく東京に居ない日が続いて。

話せなくなって、笑えなくなって、うなづきもしなくなりました。

そして先月、１週間以上会わないまま、その子の訃報を受けました。


アンサンブルしたり、係の旅行に行ったり、鍋したり。

その子との思い出は沢山あります。


今日、東京は雨で、その子が別れを惜しんでるのかもな、そうだといいな、と思いました。


こういったことを書くことの是非はあるとは思いますが。

今回のお別れ会で、全部終わったんだな、と感じたので、書かせてもらいました。


ぼくらの演奏が鎮魂歌となりますように。


３年前、好きだった子でした。