K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

目を覚ましたとき、恐竜はまだそこにいた。

2011年06月02日 | 文学
最近知った作家で面白い人がいたので紹介します^^
グアテマラのアウグスト・モンテロッソという短編作家です。

彼の作風は、ハイパー・ショート・ストーリー!

ハイパー・・・だ・・・と・・・
かっけえwww


日本語では極小小説なんて訳されたりするらしいですが。

では、どんな作品なんでしょうか?

ちょっと見てみましょう。
というか、ちょっと見てみましょうで全文書ける時点でそうとう短いよな。



『恐竜』

「目を覚ましたとき、恐竜はまだそこにいた。」




おしまい。

あ、はい。

今日の日記のタイトルです。




ん?





いや、これは衝撃的すぎて。
もう暗記しました(笑)

ちなみに原文は・・・


"El dinosaurio"
'Cuando desperto, el dinosaurio todavia estaba alli.'



これぐらいなら、スペイン語すたれたぼくでもできるわwww



中身なくね?

とか思ったらあきまへんであんさん。

実はこれ、彼の得意とするカリカチュアの要素が非常に色濃く表れた作品なんです。


この作品の解釈としては、

1、グアテマラの軍事政権
2、メキシコ(亡命先)のPRIの一党独裁

の2つの解釈があるみたいですが。

PRIがしばしば恐竜として表現されていることから、2が有力っぽいです。


こんな短いと読者の想像による補完が大きいだろうなー。

まあ、でもだからこんなに余情を感じられるのだろうけど。


星新一のショート・ショートとか目じゃありませんな^^
いや、星新一大好きですけどね!?
いや、でもこんな短い小説とか・・・

もう詩だろ笑

いやあ、やっぱりラテンアメリカ文学は面白いなあー。


今度バルガス・リョサが大学にくるから。
絶対行くもんねー!!

てかバルガス・リョサの著作読まなきゃ―笑


んな時間ないけどねwww


うー;;


まとまった時間があったらしっかりラ米の小説読もうっと。

まあ、まずはオクタビオ・パスの「マルセル・デュシャン論」やね^^


hona-☆

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