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東北歴史博物館館長講座(第3回)

2013-06-29 20:23:58 | 歴史
6月22日(土)、第3回の東北歴博の館長講座が開催されました。

今日の講義は以下のような内容でした。
(各項目の内容は書ききれないので、部分的に記入)

第3回 (2013-06-22)
5.越国と出羽国の設置
6.陸奥国と出羽国の国名の読みと表記
  一般的に国名は既存の地名に基づいて命名されることが多いが、陸奥国・出羽国は両
  国が負った辺境の国という意味で命名された。
 (1)国名の読みと意味
  陸奥国=みちのおくノクニ:都から通じる東山道の前身の道の最末端の意味
  出羽国=いではノクニ、いでは=出端:出っ張っているの意味
 (2)陸奥国名の表記の公定
  704年(大宝4年)4月、全国の刻印を鋳造した時に、正規な漢字表記として決定
 (3)郡・郷名漢字表記の公定
  ○国郡郷名表記の原則
   ・漢字2字で表記
   ・好字・嘉名を用いる
   ・漢字の読みは字音と字訓があるが、字音・字訓を混用せず、字音+字音、あるい
    は字訓+字訓で示す
 (4)全国の「曰理」(わたり)地名 ・・・ (注)「曰」は言う、「日」ではない
   現在は亘理と表記するが、古代では陸奥国曰理郡曰理郷であった
 (5)「陸奥」はどうして「むつ」とよむようになるのか?
  ・一説:「陸奥国」を「陸州」と書き、「陸」を同じ字音で画数が少ない「六」で代
   置し「六州」と書き、「六」を訓読みした(注.陸州は、信州、甲州と同じ言い方)
  ・今泉説:「みちのおくのくに」が「みちのくのくに」、さらに「みちのく」と変化
   し、最終的に「みち」が「ムツ」に転訛した
 (6)現代に残る「陸奥」地名
  ・明治4年(1872年)に旧国名をもとにして新国名が命名された
   陸前国≒宮城県、陸中国≒岩手県、陸奥国≒青森県(陸後でなく陸奥)

東北歴史博物館の2013年度館長講座

2013-06-29 20:21:40 | 歴史
古代史に興味があり、多賀城市にある東北歴史博物館の館長講座を毎年聴きに行っています。
その講座の内容をごく簡単に紹介したいと思っています。

東北歴史博物館(多賀城市)では、毎年館長講座が開催されており、今年は「東北古代史を学ぶ」と題して今泉館長が15回の講義を行ないます。
既に2回の講義が終わり、6月22日(土)午後1時30分から第3回目の講義があります。
詳細は以下の東北歴史博物館のHPに掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.thm.pref.miyagi.jp/index.php?from=enter

講義の進捗状況は以下の通りです。

第1回 (2013-05-24)
第1章 陸奥国・越国と評の設置
1.古代国家と地方支配組織
 (1)古代という時代
 (2)日本の古代国家=畿内政権
 (3)大和政権と国造制
 (4)律令国家の地方支配組織
 (5)東北の古代史の特徴
 (6)奥羽越の地区区分
2.陸奥・越の国造と蝦夷
 (1)大化の改新と陸奥・越
 (2)東国国司の派遣
 (3)辺国の国造と蝦夷

第2回 (2013-06-15)
3.評の設置
 (1)全国的な評の設置
 (2)陸奥における評の設置
 (3)孝徳期における評設置の歴史的意義
 (4)評と評家の成立
4.陸奥国の設置
 (1)国の設置
 (2)陸奥国の設置