Taga_castillo

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FM補完放送用クリコン(Crystal Converter)の試作(追記)

2017-03-28 22:31:12 | 電子工作
3.(追記)
 一応、FM補完放送(93.5MHz)が受信できることが分かったので、ケースに入れることにしました。
 電源はUSB(DC5V)を利用することにしたのですが、電池3本(4.5V)もケースに入れて、USBと電池の両方で使える
ようにしました。

 以下の写真がケース(12x6x2.4cm)に入れた状況です。


 左側がクリコン部で、右の電池ケースにはまだ電池を入れていません。クリコンの下部がアンテナ端子で、上部の左がFM受信機へ
のフィーダー、上部の右がUSB(B)のコネクタです。
 USBはDC5Vなので、プラス側はシリコンダイオードを経由し電池に接続し、そこからクリコンへ電源を供給するようにしまし
た。ダイオードを入れることで電圧が0.6V程下がるので、電池を入れたままUSBからの電源を供給しても大丈夫かな等と考えま
した。ただ一般的に、マンガン電池やアルカリ電池は充電しない方が良いので、USB電源を使うときは電池を外しておいた方がよさ
そうです。

 また、実際に使ってみたところ、クリコンの電源を入れたまま、あるいは電源を切った場合でも、NHK-FMやFM仙台が聞こえ
ることが分かりました。そして、クリコンの電源を入れることでFM補完放送の93.5MHzが83.5MHzのところで聞こえる
ようになります。これは、FM放送局から近く強電界エリアにいるからかな等と考えています。

FM補完放送用クリコン(Crystal Converter)の試作

2017-03-25 23:52:28 | 電子工作
0.はじめに
 仙台でも中波放送(TBC:東北放送)のFM補完局放送(93.5MHz)が開始されることになり、既に予備免許が下りており
実際には放送を開始しています。
 私が持っている半世紀前のFM受信機は、当然ながら76~90MHzしか受信できないので、簡易なクリコン(X-tal Conv)を
作ってFM補完放送を聞いてみようと考えました。

1.試作回路
 以下の項目を考慮して回路を考えることにしました。
 (1)回路は極力簡単にする。
 (2)スポット(93.5MHz)ではなく、FM補完放送帯域をカバーする。
 (3)極力手持ち部品を利用する。
 (4)(USBの電源利用を考えて)電源電圧はDC5Vとする。

 以上を考慮し、作成したのが以下の回路です。


 局発部はJ-FETの2SK168を使いシンプルな回路としていますが、"FCZ10.7"を使ったところやや周波数が高いようなので、トリマ
(20pF)を追加しています。
 混合部はMOS-FETの3SK63を使い、入力側と出力側は非同調としています。ただ、局発周波数が10MHzなので、93.5MHzと73.5MHz
の両方が83.5MHzに変換されることになります。入力と出力側のコイル(T)は、昔VHF用としてジャンクで手に入れたものです。
 この中で私が購入したのは10MHzのX-talのみ(100円以下)で、他は手持ちの部品を利用しました。
 プリント基板は汎用の4.5cm x 4.5cmのもので、今は裸にしていますが何らかのケースに入れようと考えています。
 また、局発周波数を10MHzにしたのは、FM受信機の周波数目盛に10MHzを加えるだけで受信しているFM補完局の周波数が読める
と言う理由からです。ただ、83.5MHz付近に既存のFM放送がある場合は局発周波数を変える必要があると思います。

2.利用感
 夜間のAM放送は混信やノイズが入り聞きにくいものですが、このクリコンを使えばFM放送としてクリアに受信できます。
 また、心配した73.5MHzは仙台では問題ないようです。