80.『青のパティニール 最初の風景画家』石川美子
ヨアヒム・パティニール(Joachim Patinir 、1480 頃 - 1524)という画家をご存知でしょうか。私はこの『青のパティニール 最初の風景画家』という本を読んで、は...
81.『中動態の世界』國分功一郎、『芸術の中動態』森田亜紀
「中動態」という聞きなれない言葉がタイトルになっている本を、二冊読みました。正確には『中動態の世界 意志と責任の考古学』國分功一郎(著)を先に読み、その結果、「中動態」という概念に...
82.『熊谷守一 生きるよろこび』展
年始年末は美術館もお休みだと思っていたら、東京の国立近代美術館が1月2日から開いていました。私は3日の正月休みの最終日に、『熊谷守一 生きるよろこび』展(http://kumaga...
83.『dialogue』展、『藤枝晃雄批評選集』よりゴッホについて
はじめに展覧会のお知らせです。『dialogue ―絵画について―』展が、京橋のギャラリー檜で開催します。2月11日(月)から17日(土)までです。この展覧会は美術家の稲憲一郎さん...
84.『「減法混色」の分節』平井亮一/『宮下圭介』展テキストより
すこし前のことになりますが、山梨県にあるGallery Amanoで美術家、宮下圭介氏の個展が開催されました。昨年の9月のことになります。残念ながら私は見に行けなかったのですが、今...
85.『カント 美と倫理のはざまで』熊野純彦
『カント 美と倫理のはざまで』という本があります。熊野純彦(1958- )書いた本で、哲学者...
86.高橋圀夫の作品と宇佐美圭司の『絵画論』について
すこし前になりますが、高橋圀夫の個展がノハコ(http://nohako.com/)という東京都中野区にあるギャラリーで開催されました。高橋さんの作品をオーナーの捧公志朗さんがセレ...
87.芸術の意図、ジョン・ケージと細野晴臣から
夏が終わりましたが、相変わらず休みが取れないまま、忙しい秋を迎えています。そのあいだに展覧会の案内状をいただいた方々には、拝見できずに失礼なことをしてしまいました。そんななかですが...
88.持田季未子『絵画の思考』『芸術と宗教』―ロスコ論から―
持田季未子(1947 - )の本について書く前に、まずそのきっかけについて、書いておきたいと思います。それは藤枝晃雄(1936-2018)の『現代芸術の彼岸』をぱらぱらと読み返して...
89.『辰野登恵子 オン・ペーパーズ A Retrospective 1969-2012』 『松浦延年 展 - ムイネーの赤い石 -』
2018年の年末に、二つの展覧会を見に行きました。ひとつは埼玉県立近代美術館で開催されている『辰野登恵子 オン・ペーパーズ A Retrospective 1969-2012』とい...