90.「1987 – 2019 描くことのreality」
私事ですが、2月25日(月)から3月2日(土)まで、京橋の「ギャラリー檜B・C」で展覧会を開催します。「1987 ...
91.「『抽象の力 近代芸術の解析』岡崎乾二郎 著」
造形作家であり、またこのblogでも以前に取り上げた『ルネサンス 経験の条件』の著者でもある岡崎乾二郎が『抽象の力 近代芸術の解析』という本を出しました。たいへん分厚い本ですが、読...
92.2019年、夏。若い美術家の方へ。
このところ、若い美術家の方とお話しする機会がありました。それで思うところがあって、このような文章をしたためることにしました。その機会のひとつは、「わたしの穴 美術の穴」(2019年...
93. 『芸術の終焉のあと』ダントー著と『美学講義』ヘーゲル著
前回のblog 92.「2019年、夏。若い美術家の方へ。」で、私の学生時代から社会人になった頃のことを書きました。その頃に読んだ本や聞いた音楽なども含めて、いささか取り散らかした...
94.『絵のすがた-または、絵画の骨』『小田原ビエンナーレ2019』(改訂)
前のblogに書いたように、これからは個々の芸術家のそれぞれの動向をしっかりと、ていねいに見ていかなくてはならない時代だと思います。本来なら、このblogもマメに画廊や展覧会場を見...
95.生きることの違和感と芸術について、『荒野のおおかみ』H.ヘッセと丸山圭三郎と
「92. 2019年、夏。若い美術家の方へ。」で触れることができなかった本で、私が若いころに読んで影響を受けた本、目から鱗が落ちる思いをした思想や考え方について、いくつか書いてみた...
96.柄谷行人『日本近代文学の起源』「風景の発見」について
「92. 2019年、夏。若い美術家の方へ。」で触れることができなかった本で、私が若いころに読んで影響を受けた本、目から鱗が落ちる思いをした思想や考え方について書いてみたい、という...
97.ロラン・バルト『零度の文学(エクリチュール)』から考えたこと
今回も前回から引き続き、若いころに読んだ本について書いてみたいと思います。今回の本はロラン・バルト(Roland Barthes、1915 - 1980)の『零度の文学(エクリチュ...
98.持田季未子『セザンヌの地質学』について
『セザンヌの地質学』の著者、持田季未子(1947 - 2018)は昨年亡くなった美学・美術史の研究者です。このblogでは以前に、「88.持田季未子『絵画の思考』『芸術と宗教』―ロ...
99.絵画の触覚性と中村雄二郎『共通感覚論』
前回のblogで「私は自分の絵画を『触覚性絵画』というふうに規定して、しばらく創作してみようかな」と書きました。そんなことを考えているうちに、学生のころに読んだ中村雄二郎の『共...