100.中村雄二郎『魔女ランダ考』と市川浩『<身>の構造』
2019年の最後のblogとなりました。前回、学生の頃に話題になっていた日本の思想家について書きましたが、そのなかでも芸術とかかわりが深そうで、興味を持って読んだ本を二冊紹介しま...
101.高村峰生『触れることのモダニティ』について
私の前々回のblog「99.絵画の触覚性と中村雄二郎『共通感覚論』」の末尾にも書いたのですが、私はいま、自分の絵画制作における「触覚性」について考えようとしています。それで参考にな...
102.触覚性絵画の試み
今回は3月23日から28日まで予定されている私の展覧会に関する文書です。展覧会場では、この文章の末尾に私のプロフィールを掲載したプリントを配付いたします。画廊の案内は次の通りです。...
103.『アルテ・ポーヴェラ 戦後イタリアにおける芸術・生・政治』池野絢子
はじめに広報を少し。3月23日から28日まで、京橋のギャラリー檜で個展を開催しました。コロナウィルスの影響で展覧会の期間中にオリンピックの延期が決まり、そのすぐあとに東京都の小池知...
104.マリオ・メルツ、または「アルテ・ポーヴェラ」の作品について
前回、『アルテ・ポーヴェラ 戦後イタリアにおける芸術・生・政治』(池野絢子著)について...
105.ジェニファー・バートレットについて
コロナウィルスの影響が止まりません。本当は、美術に関するblogなので、現状には触れずにさりげなく書き出そうと思ったのですが、やはりそうはいかない、と思い直しました。私は微力ながら...
106.スーザン・ソンダクから評論のあり方について考える
「コロナウィルスと闘っている今は、非常時です。」このような覚悟は、かなりの方々に共有されていることと思います。非常時だからこそ、経済的なリスク、教育的なリスク、その他さまざまなリス...
107. ジュゼッペ・ペノーネ、ダニ・カラヴァンから時間について考える
新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長になりますね。さらには1年間以上の長期的な対応が必要だという声もあります。そうなったときには、何から優先的に緊急措置を緩和していくのか、という...
108. 『なぜ世界は存在しないのか』マルクス・ガブリエルについて
いまゴールデンウイークの終盤でこの文章を書いていますが、緊急事態宣言に変化が見られました。といっても美術系の大学や美術館、博物館の集中する首都圏やそのほかの都市圏は、しばらく厳しい...
109.『マルテの手記』『新実存主義』『心的現象論序説』から考えたこと
この文章を書いている段階で、とりあえず新型コロナウイルスの緊急事態宣言が、首都圏や大阪などの一部を除いて解除されました。しかし早々と日常に戻しつつある諸外国では、再度の感染拡大も報...