藻を効率よく利用した炭化水素(石油)生産の商業化研究がIHI横浜工場で行われており、その施設が公開された。
石油資源を輸入に頼っているに日本ですが、これが商業化されれば、輸出化可能?と言われています。
また、バイオ燃料でもありますので、空気中の二酸化炭素を炭化水素とすることで、自然界に炭素サイクルを作り出すことが出来、生産した炭化水素を燃焼させなければ、空気中の二酸化炭素を削減することも可能になります。
100円以下が目標とされていますが、過去の石油価格では、2008年8月に1リットル当たり約920円になったことがあります。
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012110700923
藻から航空機用燃料=IHIが実験設備公開
IHIは7日、横浜市の工場で燃料用の藻を培養する実験設備を報道陣に公開した。すでに屋上での藻の育成に成功。今後、大量育成した藻を使って航空機用燃料の生産につなげるなど、2020年までの実用化を目指す。
燃料用の藻は、通常の藻に比べ生命力が弱かったが、2年かけて品質改良を重ね、より簡単に増殖できるようにした。
課題はコスト。現在、1リットルの燃料を生産するのに1000円以上かかる。同社は神戸大発のベンチャー企業などと協力し、将来的に1リットル100円以下までの低価格化を目標としている。油を取った残りかすを家畜用の飼料や肥料として販売することも検討する。(2012/11/07-19:19)
石油(炭化水素)を産生する藻(オーランチオキトリウム)
オーランチオキトリウムとは、筑波大学の渡邉信教授、彼谷邦光特任教授らの研究チームが沖縄で発見した単細胞の藻の一種。今までアメリカなどで研究が進んでいた「ボトリオコッカス」という藻に比べ、10~12倍の量の炭化水素を作る能力があり、深さ1mのプールで培養すれば、面積1haで年間に約1万トンの石油を採取できる計算になる。
筑波大学渡邉信教授のホームページ
http://www.biol.tsukuba.ac.jp/~makoto/
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