《城砦都市カーレ》 第65話 夜は危険？

夜が近づいている。

マーテル(早く宿屋を見つけなくちゃ…)

私は無法の街の中で野宿なんかしたくなかった。
道行く女の人を呼び止めて、宿屋の場所を聞いてみる。

女性｢〈旅の宿〉なら予約していなくても泊めてくれるはずよ｣

マ｢どっちへ行けばいいの？｣

女性｢このまま港の方へ進んでいけばいいわ。
　　もうすぐ暗くなってしまうから、できるだけ急ぐことね。
　　カーレの夜は怖いのよ｣

マ｢ありがとう｣

私は礼を言うと、教えられた通りに進んでいく。


・


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しばらく歩くと、〈旅の宿〉という看板の出た宿屋に着いた。
私は中に入ってみる。


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　13/20　　運勢ポイント　12/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨34枚
食料4食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』
『お前に命ずる。北門よ、大きく開け』

《城砦都市カーレ》 第64話 神父の正体

私が答えると、神父は信じられないという表情を見せた。

神父｢即答で正解だと…！？｣

マーテル｢カーレの人々は数学が苦手なの？｣

神父｢確かに慣れ親しんでいるとは言えまい…
　　約束だ。お主は何を望む？｣

マ｢……｣

彼氏が欲しいし、お金も欲しいわ。
だけど、今は一刻も早く無法の街を抜けなければならない。
そんな私に必要なのは…

マ｢北門の呪文を知っている人の居場所を知らないかしら？｣

私が尋ねると、神父は大きく頷いた。

神父｢私も権力者の一人だ｣

マ｢…！　じゃあ、北門の呪文を…？｣

神父｢全ての行を知っているわけではない。
　　カーレ第一の権力者だけが四行の呪文を知っているのだ。
　　だが、私も一行だけなら知っている｣

マ｢その一行を教えてもらうことが私の望みよ｣

神父｢『お前に命ずる。北門よ、大きく開け』という文句だ｣

マ｢ありがとう｣

これで残るは二行ね。

男性A｢うおおっ、すげえぜ！｣

男性B｢あれほどの計算を簡単に…｣

女性A｢天才だわ！｣

女性B｢気を付けて行くのよ。
　　　機会があったら、私の息子に数学を教えてあげてね｣

その場にいた人々は私の学力に驚き、口々に無事を祈って送り出してくれた。
(運勢ポイントが原運勢ポイントの値まで回復する。運勢ポイント　10→12)


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　13/20　　運勢ポイント　12/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨34枚
食料4食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』
『お前に命ずる。北門よ、大きく開け』

《城砦都市カーレ》 第63話 賢者の財産

神父｢それでは、問題だが…｣

神父は効果を狙って言葉を切った。聴衆が固唾を呑む。


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・


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神父｢ビッグフットは何色が好きでしょう？｣

マーテル｢えっ…？(*・○・*)｣

前置きと全く関係ないじゃないの。あまりに適当すぎるわ。

マ｢神父さん、ちゃんと考えて出題しているんでしょうね！？o(*T◇T*)o｣

私は抗議の声を上げた。

神父｢降参かな？｣

神父は渋い表情で私を見つめる。

マ｢そ、そんな…｣

何のヒントも無いのに、答えられるはずが…

マ(私はリーブラの加護を失っちゃうの…？)

そう思ったとき…

男性A｢ははははーっ！(￣▽￣)｣

女性A｢あー、おかしい♪(*≧▽≦*)｣

聴衆が大声で笑い出す。

男性B｢神父さん、またやってくれたな｣

女性B｢あのおば…じゃなくて、おねえさんったら、涙目になっちゃって｣

マ｢…！？｣

女性C｢今の問題は神父さんの悪趣味なジョークよ｣

マ｢────！｣

神父｢これは失礼…(・┰・)｣

神父が口から舌を出して、おどけた表情になった。

マ｢もう！　びっくりしたじゃないの｣

私も思わず微笑んだ。冗談を真に受けて本気で悩んじゃったわ。
この神父、本当に大した芸人ね！

神父｢さて、アナランドのマーテルさん｣

マ｢…！！｣

アナランドから来たことも言っていなければ、名乗ってもいないわよ。
どうして私の名前を知っているの！？

マ(いけない！　問題に集中しないと…)

神父｢ビッグフットには六人の息子がいる。
　　自分の死を悟ったとき、彼は息子たちに財産を上手に分けようと思った。
　　そこで下から二番目の息子に金貨5枚、長男には金貨13枚、
　　下から四番目の息子には金貨9枚を与えた。
　　では、残りの息子たちは何枚の金貨をもらっただろうか？
　　それがわかれば、彼が持っていた金貨の枚数もわかるはずだ。
　　さあ、じっくり考えて、ビッグフットの財産を答えなさい｣

えっと、それぞれがもらった金貨の枚数は…

　長男…13枚

　次男…？

　三男…9枚

　四男…？

　五男…5枚

　六男…？

ということね。
まずは次男、四男、六男がもらった金貨の枚数を考えるのよ。

マ(長男が13枚で、三男が9枚だから次男は…)

そして全員の金貨の枚数を合計すれば、ビッグフットの財産がわかるはず…

マ(うん、これで間違いない)

簡単な暗算だわ。


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　13/20　　運勢ポイント　10/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨34枚
食料4食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』

《城砦都市カーレ》 第62話 女神リーブラの名に懸けて

マーテル｢お願いします｣

私は手を挙げて、神父の挑戦を受けることにした。

神父｢あなたの信ずる神は？｣

マ｢リーブラです｣

神父｢正義の女神リーブラだって！？｣

マ｢ええ…｣

神父｢私はリーブラのことを何も知らんのだ。
　　だが、彼女よりもスランのほうが偉大だということが今にわかるだろう。
　　ぜひともリーブラの力を見せてもらおうではないか。
　　どこまでスランに対抗できるかな？
　　私の出す問題に答えることができれば、お主の願いは神に届くであろう。
　　しかし、答えられなかったら、リーブラへの信仰を捨てねばならんぞ。
　　そしてスランの教徒になるのだ。それでもいいかな？｣

マ｢はい、問題を出してください｣

もう後へは引けなくなったわ。

神父｢賢者ビッグフットが南へ３ハロン歩いてオーツ麦の種を蒔き、
　　東へ２ハロン歩いてトウモロコシの種を蒔いた。
　　続いて北へ５ハロン歩いてから小麦の種を蒔いた後、
　　南西に４ハロン歩いて干し草の種を蒔いた。
　　おわかりかな？　では、問題に移らせてもらうとしよう｣

しっかり聞かなくちゃ…


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　13/20　　運勢ポイント　10/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨34枚
食料4食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』

《城砦都市カーレ》 第61話 どんな問題が出るの？

私が教会に入ろうとしたとき、中から女性と子供が出てきた。

子供｢ママ、神父さんは本当にすごい人だね｣

女性｢サランノ、あの子の足は医者も匙を投げるほどの重症だったの。
　　だけど、神父様の質問に答えたら、瞬く間に治ったんだって！
　　あの子は昨日、生まれて初めて走ったんだよ｣

マーテル(そんなことが…　まさか！)

興味が湧いたので、私は集会場へ入ってみた。




大勢の老若男女が座っている。
片隅の高い台の上に、白いローブを羽織った男が立っている。

マ(彼が神父ね)

神父は人々に声を掛けている。

神父｢他にスランの審問を受けたい者はいないかな？
　　答えることができれば、どんな願いでも神は聞いてくださるだろう。
　　だが、答えられなかったら、自分の信ずる神を捨てて、
　　邪心の神であるスランを崇拝せねばならんぞ｣

マ(審問…)

・審問に挑んでみる

・やめておく

もし答えられたら、私の知りたいことを教えてくれるかもしれない。

マ(だけど、答えられなければ、私は二度とリーブラの加護を…)

私の得意科目は国語と歴史よ！


★ステータス
技量ポイント　10/10　　体力ポイント　13/20　　運勢ポイント　10/12

★リーブラ召還＝可能

★持ち物
剣(ダメージ3)
剣
背負い袋
金貨34枚
食料4食分
薬草(飲むと体力ポイントが3回復する)
竹笛
蜜蝋
銀の鍵(111という数字が刻まれている)
毛皮のブーツ
ボンバの実(他の食べ物と一緒に食べると体力ポイントを二倍回復)
銅製の鍵(206という数字が刻まれている)
剣術熟達の腕輪(剣で戦うときは攻撃力+2)
幸運のお守り(運試しの際、サイコロの目から1引くことができる)
通行証
黒い仮面
骨の腕輪
太陽石の入ったロケット(金貨8枚の価値がある)
緑色の鬘
裏が金張りの鏡
投げ矢×2(サイコロを二つ振って出目の合計が技量ポイント未満なら命中する)

★メモ
カーレで困ったときはヴィックの名を出す
カーレではフランカーが力を貸してくれる
『奥に隠れた掛け金二つ』