輪廻転生 ブッダの教え
始まりがなければ終わりもない…
これは仏教の生命観の基本となる考え方です。
「有情(うじょう)輪廻して六道(りくどう)に生きること、なお、車輪の始終無きが如し」
前世の因果が現世に立ち出でて、現世の因果が来世に先送りされる…
仏教は始まりがない永遠の生命の実在を教えています。
円であり車輪のような生命の連続。
スタートがなければゴールもない…
私たちの生命は輪廻して六道に生まれる…
結果には必ず原因がある。
結果が異なるのは原因が異なるから。
原因が異なれば結果は異なる…
「生まれた」という運命、それは因果の一つの結果。
「何で生まれたんだろう…?」
そこには何かしらの原因がある。
前世まで持ち越してきた因果、業、カルマがある。
神が決めたのではなく…
それは因果応報、 報いによって決まるもの。
人生でやってきた種まきの集大成。
良い種も悪い種も収穫は今生でなされるかもしれないし次の人生でなされるかもしれない…
バチが当たると言いますが、もし今回の人生でバチがあたっていなければ次の人生で因果が返ってくるかもしれません… 蒔いた種に応じて次の人生が変わる…
死んだ先がどうなるのか。
シッダルタ王子には3つの願いがありました。
いつまでも健康でいますように。
いつまでも老いませんように。
いつまでも死にませんように。
生老病死という四苦。
この悩みを解消するためにブッタは出家しました。
結局死後の世界というものはどんなものなのか分かりませんでした。
でもブッタは言いました。
「過去を追うな
未来を期待するな
過去はすでに過ぎ去り未来はいまだ現れず
今のみを観察せよ
過去やまだ起きていないことに頭を悩ませていてもしょうがない
次の人生に備えて 今 目の前のことに徳を積め」と。