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作者:モーガン・ロバートソン
「Futility 無駄な行い、愚行」というタイトルの後に、「タイタン号の遭難」に改名されている。
巨大な豪華客船が航海中に氷山に衝突して沈没するという物語。
タイタニック号の物語を連想させるが、タイタニック号が沈んだのは1912年のこと。
この本が出版されたのは、その14年前の1898年のことであった。
事故が起きた時期はどちらも4月。
事故の原因もどちらも氷山への衝突。
衝突時の速度もほぼ同じ。
船のサイズや機能面もよく似ている。
乗客人数に対して救命ボートの数が足りてないところも共通している。
小説の船の名はタイタン。
実際に沈んだ船の名はタイタニック。
そして、2023年6月沈んでしまった潜水艇の名前はタイタン。
沈没したタイタニック号を見学するツアーの途中で事故にあう。
操縦していたのはツアー会社のCEOストックトン・ラッシュ。
ストックトン・ラッシュ氏の妻であるウェンディ・ラッシュさんは、実際にタイタニック号の事故に遭った夫婦の孫の孫にあたる。
このように、1898年に出版された1つの小説が、1912年のタイタニック号沈没、2023年のタイタン号の事故と1本の糸のように繋がっている。
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