懐古録 おもちゃ編




 最近のゲームといえば、テレビゲームが主流です。

現実と間違いそうなくらいヴァーチャルな世界が広がっています。

お手軽にレーサーになれたり、プロスポーツ選手になれたり、勇者になれたり。

と、昔の子供たちが『あったらいいなぁ~』と思っていたことが現実にできるようになりました。



 では、そんなことが不可能だった昔の子供たち(今の大人)はどうしていたんでしょうか?


それは、無限の想像力ですべてをカバーしていたのです。自転車は何にでも変身して、

『流星号』にも『ビートル1号』にも『サイクロン号』にだって、

たったのひとこと宣言するだけで変わってしまうのです。


『よーし、いまから僕はスーパージェッターだ!』とか、

『よーし、オレはライダーだ!!』と、



ヒーローの名前を言ったとたん、見えていようがいまいが、ムリヤリ周りを納得させて、ヴァーチャルな世界を作り出すのであった。



外で遊ぶ世界でその状態だから、家の中でおとなしくするゲームでも白熱してくるのは当然で、



その頃(昭和と呼ばれる時代)の子供たちに支持されていたゲームは、



『軍旗将棋』『人生ゲーム』『野球盤』『サッカーゲーム』『ボーリングゲーム』『魚雷作戦ゲーム』『スパイゲーム(だったと思う)』『レーダー作戦ゲーム』・・・

まぁこれ以外にもあるのですが、

軍旗将棋とは、将棋のようなもので、駒の大きさはすべて同じ。

ただちがうのは駒がタンクであったり、地雷であったり、大佐だったりと・・・軍隊なのである。


それぞれ相性があり、メチャメチャ強い駒が、意外と弱い駒に負けたり

(この辺はトランプの大富豪なんかに似ている)。

でも将棋とちがうのは駒はすべて裏返しにされていて、どこに何の駒があるか?は、

わからないようにやっていた。

要するに相手の駒が強いのか?弱いのか?わからない状態で勝負をかけるのである。



駒をひっくり返したとたん、タンクと書いてあったらその駒の上に戦車が見えている感覚で遊ぶから、


『ウヘーッ地雷踏んじゃったぁ~』とか、大声で叫びながら


『グォーッやられた』など、実況中継さながらにオーバーなリアクションを取ったりしたものだ。



さしずめハリーポッターと賢者の石のチェスのシーンを思い出してもらったらいい。


あんな感じを自分たちで想像しながら遊んでいたと考えてほしい。(大げさかなぁ?)



人生ゲームは現役なので省略。


魚雷作戦ゲーム。


これは、長方形の箱の中に海があり、向こうとこっちに分かれて魚雷艇(魚雷発射できる船)の魚雷を反対側の相手の艦船にむけて発射する・・・



というもの。ただ、発射するのは魚雷ではなくパチンコ玉。


コロコロところがして相手の船の下に(見えないように)四角い標的があって、


そこにパチンコ玉(この場合は魚雷)が当たると船が溝に落ちるという単純な代物。



そう、私は友達の家で遊んで以来、ほしくてたまらなかったゲームだったのだが、とうとう我が家にやってくることはなかった。



それが、それがあったのです。(現在の話ですよここから・・・)


なんと、九州のスペースワールドに・・・・・



入り口を入って左側の土産物屋さんに、古いキャラクターのフィギアとかプラモデルとかを売っているお店の中にあるわあるわ・・・


『魚雷作戦ゲーム』
『中山律子のエポックボーリングゲーム』
『エポックサッカーゲーム』


昭和生まれの私にとってここは宝の山だった。すごく欲しかったので奥さんに


『買っていいかなぁ~?』とたずねたら、



『そんなの無駄じゃん!』と一蹴いっしゅうされてしまった。



またもや撃沈!!
(いつもこうである)



さて、ここからは昔の話。



わたしが、小学校2年生の時、興じていたオモチャは『ウルトラマシン』であった。



名前から想像して・・・ガチャガチャのようにハンドルを回したら
カプセルに入ったウルトラマンでも出るのか?と思われるのがオチだが、


これは、れっきとしたバッティングマシンだったのだ。


その当時、1200円ぐらいだったと思う。


バッティングセンターにあるボールを投げる機械と、
ボールが10個と、
伸縮性のバットが1本付いていた。

箱から取り出し、ボールの受け皿をセットし、電池を入れて、スイッチを入れる。


一応、高めと低めの切り替えスイッチが付いていて、10秒ごとに1球投げる仕掛けになっていた。


このオモチャは父親が何の前触れもなく買ってきたものだが思いは、我が子をいずれ甲子園に行かせたいと思っていたに違いない。
(どうして確信しているか?というと、私が自分の子供にしたこととほぼ同じだからです。)


こいつは、本気になると時間を忘れて遊んでしまう代物でした。ついつい夢中になり、打った球が写真たてに当たる。
時計に当たる。
障子に当たる。
果ては、おかずの入った皿に・・・。

もうこの段階でエネルギー充填完了した母親から『波動砲』が発射されているのは言うまでもありません。


 余談ですが、このウルトラマシンのCMがほんとにほのぼのとした作りになっていて、

妹と楽しんでいるお兄ちゃんが打ったボールが、台所で夕食の準備をしているお母さんの手元にある卵が入ったボールの中にボールが入って(シャレ?)

お母さんが卵を割ろうとして割れない・・・・という、本当にズッコケたコマーシャルだったのです。

いやー、それにしてもそのウルトラマシンも復刻版が出ていて、あちこちのオモチャ屋さんで見かけるようになりました。


また、勇気を振り絞って言ってみようかな?
『買っていいかなぁ~』・・・・・と。




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