小心者の私は、失敗するととても落ち込む。こんな時、あぁ出勤したくない、隠れてしまいたいと、心の中で身もだえする。私の真面目そうな外観(でも実は、ちょびっと真面目で、大半はいい加減で忘れっぽい)が災いして『一見デキそうだけど、ダメダメさん』という、相手をがっかりさせるポジションにいると感じている。特に失敗したときの自分はそう感じる。本当に隠れてしまいたい…。はぁ~。
失敗するたびに、次は失敗しないようにと対策を考えるけれど、自分では思いもよらない落とし穴にはまる。あとで思い返して、何故こんなことをした?!と、自分でもびっくりすることをやらかす。私はミスのデパートだ。こうして書いていると、恥ずかしくなる。今のところ、大きなトラブルは回避できている(と思う)のが救い。
自分のミスを意識するのは辛いが、それでも良いこともある。他人のミスに対しておおらかになれることだ。人が失敗してもあまり腹が立たなくなってきたように思う。まあお互い様だよねって、笑って済ませられるようになった。もっと早くにこの境地に達していれば、子ども達に対して怒ることも少なくて済んだのにって思う。他人に腹を立てない生活は楽だ。
失敗同様、自分の弱点(欠点)に自覚的でいると、相手の弱点に出会った時に少し寛容になれる気がする。自分の弱点を認めることは、自分にがっかりすることにつながるので悲しくなるけれど、その悲しみが相手に対する優しさをも生むのではないか。そんなことを考えていると、なんだか周囲のみんながイイ人に見えてくる。そしてイイ人に囲まれた私は、なんて運がいいのだろうと嬉しくなる。
そういえば、この前職場の人との会話で「イイ人ばっかりで、楽しく働けてる」と、お世辞でなく本気で言ったらビックリされた。「イイ人ばっかり??○○さん(私のこと)は、イイ人に出会ったことないんじゃない?」と。うーん、そうかな?うちの職場、比較的穏やかな人ばかりだと思うんだけどな。でもまあ、そう思っていれば、腹を立てたりイライラすることも減って、生きるのが楽になる。