最終的に、ハローワークで紹介してもらった、とある公社に決まった(決めた)。勿論すぐに、知り合いの知り合いという人に報告とお礼をしに伺った。
その職場、履歴書を届けに行った時も、面接の時も、職場や働いている人の雰囲気が穏やかで、いいところだと感じた。私はここで働くのかな(働けたらいいなという方が正確かもしれないが)と予感した。予感は的中し、私はここで働いている。
その後、給与が高い、別の職場から面接の案内が来たけれどお断りした。
離婚活動中、混乱のさなかでもヤケになることなく(これが難しい…)、自分が働けると思える場所を探し続けた。お陰で、経歴も技術もないけれど、いいご縁に恵まれた。内定をもらった時、私は決心した。
「仕事ダルイな~、面倒だな~」なんて絶対に言わない!働けるって、とってもありがたいことだ。私が役に立てる事ならどんなことでもする!と。
あれから数カ月。先日読んだ内田樹さんの本に、こんな文章があった。
「キャリアの扉にドアノブはついていない。だからこっちからこじ開けることはできない。あちらから開くときにたまたま扉の前に立っていることがあれば、それを『ご縁』というのである。」
あぁ、私のことだと思った。
焦りや不安で全身の毛が逆立っている日々。泣きながらでも深呼吸をして、丁寧に生活し、外に対して礼儀正しく(暴言を吐く元連れ合いに対してさえも!)、人生を整えていれば、その人生に見合う扉が開かれるのかもしれない。
別にスピリチュアルなことや、まじないめいた迷信の話をしているつもりはない。ただ単に運が良かっただけと言われれば、その通りかもしれない。でも扉の話は、私の感覚としてよく分かる。こんな人間でありたいと、生活を整えた先に、それにふさわしい扉がひょいと現れる。
こうした不思議は、この先の離婚活動でも経験した。
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