昨日の続き。
この1円でも多く獲得しようとする気持ちと、たとえ私が損しても、ちゃっちゃとケリをつけて離婚調停を終結させたいという気持ちが交互に現れて、2つの気持ちの振れ幅の大きさに苦しい思いをした。まるでジェットコースターに乗っているみたいに、あっちの極からこっちの極に振り回されていた。
ゼロサムゲームはとても疲弊する。相手をつぶす・奪うことがメインになるから。
相手の土俵で戦いたくなかった。お金は欲しいと思いつつも、相手の言動と同じレベルでやり返したり、奪ったり、傷つけたりすることでザマアみろと思うような、くだらない人間にはなるもんかという意地があった。
とは思いつつ、私はそんなに高尚な人間ではない。単に疲れたから、ゲームを降りたような感じかもしれない。
さて、3回目の調停で終結となる。最終回だけはつれあいと同席して、裁判官の読み上げる判決を聞くこととなる。4月の初めに申し立てをして、8月中旬に決着した。この後も『婚姻費用や養育費を全額は払わない事件』は続いたが、要求はしていない。
世間からは立派な職業で、所得もそこそこ高いほうだと言われる仕事をしている元つれあい。そんな彼があれこれ理由をつけて、婚姻費用・養育費から数千円、数万円差し引いて振り込んでくるのを見るにつけ、あぁ、離婚してよかった、と思う。払えないわけでもない身分で、養育費を一方的に値切るって、どうよ?
おっと、話が逸れた。
3回目の終了後に、書記官から調書などを受け取りすべて終了。この日(離婚成立日)から10日以内に役所に離婚届けを提出する。親権の手続きも、年金の手続きも、ここがスタート地点。まだまだ緊張は解けない。
せっかく家裁まで来ているのだから、親権の申し立て(正確には子の氏変更の申し立て)をするための書類をもらって帰る。ちなみに子の氏を変更をするには、役所に離婚届けをして、受理され、戸籍に反映した後の戸籍が必要になる。焦って離婚前の戸籍を取らないように。私は戸籍の申請をするとき、申請用紙に『子の氏変更をしたいので、離婚後の戸籍が必要』とわざわざ書いて送った。もう一つ、子どもの戸籍も必要。併せて申請する。
常識かもしれないけれど(私は知らなかったが)、婚姻中の氏を継続して使う場合でも、子供の氏は変更手続きをする。例えば、田中さん(父の氏)から田中さん(母の氏)に変えるという手続きになる。変なの。
帰りに近くの神社へふらっと立ち寄る。調停が終わったこと、今の生活が穏やかなこと、こうしてありがたいと思える私でいること、何もかもが『感謝』という感じ。賽銭箱に千円札を押し込んで仏様(神様?)にくどくどお礼を言う。もちろん心の中で。
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