たけのこ新聞の事件簿

離婚をきっかけに、今まで心に溜めていたことを書いています。離婚、エコ、世間の常識(のようなもの)についての疑問などなど。

50代専業主婦 離婚した! 6家庭裁判所へ②

2023年02月23日 | 離婚

調停中は、こちらの要望と事実だけを伝えるように努めた。

とはいっても、家庭内のことは、最初に離婚理由を聞かれたときに少し話しただけで、その後あまり聞かれることはなかったので、ほとんど話さなかった。あんなひどいことを言われた、された、こんなに傷ついたという被害者意識いっぱいで調停に臨んだけれど、そこを共感してもらう場ではないということをしみじみ感じた。

家庭内がどんなに荒れていようが、私が怒りや悲しみにおぼれていようが、要望と事実だけを伝えた。

勝手に涙が出て困ったこともあったけれど、全体としては冷静さを保てたと思う。離婚の条件を決定してできるだけ早く別れるのが目的なので、相手の貯金隠しや、退職金を明らかにするのを拒んだ時も、黙って飲み込んだ。相手の言い値で財産分与は決定した。

こうして書くと、なんで?と思われるかもしれない。でも、子供が大学を卒業するまでの生活は、ぜいたくしなければ何とかまかなえると思う。老後も何とかなる…はず?というか、何とかするつもり。そんな見通しと決意があった。

 

1円でもたくさん獲得しようと思うと、とてもしんどくなる。確かに共有財産だし、私に権利があると言えばあるかもしれない。友人たちにも「しっかりお金はとらないといけない」と、あちこちで言われた。その時はそうだなと思うけれど、でもね、一人になって考える。お金をたくさん得ようとすると、どうしてもつれあいと余計な摩擦を起こすことになる。私は疲れた。私は早く別れて楽になりたいんだと、叫び出しそうになる。友人たちは私のために良かれと思って言ってくれている、それはよーく分かっている。その気持ちはありがたいと思う。それでも…。

何とかなると判断し、何とかしよう決めた。お金を得るために、人生の限りある時間をムダにするのはやめようと決意した。お金なら、別の方法で得たほうが、精神衛生上もずっといい。

 

エラそうに決意したと言ったけれど、今でも時々、私は人が良すぎたんだろうか?もっとお金を得る権利があったのに、と思うことがある。なかなか潔くはなれない。



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