10月半ば、スーパーの菓子パン売場で発見したパン。
なんともレトロなパッケージに惹かれて手に取った。
また、中身もシンプルでレトロな雰囲気のカステラ生地のパン。
なんでも1975年頃に販売されていたパンを、
当時のまま再現して復刻販売したのだという。
1976年生まれの自分は買わざるを得なかった。
おいしかったのでつい大人買い。
健康指導員から菓子パンを控えるよう言われているのに・・・。
その日の夜、たまたまテレビを観ていると、
昼間買った、スペースアポロが紹介されていた。
有吉弘行とマツコ・デラックスが出ているバラエティ番組。
なんでも、このスペースアポロ、
番組での有吉の思い出の発言が発端で復刻に至ったという。
製造元はまったく判らない。
有吉弘行が3歳頃に食べていたという記憶。
広島県熊野町で売られていた。
半月型でスポンジ生地、クリームとザラメ入りの甘い菓子パン。
“アポロパン”という名前だけおぼろげに覚えているという。
番組内で視聴者へ情報提供を呼びかけるも、有力情報は得られず。
このネット化社会であっても、ネットで検索してもヒットせず。
ロゴもパッケージ当時のものを限りなく再現しているとか。
販売されていた時期と一致するし、
間違いなくアポロ11号の月面着陸にあやかって命名されたのだろう。
そして判ったのが、現在フジパンの傘下となっている、
広島市の製パン会社、ナガイパンが当時、製造・販売していた洋菓子、スペースアポロだったと判明。
レシピも何も残されていなかったが、現存した写真からパッケージと形状を再現。
商品を知る当時の社員の記憶をたどり、試行錯誤の末、復刻に成功したという。
カステラ生地の菓子パン。
パンというよりはやっぱり洋菓子。
ナガイパンの親会社である、フジパンによって、
40年以上の時を経て再現されたそのスペースアポロ。
番組内でさっそく有吉弘行がそれを口にしていて感激・興奮していた。
パッケージも形も、そして味も、「そうそう、これこれ!」と、
彼の記憶に残っていたアポロパン、間違いなくこれだったようだ。
中にはバタークリームと大粒のザラメ。
昼間たまたまスペースアポロを買ったものの、
このテレビ番組を観た時点ではまだ食べておらず、
もう遅い時間でもあったので、その日は食べずに翌日、さっそく食べた。
若干歳下になるだろうが、有吉弘行とは同年代。
さらに自分も広島にもゆかりがあるから、すごく楽しみにして食べた。
ああ!確かに美味いわ!
生地の食感もクリームの風味も、今のものと比べりゃ素っ気ないけれど、
シンプルに甘くて美味しい。
共演者のマツコ・デラックスも言っていたが、
どこか懐かしい、ノスタルジックな味わいだ。
ザラメの存在感が大きい!
なんといってもザラメの存在感が凄い。
宮崎のじゃりパンどころじゃない、粗い大粒のザラメがたくさん。
多少雑に感じられるくらいの歯触り。
九州人からすると、長崎のカステラを連想させられる。
本場長崎のカステラも生地の下にザラメが敷かれている。
スペースアポロのスポンジケーキがカステラ生地っぽくもあって、
ザラメのヒントは長崎のカステラから来たのではなかろうかとも思う。
“アポロ”といって、まず連想してしまうのが、明治のチョコレート“アポロ”。
こちらはその形状がまんま、アポロ。
せっかくなのでコラボさせてみた。
可もなく不可も無く。
いちごとチョコレートが加わってより一層甘くて美味しく。
ザラメの存在感が薄くなり、バタークリームの甘さが安っぽくなり、
スペースアポロにとっては、いいとこ消されてしまった格好。
テレビ番組の出演者の思い出話から復刻されたスペースアポロ。
テレビの影響で、巷では大人気で、即売り切れでなかなか手に入らないひとも多いという。
にも関わらず、フジパンから10月11月の期間限定販売とのこと。
こんな美味しいのに、たった二ヶ月間しか販売しないなんてもったいない。
新商品の製造等で、商品ラインの確保等、
いろいろ事情があって、こういった企画商品を長期作り続けるのは困難なのだろうが、
やっぱりもったいない。
コナミのシューティングゲーム、極上パロディウス~過去の栄光を求めて~。
月面が舞台のステージ6の背景に、こっそり描かれているアポロの月面着陸。
おバカな設定と名曲アレンジのBGM,そして細部にまで描かれたこういったお遊びが大好きなゲームだった。
パロディウスコレクション、スイッチで出してくれないかな?
しかし一時的であっても、テレビなんかのこういった企画で、
懐かしい商品が復刻するのはいいね。
自分にも幼小の記憶で忘れられない思い出のケーキがあるんだけど、
あれどこかで見つからないかな~。
・田川市の後藤寺にかつてあった大型スーパー、寿屋の一階にあったケーキ屋さんで売られていた。
・タヌキの顔がかたどられた丸型のケーキ。
・味は覚えていないが、タヌキ色の部分はチョコでバタークリーム主体だったように思う。
・スポンジはパッサパサ。
・耳と鼻はアーモンドだったように思う。
・目ん玉は白いクリームと小さなチョコボールだったように思う。
・タヌキはかわいらしい感じではなく、ちょっととぼけた、ひょうきんな感じ。
少なくとも、自分が閉店前、最後に寿屋へ行った23歳のとき(21年前)には、
すでにそのケーキ屋さんはなかったが、
それより遡って高校生くらいのときにも、もうすでになかったような・・・。
ケーキ屋さん自体が店じまいしたのか、寿屋から撤退し、店舗をどこかへ移してしまったのかは不明。
若しくは寿屋への出店が支店で、本店がどこかに存在するのか?
見つかりはしないだろうと思ってネット検索してみたら・・・。
タヌキケーキは全国にあるわあるわ・・・。
昭和の時代、タヌキケーキは全国で作られていたらしい。
最近めっきり作る店が減ってゆき、今や絶滅危惧種だとか。
だが自分が幼い頃に母にねだって買ってもらって食べた、
あのタヌキケーキを売っていたお店は、とうの昔に閉店してしまった、
寿屋内にあったケーキ屋の、その思い出のタヌキケーキはさすがにネットにも出て来ず。
自分のおぼろげな記憶に一致する形状をした、
もっとも近そうなのが、福岡県大牟田市にあるケーキ店に存在するのが確認できた!
大牟田市といえば、熊本県に隣接する福岡西南端の自治体。
そんなところに在るケーキ店が、遠く離れた田川のデパートに出店するとは・・・。
だが、当時小売業で九州一の規模を誇った寿屋。
その本店・本社は熊本に在った。
大牟田市は福岡であるものの、炭坑の関係で古くから熊本県荒尾市などと繋がりが深く、
産業・文化の面でも、福岡よりも熊本との方が交流が深い。
大手の寿屋の販売ルートを通って、このお店のタヌキケーキが田川まで・・・。
なんてことも考えられなくもない。
まあとにかく、あの思い出のタヌキケーキが全国に在ったことに驚き、
またそれに近いものが、大牟田市に未だ存在していたことに感激。
これは、このタヌキケーキをゲットするために、大牟田市に行くべきかもしれん!
ついでに、大牟田市や荒尾市に在る、世界遺産になった炭坑遺構を観るのもいいかもしれない。
あくまでもタヌキケーキがメイン。
世界遺産はついでで。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます