よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

つくし

2012-04-09 23:24:45 | グルメ

先月半ばからニョキニョキと生えだした、つくし

春の訪れを告げる、この時期の風物詩。

これが生えてくると、草花はいっせいに花を咲かせ、寒々としていた木々も芽吹いてくる。

 

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地面から生えた筆に見えることから、“土筆”と漢字を当てられたのだろう。

 

植物としての正式名称は、スギナ(Equisetum arvense)

原始的な植物の、シダ植物に分類される。

よく、“つくしはスギナの子”と言われる。

スギナに“付く子”という読みが、“つくし”となってそれが名前の由来だとも。

その名のとおり、つくしのそばにはスギナが生えており、

また両者は地下茎で繋がっており、同一の植物であることが判る。

だが親子関係は、厳密に言うと逆である。

つくしは、スギナの胞子茎であり、先端の穂から胞子を放出して、新たなスギナが生える。

そのスギナが成長して繁茂して秋に枯れ、地下茎からつくしが生える・・・。

このサイクルの繰り返し・・・輪廻転生だ。

 

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袴剥きがすんげー面倒。

やり始めは楽しいのだが・・・。

 

このスギナ、凄まじい繁茂力を誇る雑草でもあり、

同じく厄介な雑草である、あのヨモギをも凌駕し、

田畑で除草・根絶が困難な種でもある。

農家や菜園をやる人達の間で、最強といわれる除草剤、

日産化学工業のラウンドアップ・マックスロード

そのサイトでも、商品パンフレットでも、

このスギナの上手な枯らし方なるページが設けられているほど。

 

そんなスギナの子?であるツクシ、食用として楽しむことができる。

袴(はかま:茎に巻かれてある縁の黒っぽいギザギザの葉っぱ)を剥いて、

灰汁を抜かなければいけないので、下処理がかなり面倒。

で、うちのお母んは、つくしを大抵、“たまごとじ”にしてしまう。

これがまた甘辛くて、お世辞にも美味しいとはいえない代物。

 

Photo

シズル感皆無の風合い。

 

暇な親父がアホみたいに採ってくるので、

毎日毎日、大量につくしが台所にやってくる。

甘辛い卵とじに飽きたので、天ぷらにしてもらった。

だが・・・あまり美味しくない。

なんというか、天ぷらって調理法がなく、持て余した山菜の逃げ道メニューだな。

タラの芽しかり、ふきのとうしかり・・・。

 

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ゴボウのような香りや、タケノコのような歯ごたえがあれば、

天ぷらでも美味しかったやも。

 

一番美味しいのはみそ汁の種だな。

まだ穂が開く前の、青々とした堅いやつをサッと茹でる。

茹で過ぎて柔らかくなってしまうと、あまり美味しくない。

若干歯ごたえが残るくらいがいい。

このさじ加減は難しい。

穂が開く前の物が、独特の苦みがあって美味しい。

 

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そんなつくしも、この辺じゃもう今年は終わり。

つくしが採れていた場所は、今じゃ青々としたスギナがぐんぐん生えている。

つくしは、また来年。

 

 

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YouTube: 森永 つくんこ CM 柏原芳恵

こんなお菓子があったのはよく覚えているのだが、CMは全く記憶にない。

ちなみに食べた覚えもない。

当時、どんぐりとか、くるみとか、杉の子とか、切り株とか、

“山・森”由来の色んなチョコ菓子が発売されていたなあ。

今じゃキノコとタケノコ、あと小枝しか生き残っていないけれど・・・。

パイの実は違う・・よな?

 

 

 



2 コメント

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武さん、こんにちわ! (にょきさん♪)
2012-04-11 17:12:11
武さん、こんにちわ!

たびたび見に来てますが、ブログコメントは初めてになりますね!
よろしくお願いします。

つくし・・いつも時期的にいつ頃がピークだったか考えてしまいます。
桜の満開の前だったか後だったか。
時期を誤ったら完全に胞子が開いたり、スギナだけになっていたりして。

自分も子供の頃から毎年つくし採りに行っては、
実家の親と共に食用にしてますね。
ウチの実家では甘辛く佃煮の様にして食べてます。
この胞子部分の苦味がいいんですよね!

大量に取って来るのはいいのですが、
確かに袴を取るのがすごく面倒だし、指と爪の間に胞子が入り込んで、
なかなか取れないし・・・

で、苦労して出来上がったつくしも佃煮にすると量は僅か・・
だから、余計に美味しく感じますね。

昨年は時期を逃して結局食べれなかった。。
今年はどうかな?(だんだん土地開発で取れる場所も限られて来て・・)

では~
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にょきさん、こんばんは。 ()
2012-04-12 22:20:54
にょきさん、こんばんは。
初コメントありがとうございます。
 
ここらじゃ、つくしの出頃は桜開花よりも前で、桜が開花する頃には終わります。
ですが、地域によってはズレがあるかもしれません。
で、調理法なんですが、にょきさんのご実家のように、佃煮にするのが一般的なようです。
自分は記事にもあります、“たまごとじ”ばかりで、佃煮は食べたことがないですね。 
 
最近じゃ、スーパーで売られていたりします。
採れる場所がない場合は、買い求めてみてはいかがでしょうか?
田舎に住んでりゃ、そこいらに生えているんですけどね・・・。
それに買ってまで食べるほどのものでもないですしね・・・。
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