
先日の休みに、姪っ子,甥っ子たちを連れて映画を観に行った。
ディズニーアニメ、"ズートピア"だ。
監督は"塔の上のラプンツェル"のバイロン・ハワード氏と、
"シュガー・ラッシュ"のリッチ・ムーア氏でのダブル監督。
音楽は"カールじいさんの空飛ぶ家"のマイケル・ジアッチーノ氏。
そして制作総指揮は、"アナと雪の女王","ベイマックス"のジョン・ラセター氏。
ディズニーの豪華スタッフが集結して作られた意欲作。
けっこう前から観たいなと思っていた作品。
動物好きだし、最近のディズニーアニメにハズレがない(自分が観たなかでは)。
4月に公開されたけれど、他のアニメ映画を突き放してロングラン上映中。
甥姪と一緒に、今回ようやっと観に行くことができた。
ヒトのように二足歩行し文明をもった動物たちが暮らす世界。
その中心都市、ズートピアは"誰でも夢をかなえられる場所"。
「立派な警察官になって、世界をよりよくする!」
ウサギのジュディは、そんな幼い頃からの夢を叶え、ウサギ初の警察官になる。
両親と275匹の兄弟姉妹らに別れを告げて、列車でひとりズートピアへと旅立つ。
憧れの楽園都市ズートピアで、夢だった警察官として活躍できる!
旅立つジュディは夢と希望に満ち溢れていた。
ところが彼女が抱いていた理想は、ひどい現実で見事に打ち破られる。
警察官初日、署長から命令された仕事は、駐車違反の取り締まり。
他の警官たちは皆、ズートピアで多発している失踪事件の捜査。
警察官たちは皆、サイにゾウにトラにクマ,オオカミ,etc・・・屈強な動物がなるべき職業。
もとよりウサギのジュディに警察官が務まるわけがない。
署長から、そう決めつけれられて捜査に加えてもらえない。
それでも与えられた任務をこなすジュディ。
あくせくと駐車違反の取り締まりをしているとき、
ゾウのアイスクリーム店で困っているキツネの父子に遭遇。
持ち前の正義感で、黙っていられなかったジュディ。
ゾウの店主を説得しキツネの父子を助けた。
だが、そのキツネは詐欺師であり、アイスクリーム店での騒ぎも演技だった。
善意につけ込まれ、まんまと騙されてしまったジュディ。
ある日、いつものように駐車違反の取り締まりに精を出していると、ひったくり事件に遭遇。
逃げるイタチの犯人を、持ち前の脚の速さで見事に御用。
捕えた犯人を連れて意気揚々と署へと戻ったジュディだったが、
管轄外で任務外のことをやったと逆に大目玉を食らう。
ジュディが叱られているところへ、失踪事件の家族が署長室へとやって来た。
失踪者のひとり、カワウソのオッタートンさんの奥さんだ。
捜査が進展しないため、足しげく警察署へ来ては、
署長へ一刻もはやく夫を探しだして欲しいと懇願する。
ちょうど居合わせたジュディに、オッタートン夫人は捜査を懇願する。
たったさっき、署長に二度と任務外のことをやるな!と釘を刺されたにも関わらず、
ジュディは断ることができず、オッタートンさんの捜索を引き受けてしまう。
勝手に捜査を引き受けたジュディに、とうとう署長は解雇通告。
ところが、その場に居合わせた副市長が、
ジュディが捜査にあたるということを、市長へと連絡してしまう。
ズートピアの市長、ライオンハート市長もまた、
今回の失踪事件を一刻も早く解決せよと、警察署へ通達していた。
ジュディが捜査に加わることが市長の耳にも届いた手前、解雇できなくなったが、
署長は「48時間以内に解決せよ、でなければクビ!」と、インポッシブルな命令を下す。
与えられた時間内に、なんとしても行方不明者を捜し出し、事件を解決してみせる!
さっそく捜査資料を受け取るジュディ。
だが資料は失踪直前に撮られた、たった一枚の写真のみ。
だが、その写真には、あの詐欺師のキツネが写っていた!
さっそく、ジュディは、その詐欺師のキツネ、ニックのもとへ。
ニックはズートピアのことならなんでも知っている。
ニックの弱みを握ることに成功したジュディは捜査協力してもらうことに。
こうして、正義感いっぱいのウサギの警察官ジュディと、
皮肉屋で詐欺で日々荒稼ぎしているキツネのニックのデコボココンビで、
ズートピアで起こった連続失踪事件の捜査を開始。
だが、捜査を進めて行くうちに、単なる失踪事件ではないことが判明する。
大きな陰謀が、ズートピアを、
いや、さまざまな動物たちが共存するこの世界を覆い尽くそうとしていた・・・。
面白かった。
ただ・・・これ、小さい子ども絶対に理解できねえ!
少なくとも小学校高学年からでないと、黒幕がやりたかったことやら、
一見平和なこの世界で、動物たちの間にある見えない溝などが理解できないはず。
そういうわけで、大人が観ても充分に楽しめる作品。
大人だと逆に、人種差別とかそういうのに置き換えて見えてしまい、
社会メッセージが強い作品に思えてしまうため、
そういうのを嫌うひとには合わないかもしれない。
内容は子ども向けではないのだが、
なにぶんキャラクターが動物オンリーなので、映像を観るだけでも楽しめる。
いろんな動物が、ユニークな姿で登場して、それらを観察するだけでも楽しい。
一番ハマったのが、ナマケモノ。
なんでもアニメ史上もっともスローなキャラクターだとか。
ただ、ヒトに身近なイヌとネコは登場しないし、サルやゴリラなど霊長類の姿もなかった。
あくまでも野生動物に絞ったのかとも思ったけれど、ブタが居たしなあ。
ジュディの日本語吹き替えは、上戸彩。
言われるまで気付かなかった。
・・・ということは巧かったってことなのかな。
しかし小さい子を連れていくと、じっくり鑑賞できない。
まだ本編も始める前に9歳の姪が、ポップコーンをひっくり返すわ、
クライマックス佳境のシーンで7歳の甥が「おしっこ!」で離席する羽目に。
急いで席に戻ったら、黒幕が登場していて主役二匹が追いつめられていた・・・。
いや、途中で黒幕が誰なのか判ったけれどもさあ・・・。
いちばんいいとこ見逃してしもうた。
ナマケモノのシーンでイラっときたひとは せっかち。
ポケモン仲間達が続々と視聴報告する中、
中々見に行く機会がなかったのですが、
有休取った今日、ようやく見に行けました。
武さんの仰る通り、自分も「置き換えて」
見えてしまい、結構重い題材扱っているなと
感じましたが、大きくなってから見るよりは、
子供の時だからこそ見てほしいなと思います。
なお、ナマケモノのシーンは、
ずっと笑いを堪えるのに必死でしたw
コメントありがとうございます。
あのポップなキャラクターと、メルヘンな世界観には
およそ似つかわしくない重いテーマでしたね。
他民族が暮らすアメリカだと、こっちよりもより身近な社会問題として、
こんな子ども向けのアニメでも訴えるべきテーマなのかもしれませんね。
あのナマケモノ、ハンドル握ると人格変わる設定だそうで、
マリオカートとからやらせたら凄いのかもしれません。
あと食いしん坊のチーター警官も好きでした。
あんな美味しそうにドーナツ食べるなんて。
「次はファインディング・ドリー」と連れてった甥姪から言われてるのですが、
海洋生物も好きだけど、あっちは全然興味がねえ・・・。