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昨年9月に、お母んが家を出てから、
仏壇の花の世話を自分がするようになった。
花持ちの良いキクをメインに、
カーネーションやデンファレなどを添え、なるたけ安価に抑える。
毎日きちんと切り戻しして、花瓶の水を換え、仕立て直して生けなおす。
まだ昼間は暖かい、10月くらいまでは花の持ちが悪かったけれど、
冬になると1週間~10日くらい、そこそこ持ってくれた。
それでも仏壇の花代だけで、月に4~5千円くらいはかかっていた。
前に園芸店や生花店で働いていたので、切花の相場は大体把握しているのだが、
ここ最近は、切花も本当に高くなったと思う。
やはり燃料代の高騰が原因だろうか?
そうして春になって暖かくなり、花の持ちが一気に悪くなってきた。
買ってきて生けて、翌日の夜には、もう切り口がドロドロになる。
日中の気温が高いため、花瓶のなかの水温も上昇し、
結果、花の切り口が腐敗してしまい、それが水に溶けだすと、
水自体が腐ってしまって、それを吸い上げた花もしおれてしまう。
仏壇用の花瓶は、容積が少なく水温が上がりやすく、水も花も腐敗しやすい。
輪菊の造花
お母んは、多少 葉っぱが黄ばもうが、花びらが散って欠けようが、
茎が黒ずんで腐って来ようが、構わずに活け続け、
花が減ってきて、花瓶が寂しくなれば、
庭や空き地から、適当な草花を切ってきて、
一緒に活けて穴埋めしたりして凌ぐのだが、
元フラワーデザイナーとしては、そんなことしてまで花に妥協したくはない。
もちろんすぐに捨てたりはしないけれど、そこまで堪えたくはない。
元葬祭スタッフとしては、仏壇の花は常にきれいで新鮮であるべきだと思う。
小菊の造花
アスターだと思っていたら、タグに“コギク”と書かれてた。
しかし、こうも花が高くなって、そのうえ持たなくなってきては、
そんな花にこだわっていられないし、きれいごとも言ってはいられない。
自分も色々と物入りで、節約できるところは節約したい。
お母んが戻ってきてからは、お母ん自身で花を買ったりしてもいたが、
年金だけでやりくりするには、花代は痛いはず。
それに、お母んは先月上旬に大きな手術をしてから退院してきたが、
傷口の痛みと、薬の大量服用からか、胃腸の調子も芳しくなく、
家事のひとつひとつがしんどそうだ。
日中仕事で自分が居ないから、お母んは不自由な体で家事をすべてやってしまう。
仏壇の花の手入れくらい、そこまで負担ではないかもしれないが、
減らせる作業は減らしてあげたい。
ユリの造花
そこで、思い切って生花をやめることにした。
仏壇の花を、手入れの要らない買い替える必要のない、造花に変えることに。
年じゅうってわけではなく、花が持たない春から秋の間だけ。
実質生花を使用するのは冬だけなので、一年のうちの大部分が造花になってしまうが・・・。
むかしは、「造花なんてありえないっ!」・・・って思っていたのだが、
花屋や葬儀屋で働きだしてからは、別に「造花でもいいやん!」ってなった。
実際、真夏のクソ暑い時期に、生花を活ける方がナンセンスだと思う。
24時間クーラーの効いた部屋ならまだしも、
そうでない部屋で花を生けたって、半日も持ちゃしない。
お盆の時期、たくさんの花を準備して配達したり、実際に生け込んだりしたが、
正直、お金をもらうのが申し訳なくなるくらいだった。
案の定、2日後くらいには交換の注文が来ていた。
真夏に生花を生けるのは、花が、お金がもったいない。
初盆の家は仕方がないが、そうでないなら、無理して生花でなくったっていいと思う。
オンシジュームの造花
グリーンは仏壇に合うようなの、アイビーしかなかった。
ちゃんとしたインテリアショップにいけば、
レザーファンやロベリニー、ゴッドセフィアナなんかも売られていたかも。
そうして先月の下旬、最後に活けていた花が傷んでしまってから、
花瓶をよおく洗浄して、造花を生けた。
味気ないっちゃ味気ないけれど、これはこれで華やかでいい。
最近の造花は、むかしのようにチャチではなく、
材質もプラスチックプラスチックしておらず、そこそこ見られる。
あらかじめ、購入していた造花を仏壇の花瓶に合わせて組んでいた。
それを実際に花瓶に生ける。
長さなど微調整したのち、仏壇に置いてみて、さらに花の位置などを調整して終了。
購入した造花を組んだところ。
造花であっても、なかなかどうしていいじゃない。
何パターンか組んでいて、半月ごとに入れ替えるなんてのもいいかもしれない。
季節によって花を変えるのもいいかも。
春はアネモネやチューリップ,スイートピー,グラジオラス。
初夏はアジサイやハナショウブ,リアトリス,ヒペリカム。
真夏はトルコキキョウにヒマワリ,ベニバナ,ホオズキ。
秋にはアスターにワレモコウ,リンドウ,コスモス,ケイトウ,ダリア。
そんな構想していて、それをお母んに言ったら、
「金の無駄たい、ひとつでいいっちゃ!」
・・・と、一蹴された。
小さい仏壇なので、花は控えめ。
バランス的に もっと短くすべきなので、近いうちに修正しよう。
もう一本手前に花が欲しいな。
ピンクが欲しいので、カトレアでも入れようかな?
実は私も同じことを考えて、造花をいくつか買ってきて良い感じに仕上げました。
安上がりだしいつまでも綺麗し虫も付かないし、よほど意識して見ない限りは生花と変わりないので全然これで良いと。
しかし父はどうも気に入らないらしくてそれをどけてせっせと生花を買ってきて新しいのにしています・・・
まあ元々植物・植木が好きな人なので、造花なんて話にならんって感じなのでしょうね。
対して私は小さい頃からそれらに囲まれていたにもかかわらずイマイチ興味が無くて、動物の方が好きなのです。
造花では無いみたい。
お墓のお花は造花だけど、日焼けしちゃってダメになるんだよねー。
お花の種類いっぱいあって、分からないのも沢山。
全部把握出来るお仕事についてたのは、いい知識がつきますねぇ。
オイラなんてむかーーーーしの、看護医療だけ。。。
チョロっと占いと紅茶。
なんの足しにもなりません(笑)。
こんばんは、コメントありがとうございます。
お仏壇の花、生花であることが一番喜ばしいことだとは思うのですが、
経済的な理由はさておき、手入れのことを考えると、
花持ちの悪い季節は、造花でしのぐことも悪くはないと思います。
切花の手入れに明るくない方や、
共働きなどで日中誰も家に居ない、閉め切った蒸し暑いお宅だと、
夏場はすぐにダメにしてしまいますし、
無頓着,無関心なひとだと、平気で枯れたまま腐ったままにしていたりと、
お仏壇が目も当てられない状態になっているお宅も、以前の仕事で多々見てきました。
昨今はお寺でも造花やフェイクのお仏飯,落雁をお供えしているところもありますし、
お寺さん自体も、家庭の事情によっては、
それらを使用することを推奨していたりもしています。
絶対に生花じゃなければならないってわけではなく、
造花だからご先祖さまに失礼だとか、、みすぼらしいとかではなく、
家庭家庭に合わせて選ぶのがいいとおもいます。
れいなさんの お父さんにとっては、愛妻ですから、
自分の愛した女性に造花ではしのびないってお気持ちが強いのかもしれませんね。
お母さんが好きだったお花とかがあるんじゃないですか?
しっかりと自分で選んで買ってきて、管理もなさっているのですから、
そこはお父さんのやりたいようにやらせる方がいいかな。
こんばんは、コメントありがとうございます。
今の造花、雑貨屋さんやギフトショップで売られているシルクフラワーなど、
高価なものは、本物と見紛うほどの精巧なものもありますね。
長年花を扱ってきた自分ですら、思わず本物?って思うくらい、リアルなものがあります。
それなりのお値段しますけどね・・・。
お墓の造花は、直射日光や雨風にさらされますから、
どうしても劣化してしまうのが早いですよね。
日焼けして色褪せますし、カビが生えたり水垢で汚れてしまうことも。
お盆と春秋のお彼岸のときの、お墓参りのタイミングで交換するのがいいかと思います。
年3回になりますが、これで年中きれいな造花でお墓を飾れるかと思います。
花の仕事から離れて4年くらい経ちますが、
悲しいことに、徐々に花の名前なんかを忘れつつあります・・・。
知ってて当然だった草花の名前や、樹木の名前が出てこないことが多々・・・。
歳のせいもあるかも。
過去の仕事の知識や経験が、まったくの無駄になることなんてないと思いますよ。
カルチャーで得た知識もおなじく。
それよりも学校で習った、方程式とか関数とかの方が、
果たしてなにかの役に立っているのか・・・?
いや、まるっきり覚えていないので、役に立たせようもないんですけどね。