なんじゃこれ!?
黄色でインパクトのあるパッケージ、シンプルで豚のシルエットに「ラ王」の文字。
正面にはぶっとく「豚ラ王」、その下には、“ヤサイ、アブラ、ニンニク”と副題のように記され、
さらには、“踊る極太麺、アブラ増し袋搭載”の文字も。
先月の半ばくらいからだったか、店頭に並び始めた商品。
日清の高級カップ麺、ラ王シリーズから新商品が登場した。
「ラ王史上最大の極太麺、アブラ増し袋が別添、突き刺さるガーリックの風味と、
こってりした背脂のうまみを抱えたとんこつ醤油スープを、極太麺で味わう背徳の一杯です。」
日清のプレスリリースの商品概要にはこう書かれてある。
豚っていうと、とんこつラーメンが浮かび、その本場である福岡人からすると、
豚表記のカップ麺で特別驚くこともないのだが、とにかくこの商品のインパクトには負けた。
もちろん買わない理由なんてなく、税込300円を超える価格だったが、
なんの躊躇もなくすぐさま購入して食べた。
まず目に付くのが、ずっしり重たいラードらしきものが詰まった小袋。
袋には「アブラ増し袋」と、力強い毛筆の書体で書かれてある。
そして、この手の小袋には珍しく、「温めないでください」の注意書きが。
理由はよく分らんが、お湯を入れた後、フタの上に乗せるのはダメらしい。
続いて目に付くのが、大量のキャベツの入ったかやくの袋。
小袋だと大した量に見えないけれど、これが湯で戻れば、けっこうな量になると推測できる。
そして、大きめのフリーズドライのチャーシュー。
サンポー焼豚ラーメンのチャーシューみたくて、
昔のラ王のそれと比べるとチープに見えるが、これは仕方がない。
小袋を全て取り除くと現れるノンフライ麺。
確かにラーメンにすりゃ、太めの平麺だ。
この麺の上にかやくとチャーシューを乗っけ、お湯を注いで5分待つ。
5分経ったらラベルを剥がし、後入れのスープと温め禁止のラードを入れる。
真っ白なペースト状のラードがどろりと出てくる。
一杯のラーメンに入れてしまうにゃ大そうな量だが、せっかくなので躊躇せず全て絞り出して入れる。
よおく撹拌すると、見た目には脂ギットギトの豚ラ王の完成。
キャベツたっぷり、ニンニクの香りがほどよい、男のラーメンだ。
これが食べると、そこまでいうほどこってりしていない。
脂も背脂なので、そこまでギトギトしない。
ラー油やオリーブオイルなんかが使われた、他のラーメンの方がよっぽどギトギトしていると思う。
“突き刺さるガーリックの風味”とあったが、ニンニクの風味もそこまで強くない。
ちょうどいい・・いや、あの謳い文句からいうと、物足りないレベルだ。
チャーシューもチープといえばチープだが、
スープをよく吸っていて、見た目に反してジューシーに感じた。
キャベツの量は満足。歯ごたえもしっかりしていて、ニンニクの効いたスープとよく合う。
麺と一緒にキャベツも併せて口に入れれば、
ちょうど博多もつ鍋で、〆にうどんを入れて食べているような雰囲気に。
問題は麺。
そう麺ですよ。
スープや具材はいいとして、麺を太麺にしたのは間違い。
ラーメンではストレート細麺を愛する九州人だから太麺はNGという理由ではない。
確かに太麺でがっつり味わいたいという想いは判るのだが、
太麺ならば、やはり湯で戻す乾麺ではなく、生麺を使用しないと風味・食感ががっくりと落ちる。
湯切りの手間があってもいいから、昔のラ王みたく麺だけでも生麺にすべきだったと思う。
ぼそぼそとした食感の麺だけがいただけない、非常に残念な一品となってしまった。
ラーメンにとって、これは致命的だ。
パッケージや謳い文句だけ見ると、
脂ギットギトで、ニンニク臭もきつく、女性や子どもは受け付けない・・・。
そんなふうな商品に感じられるかもしれないが、
決してそんなことはなく、脂もニンニクも万人でも食べられるレベル。
カップ麺よろしくカロリーは高めなのだろうが、とくに背徳感は抱かない。
それに脂の量は調整が利くので問題ない。
スープとたっぷりキャベツの相性は本当にバツグン。
麺も好みがあるだろうから、この麺が受け容れられる人ならば、至高の逸品だったに違いない。
福岡県人としては、マルタイの棒ラーメンとか、他の麺でこのスープを味わってみたい。
ブタさんといえば、スマブラ、トゥーンリンクの勝利画面。
うまく捕まえられれば、誇らしげにそれを抱えあげるのだが・・・
捕まえ損ねると尻もちをついて苦笑い。
実際、子ブタを捕まえるのはなかなか難しい。
トゥーンリンクの登場する作品をプレイしていないので、リンクとブタさんの関係は知らない・・・。
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