よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

2011-05-13 02:04:42 | 日記・エッセイ・コラム

先週の休みに、近所にある藤の名所へ行ってきた。

田川市にある、丸山公園。

 

Photo

京都にある円山公園と同音で、同じく桜の名所。

風格ある1,000本もの桜の老木が植わっている。

 

十二祖神社の敷地内に広がる緑豊かな公園。

ここは田川随一の桜の名所でもあるが、今年は桜の花は見そびれてしまった。

藤は見逃すまいと、行ってみると、ちょうど満開の見頃だった。

 

01

 

02

 

03

首の疲れも忘れ思わず見とれる。

 

まさに藤垂園。

藤の花の下へ潜ると、日光が遮断され薄暗い。

しかしやさしい紫色した無数の藤の花房が心いやしてくれる。

老人ホーム(デイサービス?)の団体や、小学生の遠足らしき集団もあった。

子供連れ、老夫婦など、平日だったが、

藤を見物にそこそこの人手だった。

 

デジカメでパシャパシャと藤の花を撮っていると、

「誰かね!何しよんかね!!」

イスに座っているばあちゃんが自分に怒鳴る。

「はいはい、**さん、大声出さんと!じっと座っちょき!」

横に居る、ヘルパーさんらしき女性が、ばあちゃんをなだめる。

認知症かな、いくら年老いても、ああはなりたくないものだ。

 

・・・・。

藤の花の間をせわしなく飛び回る蜂たち。

そのなかでもひときわ大きく目立つのが、クマバチだ。

 

Photo_3 

 

カブトムシやカナブンなど甲虫のような大きな重低音の羽音が独特だが、

その外見とは裏腹に人を刺すことはない温厚な蜂。

食性も花密で、スズメバチやアシナガバチのように肉食性はない。

ずんぐりとしたフォルムもよくみると愛嬌たっぷりである。

だがその大きな羽音は、人の恐怖心を煽るようで、

遠足?に来ていた小学生たちが怖がっていた。

 

リムスキー・コルサコフは、「クマンバチの飛行」を作曲した際、

こういう羽音を聞いてインスピレーションを受けたのだろうか?

 

</object>
YouTube: Flight of the Bumblebee 2008/08/25 Recital

ピアニストの指ってすごいなあ。

  

Photo_4

“ジャックと豆の木”の豆の木だ!

 

藤の幹。

何本かが絡み合っているようだ。

絡み合ったこの幹の直径は1メートルちょいくらいだったか。

樹齢は一体どのくらいなのだろう?

 

藤の花もだが、ちょうどツツジも咲き誇っていた。

公園の入口付近と、神社のある斜面にツツジがたくさん植えられている。

赤,白,ピンク、濃淡さまざま色とりどりの花があでやかに咲いていた。

 

01_2

未だにツツジとサツキの区別が付かん・・・。

 

丸山公園といえば、田川のひとにとっては馴染みの憩い場所。

周辺の小学校出身ならば、遠足などで一度は足を運んだはず。

桜や藤、そしてツツジにサツキも有名だけど、

自分が子供の頃は、ちょっとした動物も飼育されていた。

シカやモルモット、ウサギにアヒル。

で、目玉はなんといっても つがいで飼われていた大きなクジャク

クジャクの檻だけは、今もなぜか撤去されずに残っている。

 

Photo_5

クジャク以外に、キジやハトも居たと思う。

 

サービス精神のある雄クジャクで、ごくたまにあの羽をブワーッと広げてくれていた。

そのときは周りから歓声と感嘆のため息が上がっていた。

抜けた羽が拾えた生徒は超ラッキーだった。

 

そして丸山公園のもうひとつの名物が、カメの大すべり台。

 

Photo_6

 

人気ナンバーワンの大人気遊具で、

遠足などでは必ず黒山の人だかりになる。

だが、すべるところが結構な急斜面なうえ、大理石でツルツルで危険。

すべり台の下の砂場も、砂が枯渇してただのえぐれた土になっているため、

着地できない小さい子は、親が下でキャッチしてあげないと危険。

 

登る甲羅の部分もフリー・クライミングよろしく、石や鎖などいろいろ仕掛けられているが、

こっちも結構急で丸みを帯びたコンクリなので、足を踏み外すと危険。

そこへ子どもらが殺到するのだから、けが人が出てもおかしくないと思うのだが、

けが人居なかったなあ・・・子どもって案外 頑丈なのかもしれない。

ちょっとノスタルジーに浸りながら、丸山公園をあとにする。

 

・・・公園の入り口近くで、まだ十代後半くらいだろうか、

若い女性ヘルパーさんが大声をあげる。

「きゃ~**さんがーーっ!」

 

みるとそばに停まっていたその老人ホーム(デイケア?)の車のドアが開き、

そのドアの影から、放物線を描いて液体が放射されている。

・・・・・じいさんが車から勢いよく放尿。

映画「少年メリケンサック」でこんなシーンがあったな。

認知症かな・・・すぐそこにトイレあるのに・・・。

いくら年老いても、ああはなりたくない・・・。

 

ちょっとげんなりしながら、丸山公園をあとにする。

 

 

※リムスキー・コルサコフの邦題“くまんばちの飛行”は、英題が『The flight of bumble bee』で、

  “バンブルビー”とは、クマバチではなく、体型も色目もよく似たマルハナバチらしい。

  バンブルビーといえば、バンブルビー・ゴビーという小さなハゼ科の汽水魚が居るが、

  なるほど、ずんぐりした体型や黒と黄色のカラーリングがよく似ている。

 

 

“クマンバチの飛行”といえばこれ。

このゲームのBGMでクラシック音楽に興味を持った。

3分30秒あたりから。

</object>
YouTube: PS版 極上パロディウス スペシャルステージ こいつ(セミオート)

 

 


コメントを投稿