よろず戯言

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おつまみレジェンド

2021-11-24 13:19:22 | グルメ

 

 

呑んべえじゃないが、酒の肴になるような珍味が大好き。

スルメや貝ひも,かわはぎロールなどの魚介類を乾燥加工させた、

いわゆる“乾きもの”が大好き。

酒のアテを探しているわけでなく、純粋に食べるために、

リカーショップのおつまみコーナーを物色することもある。

 

そして伝説へ・・・

メーカーの幹部に間違いなくドラクエ好きが居るな。

 

そんな自分がスーパーで見つけた、おもしろいおつまみ。

石川県の魚介類加工品の食品製造メーカー、ホクチンの珍味。

その名も、“おつまみレジェンド”。

その脇には、どこかで見たことのあるフレーズ、

“そして伝説へ・・・”と添えられている。

数種類あったのですべて購入して食べてみた。

決して安いものでなかったが、価格相応の美味しさだった。

 

まず商品のラインナップが面白かった。

イカやホタテなど、ありきたり・・と言うと言い方が悪いが、

よくある定番のものは一切なく、どれも珍しいものばかり。

ホタルイカ,甘エビ,白エビ,ハタハタときた。

唯一、サーモンだけは、まあ珍しくはないかな。

 

 

ホタルイカや甘エビ,白エビあたりは、いかにも北陸の海らしいし、

ハタハタとサーモンも秋田を連想するので、少し北上したら獲れる魚介類ではある。

九州ではあまり馴染みのない、北日本海の珍味が味わえるので貴重だ。

ただし、先にも書いたが、やはり価格がネック。

さきいかや貝ひも、かわはぎロールなんかと比較すると、まあ高い。

しかし、そこまでためらうことなく購入した。

 

ひと袋ずつ、ちょびちょび食べようかと思ったが、

いっせいに皿に並べているところを撮りたかったので、

なんの記念日でもなかったけれど、いっせいに袋を開けた。

珍味好きにはたまらない ひと皿となった。

呑んべえだったら、もっと歓喜するような ひと皿になったろう。

 

 

 

まずは焼ほたるいか。

石川県のお隣、富山県の特産品、ホタルイカ。

自分も大好きで、過去、本場から取り寄せたこともある。

福岡でも旬の時期には、ボイルされ 辛子酢味噌が添えられたこれが店に並ぶし、

沖漬けは通年、手に入れることができる。

以前は干物など加工品は手に入りにくかったが、近年は手に入りやすくなった。

さらに以前は不可能だった、生のホタルイカや刺身までも手に入れられるようになった。

 

 

そして、やっぱり旨い。

小さなボディにギュッと凝縮された濃いコクのある旨味。

するめや さきいかとはまた違った深い味わいが堪能できる。

このまま食べてもいいが、実は白ごはんの上に乗っけて食べるのも好き。

沖漬けをそうやって食べるひとは居るだろうが、

干物でそうやって食べるひとは、あまり居ないはず。

 

 

はたはた浜焼。

ハタハタといえば、安価な小魚のイメージ。

福岡でも一夜干しなどが通年売られている。

小ぶりだけど味のしっかりした美味しい魚。

秋田県の大衆魚の代表格じゃなかろうか?

以前テレビで、秋田出身の藤あや子さんと、佐々木希のふたりが、

ハタハタで郷土料理を作って食べているのを観たことがある。

なんか呼び方が違ったんだったかな?

 

 

 

そのハタハタが、甘く佃煮のような味付けがされている。

他のと異なり、水分を含んでしっとりしている。

これまた旨いのなんの!

これだけは、そのまま食べるよりも、ご飯に乗っけた方が数倍うまかった!

これ、ご飯2杯はいけるかも。

 

 

カットサーモン。

サーモンだけは、そこまで珍しくない。

北海道産をうたっているものを中心に、いろんな商品がけっこう売られている。

だが、よくよく思い返してみたら、スモークサーモンとか、カルパッチョとかはあるけれど、

鮭とばとか、乾燥させた鮭の珍味って食べたことがなかったかもしれない。

 

 

これは・・・旨い!

やっぱ鮭の乾燥させた珍味は食べたことがなかった!

これは初めての味。

鮭のジャーキーってこんな旨いんだ・・・。

これはもう、鮭とばも取り寄せて食べるしかない。

どうせなら、村上の鮭とばを食べてみたい。

 

 

甘えび干し。

もっとも高価そうな装いだったのが、この甘えび干し。

まずでかい。

存在感がハンパない。

そのぶん、内容量も少ない。

袋を開けると、干からびたエビの、あのなんともいえない香り。

 

 

ひとふくろに4匹しか入っていなかった。

だが、一匹一匹が他と比べ大ぶりなので、そんなものだろう。

ヒゲも脚もまるっと付いたままのこれを、頭からバリバリといただく。

旨い。

ふだん刺身やにぎり寿司でしか食べない甘エビ。

こうやって乾燥されたものを食べたのは初めてだ。

鼻先が痛い。

意外にヒゲも痛い。

 

 

トリュフ香る白えび干し。

シリーズでもっとも期待していた商品がこれ。

富山名物白えび。

一度食べてみたいと思っていたが、こういう形で食べることになろうとは。

 

 

残念ながら、トリュフの香りがきつく、また塩味がやたら効いていたため、

白えび本来の味は堪能できず。

もしかしたら、白えびらしい味わいも充分に在ったのかもしれないが、

食べたことがないので、それがどんなものなのか判らず、

ただただ、トリュフの匂いと塩味で香ばしい小エビを食べた感じ。

そのまま食べるのはちょっと難ありでもあった。

手が汚れるわ、細かくて散らかるわ。

やらなかったけれど、これもご飯に乗っけたら美味しかったかも。

 

印象よりもかなり小さいエビだった。

桜エビくらい?

実際、生で食べられる白エビはずっと大きく成長したやつなんだろう。

 

おつまみレジェンド、店頭に並んであるのをすべて食べてみた。

どれも美味しかった。

一番のお気に入りは、はたはた浜焼。

ハタハタやっぱり旨えや。

あと安定の旨さだったのは、ホタルイカ。

新たなおいしさを発見できたのは、カットサーモン。

 

ただ値段がどうしても。

ひと袋380円~400円ちょっとだったかな?

他の商品と比較してしまうと、そうそう買える値段じゃあない。

酒呑みの友達でも居りゃ、出したい商品。

まあ、そんな友達 居ないんですけどね。

 

 

 

わんさか入っていたトリュフ香る白えび干し。

 

白エビの量が多く、そのまま食べるのに難儀した。

食べている途中にふと思いつく。

せっかくトリュフの香りが効いているんだから、パスタの具にしたら美味いかも?

さっそくスーパーで材料を購入してパスタを作る。

ホワイトソースを使用してクリームパスタに。

麺は幅広のフェットチーネに。

小さな乾燥白エビだけじゃ不安だったので、生のむきエビも加える。

エリンギ,マイタケ,シイタケのキノコ主体で。

 

 

黒い粉末に見えるのは、トリュフじゃなくて、乾燥パセリ。

古くなってて色が褪せていた・・・。

 

できあがったものを食べる。

うん・・・白エビが邪魔やね。

決してまずくはない。

むしろ美味しい。

なんだろう、乾燥してパサパサした食感が非常に邪魔だった。

最初にオリーブオイルなんかに浸して、食感を柔らかくするべきだった。

生むきエビを買っておいて正解だった。

 

白エビもこれこのとおり、しっかりと入っている。

 

 

そして伝説へ・・・

 

 

※乾きもの

酒の肴になる食べ物で、刺身や煮物、おひたしなど、水分を含んでいるものに対しての用語らしく、

するめやかわはぎロールのみならず、ナッツやあられ等も含まれるらしい。

今までずっと、するめを代表する海産物だけを指すものだと思ってた。



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