先日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで面白いものを見つけた。
ホタテの貝柱がトレーに梅の花状に6個入っていた。
だがパッケージをよく見ると商品名か?
大きく“ほぼホタテ”と書かれてある。
その脇には小さく、“※ホタテではありません”と丁寧に書かれてある。
なるほどホタテ貝柱のフェイク商品か・・カニカマみたいなものか。
そう思って手にとってまじまじと眺めてみた。
よくできてある。
筋状の肉が束になり円筒形に集合した貝柱。
それが忠実に再現されてあるのが、パッケージの外側からでも確認できる。
“ほぼ”って書いてあるくらいだから、ホンモノの貝柱に極めて近い味・食感なのだろう。
貝に目のない自分。
これは是非賞味してみたい!
迷わずこの“ほぼホタテ”をカゴに入れた。
!
ほぼホタテのすぐ隣に、“ほぼカニ”と書かれたカニカマを発見した。
おい!カニカマもあるのかよ!
カニカマはかなり本物に近いものがあると聞いたことがある。
もしかしてこれがそうなのか?
見た目には、まあカニのむき身に見える。
鮮やかな赤色に、不規則に入る白い筋、色の風合いはばっちりだ。
だが表面の質感の妙な なめらかさで、こっちはちょっと加工品に見えてしまう。
いや加工品なんだけどね。
ついでにこちらもと、ほぼホタテと一緒に、このほぼカニもカゴに入れた。
帰宅して、さっそくほぼホタテとほぼカニを開ける。
まずはホタテの方から。
パッケージを開くと、ふわんとホタテの香り。
ひとつそのまま口に入れる。
!
美味い!!
食感はほぼボイルしたホタテ貝柱のそれ。
肉の繊維がほつれていく感じがリアルだ。
ただ租借していくうち、やはりかまぼこの味が広がってきて、
ホタテではなく、かまぼこなんだということが判る。
次いで、ほぼカニ。
こちらもパッケージを開けると、ふわっとカニの香り。
特製のタレが添付されていたが、まず何もつけずにそのままいただく。
うーん、カニカマだな。
本物のカニ身に比べると、どうしても水分が少なく風味も薄い。
味そのものが薄いというわけではなく、カニ身の持つ濃厚なコクがない。
ホタテ同様、こちらもカニ身の繊維質を再現してはいるものの、
つなぎが多いのか?まとまりすぎていて固い。
いや、この特殊な形状を保持するには、どうしてもつなぎは必要だろう。
ふつうのカニカマに比べると、そりゃ再現性は高い。
けど、個人的に“ほぼ”まではいかないかな。
せっかくなんで、添付されていた特製のタレも使ってみた。
“黒酢入り和だしカニ酢”と、たいそうなネーミング?だ。
付けて食べてみたけれど、まあそれ付けてカニらしさがアップするというわけでもなく。
まあ、付けなくてもいいかなって思った。
そういや自分はカニ料理専門店に行っても、ダシに付けて食べないんだよな。
茹でガニも焼きガニも、そのままが一番美味いと思っている。
ホタテの方、刺身風にわさびを付けて醤油で食べてみた。
!!
・・・なんということでしょう。
わさびと醤油で、かまぼこがバレバレになってしまう。
そのままだと、しっかりホタテしていたのが、
単なる かまぼこになってしまった。
これは失敗だった。
自分が購入したスーパーでは、ほぼホタテ235円,ほぼカニ246円。
そんな高いものでもなかったし、ネタとしては充分な商品だった。
ただこの値段出してフェイク商品買うのなら、
ホタテもカニのむき身も、冷凍だとそんな高くないし、
やっぱり本物の方が圧倒的に美味いよな~と思う。
食感や造形、香りは真似できても、
本物のもつ、あの濃厚なコク・風味・ダシは再現できない。
記事にするにあたって、この製造元である、
カネテツデリカフーズのサイトをのぞいてみた。
兵庫県に本社を置く、水産加工品の食品製造メーカーだ。
かまぼこやちくわ、てんぷらなどの魚肉ねり製品がメインで、
このほぼカニ,ほぼホタテは、この会社の目玉商品のようだ。
CMで話題となり、さらに情報番組で紹介されたとあって、人気沸騰中な模様。
ただ、九州で放映されていないのか?CMは見たことがない。
カネテツという社名は聞いたことがあるような気がするが、
広島在住中にCMを聞いたり、商品を見たりしたことがあるのかもしれない。
で、この会社のサイト、ほぼカニ,ほぼホタテを使った料理レシピを、丁寧に動画付きで紹介していた。
ほぼホタテをしょうゆバターでソテーしたものは美味そうだ。
今度また見かけたら買って、これを試してみようか。
この冗談の効いたセンスも関西企業ならではか?
他にも検索していると、この商品を買って食べた感想やレビューなどを記事にした、
個人のブログがけっこうヒットした。
「カニだ!カニ!」「うますぎる!」「「本物に限りなく近い」だの、けっこう好感意見が多い。
自分のような、「いやカマボコだわ」って意見が少ない。
うーん、これ先入観なしでニセモノだと知らずに食べても、
自分は本物じゃねえ!って気付くと思うんだけどな。
まあ、ニセモノだと判ってもいい。
判ってもいいから、「ほぼウナギ」,「ほぼ伊勢エビ」,「ほぼアワビ」に期待しよう。
中学校の時に 国語の授業で 使った教科書の
「あれが こぶしのの花だで。」
このフレーズが
今年 63歳になった私の心に
ひっかかっていたのです。
それが 何だったのか
今 ググっていて
あなた様に 到達。
あまりに 嬉しくて
また 同じ思いでいらしたとは
突然のコメント お許し下さいね。
あっ ちなみに
私 ヤフーでしか
ブログしてません。
今日は いい1日でした。
コメントありがとうございます。
コブシの記事へのコメントだと思いますが、
こちらの記事へコメントくださったので、
このままこのページでコメントのお返事をさせていただきます。
ずっと前から国語の教科書に載っていたのですね。
自分も同じく、方言?と古い文体で書かれた会話のシーンの、
独特な文章がすごく印象に残っていまして、
大人になってから実際にコブシという花を認識して、
二十年以上経ってから、フッとこの文章を思い出しました。
自分の親と同世代のお方から、
このようなコメントをいただけるなんて、すごく光栄です。
またご縁がありましたら、よろしくお願いします。