よろず戯言

テーマのない冗長ブログです。

ほぼカニ

2015-04-22 00:30:56 | グルメ

先日、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで面白いものを見つけた。

ホタテの貝柱がトレーに梅の花状に6個入っていた。

だがパッケージをよく見ると商品名か?

大きく“ほぼホタテ”と書かれてある。

その脇には小さく、“※ホタテではありません”と丁寧に書かれてある。

なるほどホタテ貝柱のフェイク商品か・・カニカマみたいなものか。

そう思って手にとってまじまじと眺めてみた。

 


 

よくできてある。

筋状の肉が束になり円筒形に集合した貝柱。

それが忠実に再現されてあるのが、パッケージの外側からでも確認できる。

“ほぼ”って書いてあるくらいだから、ホンモノの貝柱に極めて近い味・食感なのだろう。

貝に目のない自分。

これは是非賞味してみたい!

迷わずこの“ほぼホタテ”をカゴに入れた。

 



 

ほぼホタテのすぐ隣に、“ほぼカニ”と書かれたカニカマを発見した。

おい!カニカマもあるのかよ!

カニカマはかなり本物に近いものがあると聞いたことがある。

もしかしてこれがそうなのか?

見た目には、まあカニのむき身に見える。

鮮やかな赤色に、不規則に入る白い筋、色の風合いはばっちりだ。

だが表面の質感の妙な なめらかさで、こっちはちょっと加工品に見えてしまう。

いや加工品なんだけどね。

ついでにこちらもと、ほぼホタテと一緒に、このほぼカニもカゴに入れた。

 

 
 

帰宅して、さっそくほぼホタテとほぼカニを開ける。

まずはホタテの方から。

パッケージを開くと、ふわんとホタテの香り。

ひとつそのまま口に入れる。

美味い!!

食感はほぼボイルしたホタテ貝柱のそれ。

肉の繊維がほつれていく感じがリアルだ。

ただ租借していくうち、やはりかまぼこの味が広がってきて、

ホタテではなく、かまぼこなんだということが判る。 
 

  
 

次いで、ほぼカニ。

こちらもパッケージを開けると、ふわっとカニの香り。

特製のタレが添付されていたが、まず何もつけずにそのままいただく。

うーん、カニカマだな。

本物のカニ身に比べると、どうしても水分が少なく風味も薄い。

味そのものが薄いというわけではなく、カニ身の持つ濃厚なコクがない。

ホタテ同様、こちらもカニ身の繊維質を再現してはいるものの、

つなぎが多いのか?まとまりすぎていて固い。

いや、この特殊な形状を保持するには、どうしてもつなぎは必要だろう。

ふつうのカニカマに比べると、そりゃ再現性は高い。

けど、個人的に“ほぼ”まではいかないかな。
 

せっかくなんで、添付されていた特製のタレも使ってみた。

“黒酢入り和だしカニ酢”と、たいそうなネーミング?だ。

付けて食べてみたけれど、まあそれ付けてカニらしさがアップするというわけでもなく。

まあ、付けなくてもいいかなって思った。

そういや自分はカニ料理専門店に行っても、ダシに付けて食べないんだよな。

茹でガニも焼きガニも、そのままが一番美味いと思っている。

 

 
 

ホタテの方、刺身風にわさびを付けて醤油で食べてみた。

!!

・・・なんということでしょう。

わさびと醤油で、かまぼこがバレバレになってしまう。

そのままだと、しっかりホタテしていたのが、

単なる かまぼこになってしまった。

これは失敗だった。

 

自分が購入したスーパーでは、ほぼホタテ235円,ほぼカニ246円。

そんな高いものでもなかったし、ネタとしては充分な商品だった。

ただこの値段出してフェイク商品買うのなら、

ホタテもカニのむき身も、冷凍だとそんな高くないし、

やっぱり本物の方が圧倒的に美味いよな~と思う。

食感や造形、香りは真似できても、

本物のもつ、あの濃厚なコク・風味・ダシは再現できない。

 

記事にするにあたって、この製造元である、

カネテツデリカフーズのサイトをのぞいてみた。

兵庫県に本社を置く、水産加工品の食品製造メーカーだ。

かまぼこやちくわ、てんぷらなどの魚肉ねり製品がメインで、

このほぼカニ,ほぼホタテは、この会社の目玉商品のようだ。

CMで話題となり、さらに情報番組で紹介されたとあって、人気沸騰中な模様。

ただ、九州で放映されていないのか?CMは見たことがない。

カネテツという社名は聞いたことがあるような気がするが、

広島在住中にCMを聞いたり、商品を見たりしたことがあるのかもしれない。

 

で、この会社のサイト、ほぼカニ,ほぼホタテを使った料理レシピを、丁寧に動画付きで紹介していた。

ほぼホタテをしょうゆバターでソテーしたものは美味そうだ。

今度また見かけたら買って、これを試してみようか。

 

 

この冗談の効いたセンスも関西企業ならではか?

 

他にも検索していると、この商品を買って食べた感想やレビューなどを記事にした、

個人のブログがけっこうヒットした。

「カニだ!カニ!」「うますぎる!」「「本物に限りなく近い」だの、けっこう好感意見が多い。

自分のような、「いやカマボコだわ」って意見が少ない。

うーん、これ先入観なしでニセモノだと知らずに食べても、

自分は本物じゃねえ!って気付くと思うんだけどな。

 

まあ、ニセモノだと判ってもいい。

判ってもいいから、「ほぼウナギ」,「ほぼ伊勢エビ」,「ほぼアワビ」に期待しよう。 

 
 
 



2 コメント

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コブシ ()
2015-04-27 00:56:49
かあこさん、こんばんは初めまして。
コメントありがとうございます。 

コブシの記事へのコメントだと思いますが、
こちらの記事へコメントくださったので、
このままこのページでコメントのお返事をさせていただきます。 

ずっと前から国語の教科書に載っていたのですね。
自分も同じく、方言?と古い文体で書かれた会話のシーンの、
独特な文章がすごく印象に残っていまして、
大人になってから実際にコブシという花を認識して、
二十年以上経ってから、フッとこの文章を思い出しました。
 
自分の親と同世代のお方から、
このようなコメントをいただけるなんて、すごく光栄です。
またご縁がありましたら、よろしくお願いします。
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むかーし、むかしの (かあこ)
2015-04-26 17:17:33
こんにちは。感激で 涙が出そうです。
中学校の時に 国語の授業で 使った教科書の
「あれが こぶしのの花だで。」
このフレーズが
今年 63歳になった私の心に
ひっかかっていたのです。

それが 何だったのか
今 ググっていて
あなた様に 到達。

あまりに 嬉しくて
また 同じ思いでいらしたとは

突然のコメント お許し下さいね。

あっ ちなみに
私 ヤフーでしか
ブログしてません。

今日は いい1日でした。
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