床屋難民

　

10連勤しての休日。

いい加減に散髪せねば。

いつもの時間に起きて、床屋へ行くことにする。

床屋の開店は9時くらいからか。

　

朝飯食って、ちょろっと時間をつぶせばよかろう。

ところが、朝食をとりながらダラダラとYoutubeを観ていたら、

あっという間に時間が過ぎゆき･･･気付けば正午前。

別に構いはしないのだろうが、床屋さんにも昼休みをとらせてあげたい。

正午は避けて、昼過ぎに向かおう。

　

　

少し横になり、まどろむ。

町内放送で目が覚める。

「まもなく小学校，中学校の下校の時間になります･･･。」

午後3時だ！

ちょっと横になったつもりが、がっつり眠ってしまっていた。

　

そうしてようやっと家を出たのが午後4時前。

あーあ、貴重な休みを、どうしてこうもダラダラと無駄に過ごしてしまうのか。

ここ数年、通っている、隣町にある床屋へ向かう。

おばちゃんが一人でやっている小さな床屋。

おそらくはご主人と一緒に夫婦でやっていたのだろうが、

ご主人には先立たれてしまい、おばちゃんひとりでやっているといった感じか。

　

店の脇に、車3台ほどが停められる駐車場スペース。

そこへ車を停めようとするが･･･既に二台も車が停まっていた！

あちゃー先客が居たか。

しかも二人も居るってことは、だいぶ待たなきゃならいぞ。

こりゃ、先に他の用事を済ませてから、またここへ戻って来よう。

　

貴重な休み。

順番待ちに時間を割きたくはない。

他に用事のあった、ホームセンターへと向かう。

必要なものを購入し、30分ほど時間をつぶしたところで、再び床屋へと戻る。

　

！

車が減っていない！

どういうこった。

いつもは おばちゃん、新聞片手に昼ドラ見ながら まったりしていて、

閑古鳥が鳴いているのに、今日に限ってお店が繁盛してやがる。

　

　

ええい。

この店はやめだ。

気乗りしないが仕方がない。

家にほど近い、ヘアサロンへと向かう。

そこは、若いニイちゃんネエちゃんのスタッフが複数いる、

若者向けの ちょっとシャレた感じの床屋。

　

福岡へ戻ったばかりの頃、数回ここへ通ったものの、

一度、耳たぶを剃刀でやられて、以来、行くのをやめた。

あのとき謝罪のみで、値引きもしてくれなかったのと、

やっぱ、若いニイちゃんネエちゃんだらけの雰囲気が馴染めなかった。

自分は 年配の夫婦がやっているような、昔ながらの床屋がいいんだ。

　

そのヘアサロンの駐車場に車を入れる。

･･･？

なんか真っ暗だぞ。

店舗内の照明が灯いていない。

スタッフは一人だけ確認できたものの、なんだかカウンター内で作業中。

客の姿もなく、営業している様子ではない。

月曜じゃないし、休みではないはず。

なんかよう判らんが、臨時休業とか？

　

まあ気乗りしなかったし、ここでの散髪は諦めて車を出す。

うーん･･･どこへ行こうか。

床屋、どこにでもあるけれど、いざ行こうとなると二の足を踏んでしまう。

ここは･･･駐車場がないか。

ここは･･･あれ？シャッター降りてる。

おっ！グルグル回ってる！！

先客居るわ･･･。

　

カーステからは、CD再生でMAXが流れているが、

脳内で流れているのは、たまの名曲（迷曲）、“床屋はどこや”。

　

そうして、何軒もの床屋をスルーしてゆき、けっきょく職場近くの床屋へ―。

休みの日に、車で片道一時間近くかけて、

職場近くの床屋へ行くという、なんともアホな行動に。

去年、仕事帰りに寄ったことがある床屋。

一度行ったことがあれば、安心感があるというもの。

　

　

一年ぶりにこの床屋でカット。

スキンヘッドの店長らしき男性と、すらっとした女性スタッフと、

ロン毛を結った、チャラそうな若いニイちゃん店員の三人も健在。

　

軽快なハサミさばきに安心するも、不意に襲われる。

床屋に行くと、なぜか起こる頭痛。

乗り物酔いとか3D酔いの際に感じる、不快な重たい頭痛。

この症状に襲われるの、自分だけだろうか？

今回はひどくって、数日経った今でも頭痛が続いている。

　

しかもだ。

すんごくダサい髪型にされてしまう。

伝え方が悪かったのだろう。

途中経過を見せられたけれど、時すでに遅し状態で、納得するしかなかった。

あれで、ダメっていっても、丸刈りにするしかなかった･･･。

やっぱりいつも行ってる、おばちゃんのとこに行くべきだった。

　

ああ･･･早く髪 伸びてくれ。

というか、頭痛 はやく引いてくれ。

　

　

たま とこやはどこや

前も貼ったけれど、また貼る。

床屋の話題になると、やっぱりこの曲が頭に浮かぶ。