懐かしの駄菓子紹介、その3。
今回はオリオンの“ココアシガレット”。
見たまんま、名前のまんま、タバコを模した形状のお菓子。
タバコに憧れる子どもをターゲットに生み出されたのだろう。
実際、子どもの頃、これを食べる際は、
大人がタバコを持つのと同じように、人差し指と中指でこれを挟んで持ち、
吸うマネをしながら、かじって短くしながら食べていた記憶がある。
今は“超”の付く、嫌煙家だが。
小箱を開けると、小袋に入った長さ5cmほどの、
ベージュというか、アイボリーというか、
そんな色した細長いスティック状のお菓子、“シガレット”が6本入っている。
これで30円。
当時の価格や内容量、大きさなどを覚えていないが、
これも他の駄菓子と同様、おそらく値上げが図られているのだろう。
えらく硬い質感で、シガレット同士をぶつけると、“キン キン”と音が鳴るほど。
コーンスターチや片栗粉が主原料の、ふつうのラムネ菓子とは異なり、
ブドウ糖が主原料のためか、デキストリンで固めてあるのが原因か、実際かなり堅い。
口に含んでもラムネ菓子のように溶けず、やはりボリボリとかじらなければならない。
これが歯周病で歯根と歯槽骨をやられた歯にはけっこう堪える。
味は子ども向けの菓子としては、なかなかおつな味で、
やんわりココア味で、ハッカの清涼感がプラスされていて、
さながら禁煙グッズのような(禁煙グッズを味わったことないが)味わい。
30円だったら、大人買いしてもいいかなと思う味。
ただ堅い・・・。
バリエーションもある。
抹茶もココアシガレットと同様に堅かった。
けっこう苦味が利いていて、“大人の~”と書かれてある能書きは正しい。
なんでも純抹茶を使用しているとのこと。
抹茶のみ、なぜか小袋が銀色のアルミ仕様で価格も50円と高め。
オレンジは、ココアや抹茶に比べ、ガクンとお子さま向け。
やたら甘く、また堅さもやや抑えられているように感じた。
これのみパッケージが異なっていて、本当のタバコのようなデザイン。
ブルーベリーもオレンジ同様、甘く、やや堅さ抑え気味。
ただ香料がすごい、袋を開けたとたん、ブルーベリーのあの香りが漂ってくる。
オレンジもブルーベリーも、パッケージの下に小さく書かれた、
“無果汁”の文字がまぶしい。
実は子どもの頃、ココアシガレットは大して美味しいと思わなかったお菓子で、
おそらく二十数年ぶりに食べたと思うが、
大人になった今食べてみたら、意外と美味しかった。
他のバリエーションの味もなかなか美味しく、また店で見つければ買って食べるだろう。
堅いけれど・・・。
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