よろず戯言

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チロルチョコ

2012-02-15 02:14:22 | グルメ

懐かしの駄菓子・・・とはいえない。

コンビニでもスーパーでも販売されて、

味のバリエーションも多数、季節限定や他メーカーとのコラボ商品も多数、

今も変わらず駄菓子の王に君臨する、一粒10円のチョコレート、チロルチョコ

チロル算という言葉があるように、10円商品の代名詞。

我が地元 田川が誇る、松尾製菓の大ベストセラー商品。

今年で発売50周年を迎える。

半世紀も愛され続けるのはなかなかのものだと思う。

 

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三つ山30円のものは、50周年記念の特別パッケージ。

寝袋プレゼントキャンペーンみたいなのもやってるようだ。

下の二つは、コンビニ・スーパー用のバーコード付き20円サイズ。

  

3ブロック(三つ山)の細長い形状のチョコレート、

なかにはコーヒーヌガーが入っていて、そのコクのある風味がたまらない。

チロリアン・ハットを被った少年の横顔のシンボルマークが描かれた、

シックなデザインの金の包み紙で包装されていて、

現在30円で販売されているが、これが当初 10円で販売されていた。

 

当時、チョコレートは板チョコがほとんどで高級品。

子ども達は食べたくても、わずかなお小遣いでは到底買うことはできない。

そこで当時の二代目の社長が、貧しい子ども達にもチョコレートが食べられるようにと、

原価を抑えるため、中に“チョコレート”の規格を満たす、

ぎりぎりのラインまでヌガーを詰め込み、10円という価格で販売することが可能になった。

1962年、チロルチョコ誕生の年である。

  

これが大ヒットして、現在に至る。

途中、オイルショックにより製造コストが上がり、徐々に値上げを計ってゆき、

当初の三つ山のものは30円に、そして新たに一粒10円の商品展開をスタートさせた。

近年も原料高騰によって苦境にあえいでいるが、

それでもなお、大きさも変えることなく10円で販売され続けている。

 

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撮影用に包装紙めくったら、まさか同じ図柄が出ようとわ・・・。

 

そんなチロルチョコ、実は数年前に田川の松尾製菓から分社して、

チロルチョコ株式会社として、本社機能を東京へ移転してしまった。

販売や企画・営業は、東京の本社で運営されているものの、

商品の製造は今でも、すべて田川の松尾製菓で担っている。

 

Photo

国道201号線沿いにある大きなチロルチョコの看板が目印。

この看板から脇道に入れば、松尾製菓の工場へ通じる。

向こうに見えている山は、五木寛之の小説、“青春の門”に登場する香春岳(かわらだけ)。

 

小学校のときに工場見学に行った覚えがある。

もう20年以上前だから、当時とは製造ラインなどまったく異なるだろうが、

今現在でも大手菓子メーカーのものと比較すれば、それほど大きくない工場。

そこで、全国へ出荷する数十種類以上の商品を一手に製造している。

 

それが災いしてか、今年のバレンタイン目前にショッキングなニュースがあった。

チロルチョコといえば、バレンタインにおいては、義理チョコの代名詞でもある。

その書き入れ時に生産が追いつかなくなってしまい、

一部商品が納品不能に陥り、商品が店頭から姿を消すところもあったようで、

とうとう本社が新聞にお詫び広告を掲載するほどの騒ぎに・・・。

 

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バリエーションいろいろ。

最近のものだと、ミントチョコ,シナモンオレ,北海道チーズ,しおパインが美味しかった。

あとどうか、ガナッシュを復刻してください・・・。

 

東日本大震災の影響で、東北地方にあった、

電化製品や自動車の部品メーカーが相次いで、北九州地区に移転してきた。

そちらに雇用が大量に発生したため、この書き入れ時に充分に人員を確保できず、

生産ラインがフル稼働できなかったためとしている。

地元の生活保護もらいながらパチンコしてブラブラしている奴らを雇えよ・・・。

いやそんなクズは使えないか・・・。

 

工場のすぐ近く、国道201号線沿いにチロルチョコの直売所が設けられている。

ここでは、通常商品が販売されているのではなく、

角が欠けていたり、中身(ヌガーやゼリー等)の装填ミスのものだったり、

包装エラーだったり、またウエハースチョコなどの切れ端など、

そういった工場から出た、商品にならないものが、超お買い得な値段で袋売りされている。

地元民の特権で、5~60粒入ったものが300円で買えてしまう!

 

が、近年 それが口コミで広まってしまい、

また、以前は雑草と残土だらけの空き地にぽつんと建った、

小さく粗末なプレハブ小屋で販売されていたものが、

きれいに舗装・整地された場所で、シャレた店構えでリニューアルオープンしたせいもあり、

遠方から買い求めて来る人も増えてきて、アッという間に売り切れてしまう。

 

先日の休みに、この記事のネタ収集ため、昼前に直売所へ行った。

10時から17時まで営業しているが、

たまに昼休みに、ここへチョコを買いに行くお母ん曰く、

「早いときは昼休みに行っても、ほとんど残っちょらんばい。」

じゃあ充分に商品がある午前中に行くべき!

そう思って、11時前に店に行ったのだが・・・。

 

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商品が完売だと!?

1時間も経たずにか!?

 

なんだよ・・・がっかり。

品薄なのは、先述の人員不足のせいもあるのかもしれんな。

シャッターと完売・閉店の張り紙を撮影中にも、次々と客が来る。

明らかに遠方からツーリングがてら訪れたであろう、ひとりのライダーが、

ヘルメットを脱いで恨めしそうに張り紙を眺めていたのが印象的だった。

自分ら地元民はいつでも来ることができるからいいけれど、

こういった遠くから来たひとは、さぞ悔しかろう・・・。

  

同じ軒にある、セブンイレブンに入ると、

さすがチロルチョコのお膝元、専門の売り場があって、色々なグッズが売られていた。

チロルチョコ商品そのものはもちろん、

文房具やキーホルダー、ストラップなど様々なものがあった。

せっかくなので、いくつか買って帰った。

 

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甘ったるい香りを部屋に充満させて、甘いものを食べた気分に・・・。

これダイエットに使えないかな?

 

ぷにぷにした、柔らか素材のチロルチョコ・ストラップ。

コーヒーヌガーとミルクのアロマキャンドル。

そして、コーヒーヌガーの香りのインセンスコーン。

まだ焚いて、その香りを匂ってはいないが、火を灯す前から甘ったるい匂いが・・・。

 

それからこんなのも見つけた。

 

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ブラックサンダー×チロルチョコ

ブラックサンダー×チョコボールがメチャウマ!

ブラックサンダー恐るべし!

 

森永製菓チョコボール(キャラメル/ピーナッツ)と、

有楽製菓ブラックサンダーとの、トライアングルコラボ!

チロルチョコ,チョコボール,ブラックサンダーそれぞれが、

他二つのそれぞれの商品とコラボレーション。

ふだんライバル関係にある菓子メーカー内での夢のようなコラボレーションだ。

どれも、かなり美味しい。

各メーカーの看板商品同士のコラボなんだから、そら美味しさも増幅されるわ。

なくなる前に大人買いしたい。

 

 

そんな地元企業、松尾製菓・チロルチョコ。

50周年は一区切りとし、次は100周年を目指して欲しい。

その頃にゃ、工場そのものも移転してたりして・・・。

 

10円あったら、チロルチョコ!

 

5円チョコ・・・“ごえんがあるよ”もよろしく。

 

放映直後に物議を醸し、抗議が殺到してすぐに差し替えられたCM。

そりゃそうだろ・・・。

 

 



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