自分はガンダムおたく、通称“ガノタ”である。
ガノタなど、まあこの世代の男には珍しいこともなく、
とくに恥ずかしいとも思わないので、隠すこともなくおおっぴらにしている。
なので、マリオカートのフレンドさんらには周知の事実であろうし、
ドラクエに至っては、そういうチームに所属しているので、
「なにを今さら・・・」と言われてしまうかもしれない。
で、このブログに「ガンダム」というジャンルを設けてはおれど、
ガノタのくせにガンダムの記事が圧倒的に少ない。
ガンダム記事を書こうとすると、他ジャンルの記事以上に凝ってしまい、
資料集めやらなんやらに時間がかかってしまうのが目に見えている。
それにガンダム関連のブログなどネット上に氾濫しており、
今さらストーリー紹介だの、モビルスーツ紹介だの、
ガンプラ作成日記だの書いたところで、新鮮味に欠ける。
だがしかし、やはりなにかガンダム関連の記事を定期的にも書いて、
ちょっとでも「ガンダム」ジャンルの記事を増やしたい。
ここをちょくちょく覗いてくださっている方のなかに、
ガンダム大好きなドラクエのチームの人も居るだろうし、
やっぱりそういう方が読んでくれているのならば、
自分のガンダム熱をもっと放出すべきだと考えた。
ガンダム関連の記事を定期的に書くならば、なにかテーマを決めた方がいいだろう。
色々考えて思い立ったのが、モビルスーツではなく、登場人物にスポットを当てること。
ガンダムにはシリーズ通して、数多くの登場人物が居る。
メインキャラから、ほんの脇役まで、実に味のあるキャラクターが多い。
彼らのセリフのひとつひとつは、ずっと受け継がれてネタ使用され、
彼らの行動のひとつひとつが、ずっと語り継がれてネタ再現される。
そんな登場人物を紹介するとしても、
単にプロフィールやら劇中の登場シーンを解説して記事にしても面白くない。
ここは登場人物に、さらにテーマを絞る。
ガンダムの登場人物といえば、やはり「死」。
他のアニメにはあり得ないくらいにキャラクターが死ぬ。
主人公に対しての敵役ならば毎回死ぬアニメもあろうが、
ガンダムでは主人公サイドであろうが敵役であろうが、
脇役だろうが主要キャラだろうが、バッタバッタと死んでゆく。
このブログで新たにガンダムの記事を定期的に書いていく。
そのテーマが決定した。
“宇宙世紀に散ったキャラクターたち”。
“宇宙世紀に”と冠したのは、自分が宇宙世紀もののシリーズしか観ていないこと。
いわゆるU.C.モノ。
なので非U.C.モノは語ることができないため、
初代ガンダム~Vガンダムまでの作品での紹介とする。
ただし、MSイグルー,戦慄のブルー,AOZ,ガンダムセンチネル,ガンダムUCは、
観ていない(読んでいない)のでU.C.モノの作品だが除く。
なお、これ2年以上前から温めていた企画だったりする。
前置きが長くなったけれど、宇宙世紀に散ったキャラクターたち、
栄えある第一回目は、「機動戦士ガンダム」より、マチルダ・アジャン。
マチルダ・アジャン。
地球連邦軍・本部ジャブロー基地所属の補給部隊隊長、階級は中尉。
ショートヘアの快活で端正な容姿の女性士官。
地球に降下したものの、敵の勢力圏内で孤立無援のホワイトベースに、
レビル将軍からの特命を受けて、ミデア補給艦で支援に向かう。
たび重なる戦闘でホワイトベースは艦もガンダムはじめ積載MSも損耗がひどく、
クルーたちの疲弊もピークに達していた。
そんななか、彼女による補給はホワイトベースやMSを蘇らせ、
クルーたち(とくにアムロはじめ若い男性)の士気も維持できた。
アムロにとって初恋の女性とされている。
その凛とした出で立ちに魅了され、思わず見入ってしまい、
フラウやブライトの声が聞こえないほど。
ブライトやリュウから言われた命令や指示に反感を抱くことはあっても、
マチルダに言われたことは素直に聞き入れていた。
幼馴染のフラウは、アムロの態度に焼餅を妬く。
よく見るとマチルダさん、カイ含めてちょうど12人!
あるとき、カイが自前のカメラでマチルダ中尉を真ん中に、
記念写真を撮ろうとしていた際には、若いクルーがこぞって押し寄せ、
アムロやカイだけでなく、若いクルーが皆マチルダ中尉に憧れていたことが判る。
男勝りな性格で、また責任感も強く、
任務全うのため危険を顧みずに行動する。
黒海沿岸でホワイトベースのエンジンの修理が完了しないまま、敵MSが迫ってきた。
相手は“黒い三連星”と呼ばれる、三人組のジオンのエースパイロット小隊。
強敵を相手に、アムロのガンダムは苦戦を強いられる。
ガイア,オルテガ,マッシュの三人組のドムが繰り出す、
“ジェットストリーム・アタック”に翻弄されていた。
アムロとホワイトベースの危機を察したマチルダは、
戦闘能力のないミデアで、戦闘エリアに突入する。
アムロのガンダムを仕留めようとしていた、オルテガのドムに体当たり攻撃をしかける。
間一髪アムロを救った彼女だったが、
直後、ドムによってコクピットを叩きつぶされ、ミデアは墜落して爆発する。
その身を呈して、ホワイトベース部隊を守ったのだった。
マチルダの死はホワイトベースのクルー達に大きな衝撃を与えることになる。
オデッサ作戦終了後、戦死者への哀悼儀礼の際、
アムロは心のなかで彼女の名前をつぶやき、最後は泣き叫ぶ。
セイラは自分の未熟さを悔い涙を流し深く詫びる。
リュウの死もあり、クルー達は深い悲しみ覆われると同時に、
この戦いに対する強い意思が芽生えたときだった。
初登場時、やけに偉そうな女性に思った。
立場からして当然といえば当然だが、
ブライトやミライにも命令・指示するような態度、
自分より階級が上のはずのセキ大尉に修理を急ぐよう命令したり、
(セキ大尉は技術士官なので通常の士官より階級が下に見られるとか)
いち部隊の隊長という立場上、当たり前なのだが、
なんとなく偉そうに映って、子どもの頃あまり好きでなかった。
大人になってからは見方が変わり、
「あなたはエスパーかもしれない。」という台詞どおり、
アムロに“ニュータイプ”であるという自覚を持たせた最初のひとで、
戦士として成長させた、キーマンであったことや、
「なぜ戦っているのですか?」みたいなアムロの問いに、
「戦争という破壊のなかで、唯一、物を作っていけるからかしら・・・?」と回答した、
男勝りなのに、どこか母性本能を現すような女性らしい感性を持っているところ、
そしてなによりも、ジャブローに婚約者が居たことなど、
大人になってから、彼女のカッコよさ(素敵さ)が解ったのだった。
個人的にマチルダさんが死ぬシーンよりも、
その後、ホワイトベースのクルーが哀悼込めて敬礼するシーンでどっと来る。
連邦・ジオン両軍の兵器のおびただしい残骸の上を、ホワイトベースが進んでいく。
バックに「風にひとりで」が流れ出す。
この時点でもうジワっとくる。
キッカ達がリース、花束を投げる。
ここで感極まる。
セイラのつぶやきに涙が出てくる。
アムロの心の叫びに涙が止まらなくなる。
所有していたマチルダさんのフィギュア。
ガンダム・ヒロインコレクションかなにかだったと思う。
オデッサの戦いののち、地球での勢力が大きく変わる。
ホワイトベースは大西洋を抜け、無事に南米のジャブローへと辿り着く。
マチルダ補給部隊の支援があってこそだったはずだ。
ジャブロー基地にて、アムロはマチルダのフィアンセだったウッディ大尉と出会う。
そのウッディもまた、ホワイトベースを守るため、マチルダと同じ運命をたどる。
彼との出会いもまた、アムロに戦士としての自覚をひとつ生まれさせるのだった。
ガシャポンのSDガンダムでは、オルテガのドムとミデアとで、
マチルダさんの最期のシーンを再現可能。
そのシーン自体の情景フィギュアもある。
クレーンゲームの景品だったかな?
こんな情景フィギュアもある。
こんなのまで集めるのは本物のマニアだろうな。
残骸のなかに、ミデアの一部があるのが判る。
所有していたマチルダさんのトレカの一部。
カードダスのSDガンダム外伝。
マチルダさんは“聖機兵物語”に、ベラ姫の侍女として登場。
こんなフィギュアまである。
幻の花嫁衣装。
ハロカプだったかな。
ガンダム記事企画、“宇宙世紀に散ったキャラクターたち”。
ただの人物紹介とコレクション紹介になってしまったけれど、
それぞれの人物に対する、個人的な思い入れやらも書いていこうと思う。
ガンダム好き個々に、それぞれ異なる思い入れや見方があるだろうから、
この記事で、その違いなんかを楽しんでもらえればと思う。
次回は、想いを寄せる女性を守るため、身を呈して宇宙に散った恋に不器用な武骨過ぎる男。
ガンプラのミデア輸送機。
未組立て。
以前デパートで見つけて購入したカレー。
その名も“幻のじゃがいもマチルダがゴロっと入った十勝めむろカレー”。
あまりよく覚えていないけれど、まあまあ美味しかった。
じゃがいもが幻のくせにゴロっと入っていたのも確か。
めむろがアムロだったらなおよし。
ガンダムおたく、通称”ガノタ”と言うのですか・・始めて知りました!
自分はどうなんだろう?
まあ、今の40代~50代の男性の大半は”ガノタ”かと思いますが。。
さて・・これから“宇宙世紀に散ったキャラクターたち”と言うテーマを
定期的に記事にされるとか・・期待してます。
※まあ当然、武さんの出来るペースで!
ちなみに・・確かに「U.C.モノ」ではありますが、Vも含めますか!!
これ、散ったキャラクター半端ないのでは??
「シュラク隊」あたり、もう勘弁してくれ~ってな感じでしたからね!
で・・今回の「マチルダ」さん。
今でこそ、一般の方々には女優として、子供には「アンパンマン」の中身
(あんこじゃないよ!)として有名な戸田恵子さんですが、
”ガノタ”連中からすれば、戸田恵子=「マチルダ」さんですからね!
(ですよね?、自分も女優として知られる前から知ってましたから・・)
当時から中の人の名前を覚えてしまうぐらいインパクトありました。
アニメの絵的に見ても、何にしてもオレンジ色の髪の毛の透明感!!
他のキャラは、黒の輪郭線を描いた上に髪の色を塗っていたのに対し、
「マチルダ」さんは、黒の輪郭線が無いんですよね!
何かフワッとしていて、触ってみたい様な!(危ない!)
初登場のレビル将軍からの特命は第九話と意外と早かったんですよね。
有名な台詞「親父にも打たれた事無いのに!!」の回ですね!
光る背景に凛と立つ「マチルダ」さん、描き方も特別扱いですよね!
「あなたはエスパーかも知れない」の台詞も、この時の物!
ブリッジから立ち去り、エレベータ内で敬礼する「マチルダ」さん、
そして「アムロ」・・
「一瞬の香りを残してマチルダは去った。アムロにとってそれは始めて
知った女性の香りであったのだろう・・」(永井一郎氏のナレーション)
その時の「フラウ」の「あっかんべ~」が可愛らしく!!
この初登場時のシーンは良く覚えています。
※すみません、永井氏のナレーションはビデオで見直しました・・
オデッサ作戦準備から黒い三連星までの「マチルダ」さんは、もう色々と
有りすぎて、単純にストーリー解説になってしまいますね。
「カイ」君、この作品が今の時代の作品ならば、
カメラも苦労しなかったろうに!(デジカメでは面白味は無いですが。)
確かに「アムロ」の成長に欠かせない人でした。
上の初登場の時も、かなり精神的に病んでいた時の事でしたし・・
「マチルダ」さんが戦いに散り、「ウッディ」大尉も散り・・
その都度、成長して行った様な・・
さて・・次は誰なんでしょう・・
かなりマイナーなキャラでも答えられそうな自分は、やはり”ガノタ”?
では~!
コメントありがとうございます。
“ガノタ”はひょっとしたら2ちゃん用語なのかもしれません。
自分の知り合ったガンダムおたくの方々はほぼ、
この言葉を認識しておりますので、にょきさんはガノタではないのかも・・・。
・・・と言いたいところですが、それだけの知識あれば充分“ガノタ”かと。
れいなさんとこのコメントなんか読む限り、自分よりも上だと思います。
戸田恵子さん、そういえば記事にそれを書くつもりでいたのに、
すっかり忘れていました。
アンパンマンもですが、自分は鬼太郎(二代目かな?)のイメージが強いですね。
役者さんとしては、ショムニですね。
で、マチルダさんですが、
子供の頃は彼女の魅力がまったく解らず、
アムロの初恋相手ってなっていて、それがすごく疑問でした。
そばに居るフラウやセイラさんの方がよっぽどかわいいじゃん!
・・・と、実に子供らしい疑問でした。
マチルダさんの描写についての細かい考察はさすがです。
自分は髪に輪郭がないなど、考えたこともなかったです。
でも鮮やかなオレンジ色が際立っていたことは確かですね。
キャラクターデザイナーの安彦氏が、少女のデザインは得意だが、
大人の綺麗な女性のデザインが苦手らしく、
絶世の美女という設定だった、イセリナが大不評だったため、
マチルダさんのデザインに苦悩し、
あえて女性らしい髪形をさせず、ボーイッシュにして、
髪の色と唇(口紅)を際立たせた結果、
大好評を得たというのをどこかで読みました。
マチルダさんの髪の色、本当はアムロと同じ茶色なんですよね。
ファーストにおいて、アムロ達に大きな影響を与えた人物で、
“ニュータイプ”というワードをホワイトベースで使ったのも、
彼女が最初だったかと思います。
そして観た人に印象深く残る、壮絶な最期を遂げた人物であり、
“宇宙世紀に散ったキャラクターたち”
このテーマの記事の最初を飾るのに相応しいと思い、
テーマを決めた瞬間、もうマチルダさんがスタートだと決まっていました。
次回の人物は、にょきさんならば、
あの一行ヒントでもうお判りかと思います。
なるべく月に一度でも定期的に掲載していこうと思っています。
もちろんVガンダムからも多数登場予定です。
というか、このテーマでVガンダムを出さないわけにはいきません!
Zと同じくらい・・いやそれをゆうに越える死者の数ですからね。
では次回をお楽しみに~。