HURUSATO
雪のあぜ道を越えて、生まれた町へ行く。
いつの間にか、日は傾き、夜のとばりが訪れる。
そこに、立ちはだかるのが松本城。
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OSIRO
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そういえば小さい頃塾の帰り一人この城の前を通って家まで帰っていきました。
なんともいえない威圧感が夜の松本城にはあって、怖くて、たまらず走って家まで帰りました。
あの頃からだいぶ時は流れていますが、ヤッパリあの威圧感は健在!!
なんだか自分の心を見透かされているような、悪いことはできないようなそんな感じを受けます。
松本城はその黒さから別名〔カラス城〕と呼ばれていますが、なんだか夜になると白さばかりが目立って、想わず「白玉城!!!」って叫んでやりました!!
そしたら、ベンチに座っていたカップルにくすくすと笑われました〔笑〕
☆恥ずかしかったのだ☆
そういえばよく小さい頃先生に言われました。
「お城の石垣は7つが1つの石を支えている、支えている石も7つの石に支えられている、全てが支えあっているんだよ」と。
もしその一つが外れてしまったら、お城は傾いてしまうのですね。
じゃあ、お城を攻めた武将達は石垣を壊すことをやったのかな???
そんなことを考えているうちに辺りはどんどん冷え込んできて、雪が舞い始めたのであわてて車に駆け込みました!!!
車から見た松本城は、雪に覆われて見る見るうちに本当の【白玉城】になっていきました。
でもとても美しい。
気品に満ちている。
容易には近づけない、凛とした優しさ、冷たさ、そして厳しさ。
松本城,お前は何を経験してきたのかい??
あのお城に負けないぐらいの大きさになるにはまだまだだなー。
でも逃げずにいつか真正面で受けとめたるぜ、
その日を楽しみに。