前にも書いたように僕は今はとある漫画喫茶で深夜働いている。
以前は逃亡犯を見張ったりしていたのだが、今はホームレスのおっさんと話すことが多くなってきた。
そのおっさんは、週に二、三回訪れてはナイトパックを使って朝を過ごす。
「俺のいつも寝てるところは橋の下だぜ、けっけっけっけ」そんなことを言いつつ「広い部屋空いてるかい」と言ってなんとしてもペアーシートを独り占めしようとするのだ。
最近は寒くて外で寝るのが辛いらしい・・・
しかしおっさん、漫画喫茶来る金はいつも持ってるんだよな。
年金はもらってるのだろうか。
よくわからんが、朝方僕に、「コーヒーついでくれ」と頼んでくる。っていうか俺はいつぱしりになったんだ?
いろいろ考えるけど、僕はいつも断ることができないみたいだ。
そしておっさんは人生を語る・・・
すべてパチンコか、雀荘での出来事。
これで稼いでるのかな
それでも、自分の息子のように思ってるのかなーとか考えると、ふんふんと首を縦に振って相槌を打ってしまう。
いつの間にか少しだけおっさんが来るのを待ちわびてる僕がいる。
でもおっさん、臭くて他の人に迷惑だから体はきちんと川で洗ってくれ。
それから来るならきてくれ。