左/何やら巨大な鳥の巣のような(生?) 右/枝を積み重ねた塚・墓のような(死?)
2024年上半期で面白かったことのひとつ、2月12日、静岡県立美術館とその裏山で天地耕作(あまつちこうさく)を観た。観るというより民俗学的に体験したということか。24日には村上誠氏と赤坂憲雄氏との対談「円環が産まれ、壊れるとき」聴講にも再訪したのだった。
天地耕作は旧引佐郡出身の村上誠、渡兄弟と山本裕司によって1980年代から2003年まで続けられた、同地域を主な舞台としたアート活動。その場の立木や斜面の傾斜、水の流れなどをそのまま取り入れた作品は、〝縄文〟のようなエネルギーに充ちていた。「彼らは伝統芸能や遺跡などを、民俗学者や考古学者のように(あるいは彼らの言葉によれば蟻のように)フィールドワークし、生や死といった根源的なテーマに迫りました。」(同展チラシ)。フィールドワーク=這って歩き廻ることから生まれてくるもの、見えてくるものは、山でも何でも面白いものなのだろう。
野外展示の会場MAP、此処は古代の埋葬の場所でもあったのだ
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