体験をしてもらいましょう。家庭での学びは、体験を通して伝えていくものです
>ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。会場は公共ホールや、スタジオ、美術館やカルチャースクール、ビルの1室、学校の教室を利用するなど様々。
>workshopとは、本来「作業場」や「工房」を意味するが、現代においては参加者が経験や作業を披露したりディスカッションをしながら、スキルを伸ばす場の意味を持つようになっている。
ワークショップ(ウィキペディア・パソコン向け)
ワークショップとは体験型講座です。受け身で聞くだけではなく参加者自身が試し参加することで、より理解を深めワークショップ終了後も具体的なスキルとしてその体験が活かされます
すべての講座をワークショップとして展開は出来ません。その場その時間内で出来ることは限られます。参加者に経験が乏し過ぎれば成り立ちませんし、参加者の知識や経験はまちまちです。さらに参加者と目的や目標が共有されなければなにも残せないでしょう。ですが参加する楽しさは共有がしやすく他に替えがたい。参加者自らがこれから学ぶ"きっかけ"だとすれば大きな効果が期待出来ます
わたしたち塾講師が教務力を上げるには、知識を増やすことと表現の精度を上げることです。表現の精度を上げるには「問いかけ」を練る必要があります。目的や目標を明確に共有し、具体的なスキルとしてカタチにする問いかけを。それには板書やプリント教材を書くことそれから体験型授業を取り入れると有効です。特に体験は授業の導入に応用が出来ますね。いや良い授業ってのは昔から体験型だった気もします
題材は、わたしたちが日々おこなう「日程の逆算」です。学校でテストはやりません。そのためか(一定の成績があるのに)出来ないまま大人になってしまう例が見受けられます。いつも締切ギリギリになってしまい信頼が得られない。やるべきことが何を目的とし何の役に立つのか実感出来てないからだと思います。わかりやすく手取り足取り準備してもらえることが当たり前になっているからかも。でもそれは「お客さん」であるあいだだけのことです。職場に立つ前に身に付けておかなきゃなりません
言われたことは出来るけれどそれ以上ではない子どもたちにきっかけを作りたい
テストされなくとも欠かせない経験があります。職場で指導してもらえる期待は出来ません。定期試験準備などで体験済みだという扱いです(学歴や学校成績が見られるわけです。ムラが少ないと入社時に有利です)。身に付くかは当人の体験次第です。ならば体験をさせればいい。あなたの経験をきちんと伝えるだけで充分です。大人になるまでにみなが身につけるべきスキルなのですから、専門的な知識も特別な経験も必要ありません。家庭での学びって体験を通して伝えていくものです
以下ワークショップの時期は11月。中三は共通テストが終わり三者面談で志望校を決定していく時期になります。学校でも塾でも他の学年の意識付けに最適です。なお塾講師として相手にきちんと伝えるつもりなら相応の準備は必要ですよ
学年・学級:
具体的な目標が未定な小五・中一二・高校生のなかから指定および希望者。塾内複式授業
題材:
入試まであと何日?
題材について:
受験までの日程を逆算させ、自覚を促すきっかけをつくる
・言われたことをこなすに留まっている
・板書やメモの習慣に欠ける
・生活のなかで自ら日数を逆算した体験がない
・合計日数を出すため月ごとの日数の違いを知る
・用意された問題文ではなく、具体的な課題から自ら式を立て書き出す
・カレンダーなどのツールや示された例題を積極的に利用する
・試算し自らの状況に合わせて残り日数を示す
準備:
カレンダー、ホワイトボード、筆記具指示、ニシムクサムライのプリント人数分
プリント項目:
・ニシムクサムライの説明と計算例
・板書スペース、計算スペース
・タイトル「わたしの受験まであと□日!」
・記名欄、提出日、指導者名、指導コメント欄、保護者確認欄
プリント記載例:
読み上げます。筆記具で文章をたどりながら聞いてください。読み終わったあとで質問は受け付けますから質問したいところに線を引いておいてください。メモをとっても構いません。最後にそれぞれ一人ずつ回答し提出してもらいます。質問は読み終わったあとですよ
あなたが仕事をするとき月単位の日数計算をしなければなりません。ギリギリセーフはありません。仕上がりが悪ければ次から頼まれなくなります。そのためには早く始めて余裕を持って終わらせればいい
あなた方それぞれに残り日数の逆算して余裕を持って仕上げるトレーニングが必要です
受験に運やオマケはありません。受験者全員の公平さが最優先です。そして受験生全員に時間は平等です。与えられた時間を使って合格に必要な実力をつけたひとが合格します
来春の熊本の高校受験は、1月24日の私立高校奨学特待・専願生入試からスタートします。熊本県内の中学受験は12月から、その出願締切(志望校決定)は11月。大学センター試験は1月14日からです
受験生としてあなたに与えられた残り時間を自ら求めてください
ヒントを用意しました。「西向く士(さむらい)」。「士」と書いてサムライです。漢数字として見れば十と一ですね。ニシムクサムライで「2、4、6、9、11月」は小の月。28日ないし30日しかない月のことです。つまり「1、3、5、7、8、10、12月」は31日ある大の月です
読み終えました。質問をどうぞ
質問が済んだらいっしょに例題へ進みます。途中を見たいので板書や計算は消さずにすべて残しておくこと。板書はしておかないとあとで解けませんよ
[例題1]
今日が11月5日として11月12日にテストが始まります。あと何日残っているでしょうか
(板書スペース)
板書・説明例:
計算で求めます。「残り」は引き算ですね。ただし「今日」を引いてしまうと「今日」が日数に入っていません。だから、今日が11月〇日として11月△日にテストが始まるのなら
(残り日数)=△-○+1
計算が終わったら最後にあなたの目的に合わせ回答をします。目的は余裕を持ってテスト勉強をし実力を上げるです。あなたは余裕をどのくらい取りますか。また11月△日にテストが始まりますからこの日は残り日数に入れて良いでしょうか
(計算スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
理由:
[例題2]
今日が11月5日として年明けの1月12日にテストが始まります。あと何日残っているでしょうか
(板書スペース)
板書・説明例:
月をまたぐので分けて考えます
1)今日11月5日から11月末日までを求めます
2)12月はまるまる1ヶ月分です
3)1月1日から1月12日までの残り日数を求めます
「ニシムクサムライ」も使ってください
(計算スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
[本問]
来春の熊本の高校受験スタートの1月24日まであと何日残っているでしょうか。例題を参考に自分で答えを求めてください。今日勉強できる場合は今日も入れてください
(回答スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
理由:
[おまけのチャレンジ問題]
余裕があればチャレンジしてください。多くの企業(きぎょう)で入社試験として取り入れられる能力検査より植木算です。植木算は中学受験でも定番です
長さ48mの道路の片側に、6mおきに木を植える。このとき、木は何本必要か。
(計算スペース)
所要時間:
説明および質問で20分程度。回答は10分以内。正解者はここで終了。板書やメモをしていない場合は終了後その場で指導15分程度。個人差が大きい
評価:
・内容は問わずメモや板書が出来れていれば評価。出来ていなければ残して書かせる
・板書やメモに準じて回答出来ていれば評価。回答が間違っていれば個別に指導
・独自の解法で正解は即評価。板書やメモに準じた解法も試してもらう
基準は「余裕を持った残り日数を自身が具体的に決める」にしました。正解は複数あります。ここでは正解より体験が優先です。なお計算自体はすぐ終わります。ですが、処理能力や計算能力に関わらず、こういった不慣れな作業に戸惑う子も少なくありません。雑でなければクリアとして構いません
ワークショップ完了後:
・保護者へ今後の指導方針とともに状況を報告。電話や面談を行い家庭での状況もつくるきっかけとする
・定期試験や模試前に残り日数を逆算させ継続し定着をはかる
以上「入試まであと何日?」ワークショップの指導案です。ここで生徒たちの反応を想定し問いかけを準備すれば精度が上がるでしょう
「計画的に!」と叱るより、いっしょに体験をすることです。家庭での学びって体験とともに伝えていくものですから。わたしたち塾講師は表現の精度を上げるため体験型授業を積極的に取り入れています。わたしたちの経験もご利用ください(藤田)
>ワークショップは、学びや創造、問題解決やトレーニングの手法である。参加者が自発的に作業や発言をおこなえる環境が整った場において、ファシリテーターと呼ばれる司会進行役を中心に、参加者全員が体験するものとして運営される形態がポピュラーとなっている。会場は公共ホールや、スタジオ、美術館やカルチャースクール、ビルの1室、学校の教室を利用するなど様々。
>workshopとは、本来「作業場」や「工房」を意味するが、現代においては参加者が経験や作業を披露したりディスカッションをしながら、スキルを伸ばす場の意味を持つようになっている。
ワークショップ(ウィキペディア・パソコン向け)
ワークショップとは体験型講座です。受け身で聞くだけではなく参加者自身が試し参加することで、より理解を深めワークショップ終了後も具体的なスキルとしてその体験が活かされます
すべての講座をワークショップとして展開は出来ません。その場その時間内で出来ることは限られます。参加者に経験が乏し過ぎれば成り立ちませんし、参加者の知識や経験はまちまちです。さらに参加者と目的や目標が共有されなければなにも残せないでしょう。ですが参加する楽しさは共有がしやすく他に替えがたい。参加者自らがこれから学ぶ"きっかけ"だとすれば大きな効果が期待出来ます
わたしたち塾講師が教務力を上げるには、知識を増やすことと表現の精度を上げることです。表現の精度を上げるには「問いかけ」を練る必要があります。目的や目標を明確に共有し、具体的なスキルとしてカタチにする問いかけを。それには板書やプリント教材を書くことそれから体験型授業を取り入れると有効です。特に体験は授業の導入に応用が出来ますね。いや良い授業ってのは昔から体験型だった気もします
題材は、わたしたちが日々おこなう「日程の逆算」です。学校でテストはやりません。そのためか(一定の成績があるのに)出来ないまま大人になってしまう例が見受けられます。いつも締切ギリギリになってしまい信頼が得られない。やるべきことが何を目的とし何の役に立つのか実感出来てないからだと思います。わかりやすく手取り足取り準備してもらえることが当たり前になっているからかも。でもそれは「お客さん」であるあいだだけのことです。職場に立つ前に身に付けておかなきゃなりません
言われたことは出来るけれどそれ以上ではない子どもたちにきっかけを作りたい
テストされなくとも欠かせない経験があります。職場で指導してもらえる期待は出来ません。定期試験準備などで体験済みだという扱いです(学歴や学校成績が見られるわけです。ムラが少ないと入社時に有利です)。身に付くかは当人の体験次第です。ならば体験をさせればいい。あなたの経験をきちんと伝えるだけで充分です。大人になるまでにみなが身につけるべきスキルなのですから、専門的な知識も特別な経験も必要ありません。家庭での学びって体験を通して伝えていくものです
以下ワークショップの時期は11月。中三は共通テストが終わり三者面談で志望校を決定していく時期になります。学校でも塾でも他の学年の意識付けに最適です。なお塾講師として相手にきちんと伝えるつもりなら相応の準備は必要ですよ
学年・学級:
具体的な目標が未定な小五・中一二・高校生のなかから指定および希望者。塾内複式授業
題材:
入試まであと何日?
題材について:
受験までの日程を逆算させ、自覚を促すきっかけをつくる
・言われたことをこなすに留まっている
・板書やメモの習慣に欠ける
・生活のなかで自ら日数を逆算した体験がない
・合計日数を出すため月ごとの日数の違いを知る
・用意された問題文ではなく、具体的な課題から自ら式を立て書き出す
・カレンダーなどのツールや示された例題を積極的に利用する
・試算し自らの状況に合わせて残り日数を示す
準備:
カレンダー、ホワイトボード、筆記具指示、ニシムクサムライのプリント人数分
プリント項目:
・ニシムクサムライの説明と計算例
・板書スペース、計算スペース
・タイトル「わたしの受験まであと□日!」
・記名欄、提出日、指導者名、指導コメント欄、保護者確認欄
プリント記載例:
読み上げます。筆記具で文章をたどりながら聞いてください。読み終わったあとで質問は受け付けますから質問したいところに線を引いておいてください。メモをとっても構いません。最後にそれぞれ一人ずつ回答し提出してもらいます。質問は読み終わったあとですよ
あなたが仕事をするとき月単位の日数計算をしなければなりません。ギリギリセーフはありません。仕上がりが悪ければ次から頼まれなくなります。そのためには早く始めて余裕を持って終わらせればいい
あなた方それぞれに残り日数の逆算して余裕を持って仕上げるトレーニングが必要です
受験に運やオマケはありません。受験者全員の公平さが最優先です。そして受験生全員に時間は平等です。与えられた時間を使って合格に必要な実力をつけたひとが合格します
来春の熊本の高校受験は、1月24日の私立高校奨学特待・専願生入試からスタートします。熊本県内の中学受験は12月から、その出願締切(志望校決定)は11月。大学センター試験は1月14日からです
受験生としてあなたに与えられた残り時間を自ら求めてください
ヒントを用意しました。「西向く士(さむらい)」。「士」と書いてサムライです。漢数字として見れば十と一ですね。ニシムクサムライで「2、4、6、9、11月」は小の月。28日ないし30日しかない月のことです。つまり「1、3、5、7、8、10、12月」は31日ある大の月です
読み終えました。質問をどうぞ
質問が済んだらいっしょに例題へ進みます。途中を見たいので板書や計算は消さずにすべて残しておくこと。板書はしておかないとあとで解けませんよ
[例題1]
今日が11月5日として11月12日にテストが始まります。あと何日残っているでしょうか
(板書スペース)
板書・説明例:
計算で求めます。「残り」は引き算ですね。ただし「今日」を引いてしまうと「今日」が日数に入っていません。だから、今日が11月〇日として11月△日にテストが始まるのなら
(残り日数)=△-○+1
計算が終わったら最後にあなたの目的に合わせ回答をします。目的は余裕を持ってテスト勉強をし実力を上げるです。あなたは余裕をどのくらい取りますか。また11月△日にテストが始まりますからこの日は残り日数に入れて良いでしょうか
(計算スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
理由:
[例題2]
今日が11月5日として年明けの1月12日にテストが始まります。あと何日残っているでしょうか
(板書スペース)
板書・説明例:
月をまたぐので分けて考えます
1)今日11月5日から11月末日までを求めます
2)12月はまるまる1ヶ月分です
3)1月1日から1月12日までの残り日数を求めます
「ニシムクサムライ」も使ってください
(計算スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
[本問]
来春の熊本の高校受験スタートの1月24日まであと何日残っているでしょうか。例題を参考に自分で答えを求めてください。今日勉強できる場合は今日も入れてください
(回答スペース)
答え:「わたしの残り日数はあと□日!」
理由:
[おまけのチャレンジ問題]
余裕があればチャレンジしてください。多くの企業(きぎょう)で入社試験として取り入れられる能力検査より植木算です。植木算は中学受験でも定番です
長さ48mの道路の片側に、6mおきに木を植える。このとき、木は何本必要か。
(計算スペース)
所要時間:
説明および質問で20分程度。回答は10分以内。正解者はここで終了。板書やメモをしていない場合は終了後その場で指導15分程度。個人差が大きい
評価:
・内容は問わずメモや板書が出来れていれば評価。出来ていなければ残して書かせる
・板書やメモに準じて回答出来ていれば評価。回答が間違っていれば個別に指導
・独自の解法で正解は即評価。板書やメモに準じた解法も試してもらう
基準は「余裕を持った残り日数を自身が具体的に決める」にしました。正解は複数あります。ここでは正解より体験が優先です。なお計算自体はすぐ終わります。ですが、処理能力や計算能力に関わらず、こういった不慣れな作業に戸惑う子も少なくありません。雑でなければクリアとして構いません
ワークショップ完了後:
・保護者へ今後の指導方針とともに状況を報告。電話や面談を行い家庭での状況もつくるきっかけとする
・定期試験や模試前に残り日数を逆算させ継続し定着をはかる
以上「入試まであと何日?」ワークショップの指導案です。ここで生徒たちの反応を想定し問いかけを準備すれば精度が上がるでしょう
「計画的に!」と叱るより、いっしょに体験をすることです。家庭での学びって体験とともに伝えていくものですから。わたしたち塾講師は表現の精度を上げるため体験型授業を積極的に取り入れています。わたしたちの経験もご利用ください(藤田)