>「書き出すこと」を強く勧めます
>日記・手紙・連絡帳…携帯メールも気軽で良いですね。外部の誰かに見せるつもりで書くことです。実際に外部の助けを借りるときも役に立ちます。実際、忙しくて余裕がなかったり一人でなんでもやろうとするとうまくいきません。感情的に叱りすぎたり、日によって叱る基準が違ったり、行動ではなく人格を怒ってしまったり…わかっているんですけどね。失敗することが悪いんじゃありません。「わかってくれるだろう」と放置し繰り返すことが 相手を不安にさせます。その後、どう変えていくのか見えるようにしておくことが必要なんです。家族がそれぞれ書き出すことで、それぞれが気持ちを冷静に見つめ直せます。最初はあなたが書き始めるだけでも構いません
>思い出してください。試し行動はそれでしか自分の要求を"表現出来ない"ことが問題なのでした。家族にとっての表現とは上手い作文を書くことじゃありません。少し距離をとって必要なことを伝えるやり取りの手段です。あなたにお子さんに家族に足りていなかったことかもしれませんね。それに気付いたことは喜ぶべきこと。感情をただ投げ合うだけの段階を卒業できるのですから
家族ってどうして苦しいの?(1)|書くことが気持ちを伝える
「相手の気持ちを考えてごらん」、子どもたちに告げたところで期待する結果はなかなか得られません(告げること自体に意味はありますが)。年齢が上がるにつれ特に難しくなります。やりたいことが増え見合う経験に欠ける思春期は、相手の気持ちに思いいたらずやりすぎてしまいます。ヒトは自分の身に付けた基準でしか考えることができないからです
それでも人生経験を積んでいけばおおむね理解できるようにはなります。ですが、経験には時間がかかり個人差が大きい。幸い、相手の気持ちを汲むにはルールが存在します。考えるための道筋を示すルールです。教えたり学ぶことができて誰にでも利用るのがルールです。トレーニングをしましょう。書いてやり取りすることです
やり取りで冷静に伝えたいとき、役に立つのが「論理」です
よのなかの多くが「感覚」です。友人関係、目の前のお客さん、同じ職場で働く同僚や上司、やっぱり感覚が合うかが第一です。だから新卒の就活でも外せません。「空気を読む」ってやつも含まれます。「論理」が一番にはならないでしょうね。理屈が勝るひとってだいたいカドが立ちますし。でもね、仕事柄同業のウェブ記事よく読むんですが知識の羅列と精神論ばっかな気がしてならないんですよ。それだけで生涯やっていけるのかなあって。最初はともかく、40代50代になっても「わかるでしょ」ってだけで押していくのはどうかなあと思うわけで
論理がない職場では上下関係や群れの大きさですべてが決まります。その結果、過去の成功体験から永遠に抜け出せない。現代のような転換期には合いません。英語を公用語とする企業があるのは、語学力もありますが、人間関係を回すために前置きが長すぎてなにも決められないことへの対策でもあるわけです。キャリア(経歴)の後半戦を戦うには感覚"だけ"じゃ続きません。別のチカラも必要です。そんなとき論理は身近な人間関係を越えるチカラになり、学ぶことや教えることができるチカラであると思うんです
論理が唯一絶対の正解じゃありませんが、論理も合わせてあなたのチカラに必ずなりますよ
塾の先生も勉強します。好きだからじゃありません(んなわけねーよ!)。できればしなくて済ませたい。でも、必要なぶんだけは勉強しなきゃゴハンが食べられません。どんな仕事だっておんなじですよね
論理をどう表現・指導をするのか学びます。論理には「接続語の勉強」が定番ですが、もう一歩踏み込みたい。小学生に論理を教える本買ってみました。「子どもの頭がグンと良くなる!国語の力」(出口汪・でぐちひろし)を紹介します。社会で使う力としての国語指導の本です。文学的な表現ではなく、説得力を持つ論理を説明します。低学年から使うことを想定してあるので、ご家庭でも使いやすいでしょう。マンガの部分は本文をそのまま絵にしただけで意味がないなと思いましたけど
成績の取れている子でも引っかかる「論理の破綻」について引用します。記憶力や情報処理の速さで成績が取れている場合、知識量こそ論理だと思いこんでる場合があります。「物知りハカセ」ですね。資格試験などでは間違いと言えませんが、ある段階を超えれば頭打ちです。大学受験では暗記が減っていくのでとんと伸びなくなる。これからの社会の要請に合わせて受験がそうなっているからです
だから論理のトレーニングもしましょう。小学生にだってできますから。書いてやり取りをしてみることです
ここから引用↓
>14 論理の破たんに気をつけよう
>因果関係
>a(原因)だから b(結果)
>理由づけ
>b(結果)なぜなら a(理由・原因)
>a(原因)とb(結果)を入れ替えることで、論理が正しいかどうか、判断することができるのです。
>テストで良い点が取れたらうれしい → (だから)勉強が楽しい
>勉強が楽しい →(なぜなら)テストで良い点が取れたらうれしいからだ
>「テストで良い点が取れたらうれしい」のは、先生や親に褒められたり、時にはご褒美がもらえたりするからであって、そのことは必ずしも勉強すること自体の楽しさにはつながりません。
引用終わり
そこそこ成績が良かったひとほど「論理の破綻」に気付きません。そこで迫力で押してしまいがち。それもある程度は効果あります。ただずっとこれで押し続ければどうでしょう。論理ではないので「素直な子ども」にしか通用しません
「その理不尽さがよのなかなんだよ」、そこで止まるならそれはセンセイの敗北です
良い点が取れたらうれしいから勉強が楽しくなるのは、あなたがそうであって(ここまでは正しい)、全員がそうとは限らない。じゃどうすればもっと広げられるだろうって、もう一歩踏み込んで考えるのが学びなんだと思うのですよ
引用再開(抜粋)↓
第三章 三つの論理とは
A 因果関係・理由づけ
13 なぜだろう?の気持ちを育てよう
14 論理の破たんに気をつけよう
B イコールの関係
15 具体例を出すとわかりやすい
16 比喩
C 対立関係
17 身近な例で対比してみよう
18 予想される反対意見を考えてみよう
書く力をきたえる!伝えるノート 〇年〇月〇日
1、今の気持ち(君がしたいこと、してほしいこと)
大切なのは、他者に対して説明させることです。親だからわかってくれるだろう、といった気持ちではなく、それを誰にでも分かるように表現させましょう。
イコールの関係、対立関係、因果関係・理由付けを駆使しましょう。
2、読む人に伝わるように書こう
たとえば、「今の気持ち」が「新しいゲームソフトがほしい」であれば、「イコールの関係」の具体例・引用などを活用させましょう。
具体的に
具体的にどんなゲームかを書く(具体例)
家族・先生・友だちの意見
ゲームを買った友だちの意見を書く(引用)
3、理由を書こう(どうしてそう思ったのか、なぜ必要なのか)
自分の気持ちや意見を書く場合には、必ずその理由を書かなければ、相手は納得してくれません。どうしてそう思ったのか、なぜそれが必要なのか、しっかりと理由を考えさせましょう。
ただ「欲しい」といえば、親が買ってくれると思うようでは、赤ちゃんと変わりません。しっかりとした理由づけができないと、自分の要求が人には伝わらないことを徐々に学んでいく必要があり。
4、予想される反対意見を書こう
ものごとは思いどおりにならないことが多いものです。ですから、自分の主張に対して、あらかじめ反対意見を想定させましょう。ここでは、三つの論理のうちの「対立関係」を活用します。
5、反対意見に対して自分がどうするべきか書こう
予想される反対意見に対して、自分がどうするべきかを考えさせます。たとえば、ルールを自分から提案させるのです。
6、おうちの人の一言
子どもが「伝えるノート」を書いたら、必ず親に見せることにしましょう。親はそれを読んだら、なるべく早く「おうちの人の一言」を書いてあげてください。
子どもは、親から反応をもらえると、とても喜ぶものです。
引用終わり
どうですコレ。計画・企画案・見積もりなどを会議で説明するプレゼンテーションじゃないですか。論理って社会人になってから慌てて身に付けるものじゃないんですね
反対意見を予想し解決策を提示する
相手の気持ちを汲むには、相手の立場や思考を予想することが欠かせません。ここで経験による差が生まれます。また、自分の思い(感情だ)を言いっぱなしでは自分の基準を強固にしていくだけ(言い訳とか屁理屈とか)で、相手の理解はよけいにできなくなります
書いて具体的に繰り返すことでも、経験は積むことができるんです。書くのめんどくさい?まあこれは「経験」だからね。相応の何かは身に付くよ、とだけ言っときます(藤田)
「絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)」天野 祐吉 (著)、大槻 あかね (イラスト)
>日記・手紙・連絡帳…携帯メールも気軽で良いですね。外部の誰かに見せるつもりで書くことです。実際に外部の助けを借りるときも役に立ちます。実際、忙しくて余裕がなかったり一人でなんでもやろうとするとうまくいきません。感情的に叱りすぎたり、日によって叱る基準が違ったり、行動ではなく人格を怒ってしまったり…わかっているんですけどね。失敗することが悪いんじゃありません。「わかってくれるだろう」と放置し繰り返すことが 相手を不安にさせます。その後、どう変えていくのか見えるようにしておくことが必要なんです。家族がそれぞれ書き出すことで、それぞれが気持ちを冷静に見つめ直せます。最初はあなたが書き始めるだけでも構いません
>思い出してください。試し行動はそれでしか自分の要求を"表現出来ない"ことが問題なのでした。家族にとっての表現とは上手い作文を書くことじゃありません。少し距離をとって必要なことを伝えるやり取りの手段です。あなたにお子さんに家族に足りていなかったことかもしれませんね。それに気付いたことは喜ぶべきこと。感情をただ投げ合うだけの段階を卒業できるのですから
家族ってどうして苦しいの?(1)|書くことが気持ちを伝える
「相手の気持ちを考えてごらん」、子どもたちに告げたところで期待する結果はなかなか得られません(告げること自体に意味はありますが)。年齢が上がるにつれ特に難しくなります。やりたいことが増え見合う経験に欠ける思春期は、相手の気持ちに思いいたらずやりすぎてしまいます。ヒトは自分の身に付けた基準でしか考えることができないからです
それでも人生経験を積んでいけばおおむね理解できるようにはなります。ですが、経験には時間がかかり個人差が大きい。幸い、相手の気持ちを汲むにはルールが存在します。考えるための道筋を示すルールです。教えたり学ぶことができて誰にでも利用るのがルールです。トレーニングをしましょう。書いてやり取りすることです
やり取りで冷静に伝えたいとき、役に立つのが「論理」です
よのなかの多くが「感覚」です。友人関係、目の前のお客さん、同じ職場で働く同僚や上司、やっぱり感覚が合うかが第一です。だから新卒の就活でも外せません。「空気を読む」ってやつも含まれます。「論理」が一番にはならないでしょうね。理屈が勝るひとってだいたいカドが立ちますし。でもね、仕事柄同業のウェブ記事よく読むんですが知識の羅列と精神論ばっかな気がしてならないんですよ。それだけで生涯やっていけるのかなあって。最初はともかく、40代50代になっても「わかるでしょ」ってだけで押していくのはどうかなあと思うわけで
論理がない職場では上下関係や群れの大きさですべてが決まります。その結果、過去の成功体験から永遠に抜け出せない。現代のような転換期には合いません。英語を公用語とする企業があるのは、語学力もありますが、人間関係を回すために前置きが長すぎてなにも決められないことへの対策でもあるわけです。キャリア(経歴)の後半戦を戦うには感覚"だけ"じゃ続きません。別のチカラも必要です。そんなとき論理は身近な人間関係を越えるチカラになり、学ぶことや教えることができるチカラであると思うんです
論理が唯一絶対の正解じゃありませんが、論理も合わせてあなたのチカラに必ずなりますよ
塾の先生も勉強します。好きだからじゃありません(んなわけねーよ!)。できればしなくて済ませたい。でも、必要なぶんだけは勉強しなきゃゴハンが食べられません。どんな仕事だっておんなじですよね
論理をどう表現・指導をするのか学びます。論理には「接続語の勉強」が定番ですが、もう一歩踏み込みたい。小学生に論理を教える本買ってみました。「子どもの頭がグンと良くなる!国語の力」(出口汪・でぐちひろし)を紹介します。社会で使う力としての国語指導の本です。文学的な表現ではなく、説得力を持つ論理を説明します。低学年から使うことを想定してあるので、ご家庭でも使いやすいでしょう。マンガの部分は本文をそのまま絵にしただけで意味がないなと思いましたけど
成績の取れている子でも引っかかる「論理の破綻」について引用します。記憶力や情報処理の速さで成績が取れている場合、知識量こそ論理だと思いこんでる場合があります。「物知りハカセ」ですね。資格試験などでは間違いと言えませんが、ある段階を超えれば頭打ちです。大学受験では暗記が減っていくのでとんと伸びなくなる。これからの社会の要請に合わせて受験がそうなっているからです
だから論理のトレーニングもしましょう。小学生にだってできますから。書いてやり取りをしてみることです
ここから引用↓
>14 論理の破たんに気をつけよう
>因果関係
>a(原因)だから b(結果)
>理由づけ
>b(結果)なぜなら a(理由・原因)
>a(原因)とb(結果)を入れ替えることで、論理が正しいかどうか、判断することができるのです。
>テストで良い点が取れたらうれしい → (だから)勉強が楽しい
>勉強が楽しい →(なぜなら)テストで良い点が取れたらうれしいからだ
>「テストで良い点が取れたらうれしい」のは、先生や親に褒められたり、時にはご褒美がもらえたりするからであって、そのことは必ずしも勉強すること自体の楽しさにはつながりません。
引用終わり
そこそこ成績が良かったひとほど「論理の破綻」に気付きません。そこで迫力で押してしまいがち。それもある程度は効果あります。ただずっとこれで押し続ければどうでしょう。論理ではないので「素直な子ども」にしか通用しません
「その理不尽さがよのなかなんだよ」、そこで止まるならそれはセンセイの敗北です
良い点が取れたらうれしいから勉強が楽しくなるのは、あなたがそうであって(ここまでは正しい)、全員がそうとは限らない。じゃどうすればもっと広げられるだろうって、もう一歩踏み込んで考えるのが学びなんだと思うのですよ
引用再開(抜粋)↓
第三章 三つの論理とは
A 因果関係・理由づけ
13 なぜだろう?の気持ちを育てよう
14 論理の破たんに気をつけよう
B イコールの関係
15 具体例を出すとわかりやすい
16 比喩
C 対立関係
17 身近な例で対比してみよう
18 予想される反対意見を考えてみよう
書く力をきたえる!伝えるノート 〇年〇月〇日
1、今の気持ち(君がしたいこと、してほしいこと)
大切なのは、他者に対して説明させることです。親だからわかってくれるだろう、といった気持ちではなく、それを誰にでも分かるように表現させましょう。
イコールの関係、対立関係、因果関係・理由付けを駆使しましょう。
2、読む人に伝わるように書こう
たとえば、「今の気持ち」が「新しいゲームソフトがほしい」であれば、「イコールの関係」の具体例・引用などを活用させましょう。
具体的に
具体的にどんなゲームかを書く(具体例)
家族・先生・友だちの意見
ゲームを買った友だちの意見を書く(引用)
3、理由を書こう(どうしてそう思ったのか、なぜ必要なのか)
自分の気持ちや意見を書く場合には、必ずその理由を書かなければ、相手は納得してくれません。どうしてそう思ったのか、なぜそれが必要なのか、しっかりと理由を考えさせましょう。
ただ「欲しい」といえば、親が買ってくれると思うようでは、赤ちゃんと変わりません。しっかりとした理由づけができないと、自分の要求が人には伝わらないことを徐々に学んでいく必要があり。
4、予想される反対意見を書こう
ものごとは思いどおりにならないことが多いものです。ですから、自分の主張に対して、あらかじめ反対意見を想定させましょう。ここでは、三つの論理のうちの「対立関係」を活用します。
5、反対意見に対して自分がどうするべきか書こう
予想される反対意見に対して、自分がどうするべきかを考えさせます。たとえば、ルールを自分から提案させるのです。
6、おうちの人の一言
子どもが「伝えるノート」を書いたら、必ず親に見せることにしましょう。親はそれを読んだら、なるべく早く「おうちの人の一言」を書いてあげてください。
子どもは、親から反応をもらえると、とても喜ぶものです。
引用終わり
どうですコレ。計画・企画案・見積もりなどを会議で説明するプレゼンテーションじゃないですか。論理って社会人になってから慌てて身に付けるものじゃないんですね
反対意見を予想し解決策を提示する
相手の気持ちを汲むには、相手の立場や思考を予想することが欠かせません。ここで経験による差が生まれます。また、自分の思い(感情だ)を言いっぱなしでは自分の基準を強固にしていくだけ(言い訳とか屁理屈とか)で、相手の理解はよけいにできなくなります
書いて具体的に繰り返すことでも、経験は積むことができるんです。書くのめんどくさい?まあこれは「経験」だからね。相応の何かは身に付くよ、とだけ言っときます(藤田)
「絵くんとことばくん (たくさんのふしぎ傑作集)」天野 祐吉 (著)、大槻 あかね (イラスト)