べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

「大造じいさんとガン」を読もう(2)|「だいたいわかるけど、点数は…」

2010年10月17日 | 国語
 続きです。

「国語のテストだいたいわかるけど、点数は…」

 だったら、漢字の熟語(じゅくご)・ことわざ・慣用句(かんようく)からやりましょう。三ヶ月続ければ結果がでます。お勧めドリルはこちら


「次の文章をよんで、後の問いに答えなさい。」
→答えまたはそのヒントは文章中に"かならず"書いてあります。

 また、答えは自力で書きだしてください。書かずに解答を見て"わかった"では、ずっと正解は出せません。

 字数制限もヒントです。この問題で気持ちがわかる情景は、実は一か所ではありません。文章を読んで、あなたの考えと出題者の考えがひとつに決まるとは限りませんが、字数制限が出題者の考える答えにしぼりこむヒントになります。

 国語のテストでのゴールは、唯一絶対の感想をみつけることではありません。文章を読んで問いから出題者の考えをたどることができる。出題者と"対話"ができることだからです、前回はこちら


 次の文章をよんで、後の問いに答えなさい。

 残雪(ざんせつ)は、大造(だいぞう)じいさんのおりの中で、ひと冬を越しました。春になると、そのむねのきずも治り、体力も元のようになりました。

 ある晴れた春の朝でした。

 じいさんは、おりのふたをいっぱいに開けてやりました。
 残雪は、あの長い首をかたむけて、とつぜんに広がった世界におどろいたようでありました。が、
 バシッ。
 快い羽音一番、一直線に空に飛び上がりました。
 らんまんとさいたスモモの花が、その羽にふれて、雪のように清らかに、はらはらと散りました。
「おうい、ガンの英雄よ。おまえみたいなえらぶつを、おれは、ひきょうなやり方でやっつけたかあないぞ。な、おい。今年の冬も、仲間を連れてぬま地にやって来いよ。そうして、おれたちは、また堂々と戦おうじゃあないか。」大造じいさんは、花の下に立って、こう大きな声でガンに呼びかけました。そうして、残雪が北へ北へと飛び去っていくのを、晴れ晴れとした顔つきで見守っていました。

 いつまでも、いつまでも、見守っていました。

大造じいさんとガン』椋鳩十(むく・はとじゅう)

[問題1]
残雪を見守る大造じいさんは、どのような気持ちですか。「~気持ち」の形になるよう七字で書きなさい。「~気持ち」は字数にふくめません。

[問題2]
残雪を見守る大造じいさんの気持ちがわかる情景を九字で抜き出しなさい。


 続きます。(塾長)


 「情景」の意味を調べてはみました?調べて正確に理解すれば自然と正解がでます。"だいたいわかる"で済ませてちゃだめですよ。

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【ワールドカップ・南アフリカ】感想はいらない、情景から伝わることがある


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